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もふぽて  作者: しーにゃ
第一章
12/121

第十二話 ねこ、覚醒する?

1,000PV達成しました!

お読みいただいた方々、本当にありがとうございます!!

今日は多分四話くらい投稿します。

よろしくお願いします。

 にゃむにゃむ。それはわれのにくだぞ、にゃおー。

 うむ? 夢を見ていたようだ。ケイのやつめ、夢の中でもわれに逆らいおって。いずれにゃふんと言わせてやるから覚悟しておけ。

 ではなく、なぜだか寝る前のことを思い出せない。何か重要なことがあったような…。


『おお、タマ、起きたか。おはよう。

 言った通り、ちゃんと魔法が使えるようになってるぞ(多分)』


 そうだ、魔法だ!


『おはようブラド、だがその前に言うことがあるのではないか?

 いきなりあんなことになるなんて聞いておらんかったぞ!』


 突然あんな目に合わされたらいくらわれでも堪忍袋がちぎれるぞ。


『いやなに、タマほどの大物であればあの程度でどうにかなるとは思わなかっただけだ。

 実際問題はないだろう?』


 ほお、こやつもわかっているではないか。その卓越した観察眼に免じて今回は許してやるが、以後同じことがないよう気を付けるのだぞ?


『まあわれに限ってめったなことにはなるまいが。

 うむ、体が少し軽くなったか。あと黒い毛ができたような。それとお主からなんかこう、ぶわ~っとしたものを感じるようになったが、これはなんだ?』


『よし、問題なさそうだな。俺の今後の食事は激辛にならずに済んだようだ。

 それで体が軽いのは保持魔力の絶対量が増えて肉体も強化されたからだな。今後も研鑽を積めばさらに強くなれるぞ。

 それと俺から感じるのは…気合いだ。いつも気合を入れて魔力を放っているからな。お前もいずれできるようになる』


 なるほど、つまりわれがさらに強くなったということか。そしてこの力に慣れればさらなる高みに登れると。

 くっくっく、今後の楽しみが増えたな。


『わかった。この度はわれのための協力感謝するぞ。

 では早速、新たな力を試してみるとするか。で、どうやるんだ?』


『タマの属性は雷だから、こんな感じだな』


 ブラドの体から出るぶわっとしたものが右手にぎゅっとなってぐにゃっとしたら、親指と人差し指の間からバチバチと小さな雷が発生した。


『さらに慣れるとこんな感じ』


 今度は右腕の肘から手までがぶわっぎゅっぐにゃっとしたら、腕全体がバチバチと雷を纏った。

 なるほど、そうやって雷を操るわけか。

 その程度の技術、われにかかれば造作もないな。むにゃ!


 パチン。


 ん?


 気合が足りなかったか、ではもう一度!


 ぷすん。


 うぬ? なぜだ、体から力が、抜け、る…。


『あ~、器はできたけどまだ魔力に体が慣れてない感じだな。魔力の運用効率が悪すぎる。

 ただそれでも一発で魔法自体は具象化に成功してるあたり、やっぱりこいつは大物だな。あと何百年かかるかわからないが、将来俺と手合わせできるようになるかもな』



*****



「おーい、朝ごはんの用意できたぞーってあれ?

 タマまだ寝てる?」


 昨日遅くまで話し込んでしまったためそのまま客室に泊めたブラドに問いかける。

 話し声が聞こえたからもう起きてるんだと思ったんだが。


「いや、さっき少し起きたのだが、魔法を教えたら魔力の使い過ぎで倒れてしまった。

 そのうち目を覚ますだろう」


 そっか、それなら安心、か?


