105話 最近戦闘が多いと感じるのは気のせいだろうか
「『岩石流』!!」
グラウンドの砂やらが集まって
僕らに押し寄せてくる
「梓」
「・・・!分かったわ。『嵐』」
それを梓の能力で止める
まあ、押され気味なのは気にしない
「美桜、G−2」
そして更に美桜の能力でコッソリ糸を混ぜ込み
岩を切り裂いていく
そして飛んできたものは美桜の糸で
此方に飛ばないようにする
「ーーー、なんと」
まあ、実際は『浮遊』という能力のつもりなので
岩やらを飛んできたら
浮かび上がらせる、という感じだけど
一応『サーカス』を確認する
・・・海音さん、すっごい頑張っている
向かってくる多くの人形に対して
体術で頑張っているよ
ホント憧れるしカッコイイ・・・!
「・・・ねえ、夜。
僕、罪悪感しか残らないんだけど」
そういって指差すのは彼の頭
「・・・あ」
酸性雨だからなのか
彼の頭はてっぺんから徐々に禿げてきている
服も段々溶けてきて
彼の素晴らしい筋肉が見えてきて
火傷のような感じになっている
一応彼は守るため岩やらを盾にしようとしてたが
皐月は水蒸気など空気中にあるものを
酸性雨にしている
つまり空気がない所に行かない限り
その攻撃は止まらない
「・・・後で一緒に謝ろう」
「・・・・・・止めたいんだけど、いい?」
「・・・そうだね」
僕だって彼に罪悪感が湧き上がっている




