100話 人面犬は違うし・・・兎人間も違う・・・はっ!犬面兎!!
まさかの100話到達・・・(´゜д゜`)
ありがとうございます
「ぶっはっ!
夜なんでそんなにびしょ濡れなんだよ!
ーーーっていったあ?!」
何かムカついたから殴っておく
横で煩いのは放っておこう
「田宮くん、
私が乾かしてあげましょうか?」
「え、いいの?ありがとう」
「いえ。
困った時はお互い様ですから」
にこりと微笑み
“貴方なら出来ないでしょう?”
と美桜に目や顔で梓は表現して
優しい風で乾かしてくれた
「ぐぬぬぬぬぬぬ・・・」
「能力のことは仕方がないから
挑発にのんないでよね。
面倒くさい」
ズバッと皐月が言うとすみません、と
頭を垂らして
ちゃっかり翔の方へと歩いて行って
そこに梓が向かって
再び喧嘩になったのは
見なかったことにしよう
「夜、皐月。
今度は貴方達とも
戦っていただきたいのですが」
「負けると思うからやめとくよ」
「皐月に同感」
僕らの能力を思い出してみ?
うん、絶対に無理だ
皐月は
雨で人形の行動を
遅くして見せても
僕の能力は
人間相手にしか効かないし
どう考えても負けるだろう
「・・・そう、ですか。残念です」
あ、なんか
垂れた犬の耳としっぽが見える
トボトボと梓の方に
向かって行った悠を見つつ
皐月がポツリと零した
「実はアイツ寂しいだけなんじゃないの?」
「かもしれないけど・・・兎犬?犬兎?」
「何の話、それ」
え、悠を表現するにはどの動物が適するかの話?