「タマに異常はなかったか?」


「体調や性格に特に変化はなかったようだ。明確な変化は毛色くらいだな。ふっ、だから言っただろう、タマなら大丈夫だと。俺の目に狂いはない!」


 ドヤ顔決めたおっさんはたとえイケメンでも残念だと知ってしまった。

 まあひとまず安心か。毛に関しては、きれいな明るい小麦色だったのに加えて、虎柄?に黒い毛がうっすら生えた感じだ。ブラドいわく魔力が強くなるほど黒色が濃くなるだろうとのこと。

 前のきれいな一色も良かったけど、虎柄もまた似合うので俺としては問題ない。


「はいはい、じゃあ先に朝飯食べるとするか」


「そうしよう!」


 そんなわけでブラドと朝ごはんを食べることに。


「そうだ、このサラダに使った野菜、比較的魔力が濃いのを探して使ってみたんだが、これくらいの魔力濃度の食事を続ければ強くなれるか?」


「そうだな…。多分20年位食べ続ければいい感じになるんじゃないか?」


「20年!? …具体的にはどれくらい強くなれそう?」


「身体的に言えば、3m位の岩位なら破壊できるくらいか。魔法を使えば30分くらい空を飛んだり、水なら10t、風呂50杯分くらいなら出せるんじゃないか? 火は換算しづらいからうまく言えないが、俺の弱ブレスの10分の1くらいか? 空間は俺は使えないから知らん」


 ん~。贅沢言うみたいで嫌なんだけど、20年かけて得るには微妙じゃね?


「ちなみに聞いておきたいんだが、人族とか勇者の寿命ってどれくらい?」


「普通なら長生きしても100年もないな。勇者のように強い個体でもせいぜいが120年だろう」


 今の俺は20歳。20年後の40歳で多分そこそこの強さを得る、か。そして寿命がそこから50年前後、と。現役でいられるのは良くて20年。想像しかできないが、戦闘を職業にするのはやめといた方がいいな。


「わかった。俺は平穏にこの森で楽しく生きていくことを決めたよ」


「俺とも仲良くしてくれよ?」


「もちろんだ。後で背中乗せて飛んでくれるなら生涯の親友としてやってもいいぞ」


「それくらいお安い御用だ!」


 うん、こんな感じでゆったり過ごしていこう。


「それにしてもこの森で採れる野菜とか果実って、こう、味が極端なのが多いよな。うまさに振り切ってるやつが多いからうれしいけど、たまに滅茶苦茶毒々しいのとか、辛すぎるのとか渋すぎるのとか。なんか理由あるでもあるの?」


「昨日動物系はでかくなると魔力も強くなるっていっただろ。それとおんなじで植物も魔力を蓄えると基本でかくなるんだが、中には体全体じゃなくて、体の一部に魔力を蓄えるとか、そんな感じの変化をするやつもいるんだよ。

 ほら、お金も高額を全部銅貨にすると大量になるけど、同額の金貨は少量だろ?」


「なんで竜王が例えに貨幣を持ち出してくるんだよ!

でも悔しいがわかりやすい…」


「んで、魔力濃度が高まり過ぎると現実に干渉してくるんだよ。俺の体がありえないくらい丈夫になるって感じでな。干渉結果は様々だが、それが植物だと味に変化が起きることもあるわけだ。普通に硬くなるやつとかもあるけどな。あとはトゲトゲになるとか、猫の形になるとか…」


「それについて詳しく!」


「残念、猫の形は冗談だ」


 おのれ、俺の純情をもてあそびやがって…。


「ちぇっ。それでさっきの寿命とかもそんな感じで魔力が関わってるってことか」


「そういうこと」


 うん、その辺を詳しく調べるのも楽しいかもしれない。

 だがまずは生活の充実が先か。


「ありがとう、いろいろ参考になったよ」


「じゃあお礼におかわりを所望する!」


「はいはい」


ケイと竜王仲良くなりすぎですかね。気のせい?

本文では絶対そんな展開書かないけど、ホ〇ォって思う人が出てきちゃいそう。

気を付けなければ(笑)

あと今作では多分チートは竜王だけです。なるべくないようにしたいのですが、ご都合主義は彼に押し付けます。


お読みいただきありがとうございました。

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