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147話 だから僕はなりたくないんだ










 「・・・僕はどうすればいいの。母さん、父さん」









 写真を見上げる






 彼らはニコニコと笑うだけで







 何も答えてくれない













 ・・・まあ、僕の意見を押しているように見えるけれど




 立てている紙に書かれている名前をなぞる







 よく似ていると言われた





 でも、一度も親子なんて言われたことがない





 今だってそうだ





 何かが、僕を父さんと母さんの子供だと分からせないようにしている






 表沙汰なんてなんない






 血縁者がボスだとか言われているけれど





 一度も、僕の所にSGLが現れたことなんて無い





 彼らに子供が居なかったことになっている








 まあ、幼い頃から一緒に居た3人は認識できているみたいだけれど





 恐らく母さんの能力が僕を守っているんだろう、なんて思ったりする






 死んでもなお影響するなんて思っても居ないけれど






 それとも、僕が知らず知らずに使っているんだろうか









 ・・・そんなわけないか







 でもそのお陰で僕は思う存分に楽しめている














 「そろそろ、それも終わりだってことなの?





 僕は、父さんの後を追わないといけないの?」












 何かがそうさせようと働きかけているようにしか思えない






 じゃないと僕がボスになる理由なんて






 ないはずなんだ












 「僕は父さんを追いたくない(恰好悪く死にたくない)








 だって、そうでしょ?






 父さんは街を壊し、母さんを失くし





 元々仲間だった人達から殺された






 普通守るべきだったものを壊して殺されて呆気無く死んだ















 それってとっても、馬鹿で間抜けだと思わない?












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