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173話 招かれる客
「夜、誰か客が来たみたい何だけど」
「・・・?」
「ほら、アジトの場所変わってないから」
「あ、もしかしてーー、」
「そう」
皐月に釣られるようにパソコンの画面を見る
侵入者、男女ふたり組
うん、やばい、ちょっと、嬉しいかも
「迎えに行ってくる」
「その格好で?」
「・・・どの格好が相応しいの?」
「別に」
今は銀の死神の格好で
此処はアジト
別におかしくはないと思う
「夜の格好でもー、不思議じゃないんじゃないのー?」
「今は死神の気分」
「どんな」
「こんな」
「・・・わからないんだけど」
「うん、知ってる」
さて、ドアを開けて迎えに行こうとしたら
早速人とぶつかった
「きゃっ?!す、すみませんです!!」
「っ、ぎ、銀様!!し、侵入者が二人居ます!!それも、別組織の幹部が、きゃあっ?!」
不意に、風が強く吹いた
双子から、奥へと目線を向ける
・・・やっぱり、
「こんにちは。銀の死神さん」
「他の幹部には会ったことはありますが、貴方は初めまして、ですよね」
彼らはにこり、と笑った




