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129話 モブのくせにして思わせぶりな行動を取るな!








 ソイツを見つからないように隠して




 僕は18番に見えるように能力を使った









 屋上から降りると直ぐにソイツらの仲間と会った











 「18番か。これから理事長室に向かうんだろう?一緒に行かないか」





 「ああ」








 一緒になって歩く




 少し冷や汗が伝うが







 隣のやつが怪しんでいる気配は一切ない








 「どうした。今日はやけに大人しいじゃないか」




 「・・・疲れただけだよ」







 「お前、前に疲れた時ほどテンション上がると言っていたじゃないか」





 「こういう時もあるさ」








 お願いだからこれ以上話さないで欲しい




 乾いた笑みを浮かべながら







 真っ直ぐ廊下の先を見た







 乾いた唇を下で舐める




 奥に“理事長室”と立て札があるのが見えた









 「そうだ。18番」









 不意に男は立ち止まってコチラを見た




 その目が妖しく光っているように見えて








 咄嗟に能力で自分を安心できるように仕組んだが






 その光は消えなかった










 「暗証番号。




 ーーー106」







 いきなりなんだ、と戸惑いの目で見ると







 続きを言え、とばかりに僕を見る男












 辺りにはいつの間にか居た見張り番やらが僕らを怪しむように見ていた











 「どうした。言えないのか」







 言えるはずがない




 知らないのだから








 しかしそういうわけにもいかずただ黙る






 男はそんな僕を見やった後












 呆れたようにため息を吐いた


















 「3191、だろ?





 何忘れているんだ。







 ほら、語呂合わせで10()()31901(さいきょう)と何度も言ったじゃないか。






 危なかったな?









 お前は忘れやすい性格だから心配していたんだ」













 その言葉、ぱし、と背中を叩く男に





 思わず目を張る









 ・・・取り敢えず、何時の間にかバレるという危機は





 去っていたということは分かった








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