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もふぽて  作者: しーにゃ
第二章
109/121

第9話 いたずらと追いかけっこ

 昼間のうだるような暑さがなくなり夜には涼し気な空気を感じられるようになった今日この頃、われはいつもなら昼寝をしているだろう、この昼下がりの時間に全力で森を駆けていた。前方の影を睨みつけ、敵意を隠さず追いかけている。


 なぜわれが日課ののんびりとした昼寝の時間を削ってこんな物騒なまねをしているかというと、それはつい先程の事件がきっかけである。



 われが昼飯を食べ終えた後、ミリアたちと一緒に外で日に当たりながら気持ちよく昼寝を開始しようとしていた時のこと。われが目をつむり微睡んでいると、誰かがわれの体をつつくのを感じた。


 われは若干不機嫌になりつつも目を開いてつつかれた方に視線をやる。だがそこには誰もいない。われの近くにいるのはミリアとヴィム、ルーア、それと何人かの動物たちだけだった。


 われは気のせいかと思い再び目をつむった。しかしまたつつかれる。われは薄く目を開くが、やはり誰もいない。気配も感じなかった。われは一瞬動物たちによるいたずらかと勘繰ったが、今近くにいるものの中に闇魔法使いや極度のいたずら好きのものはいない。こやつらがわざわざわれの昼寝の時間を邪魔するとは考えられなかった。


 となると。われはいくつか候補を絞りつつ、再度目を閉じることにした。だが今度は気配をしっかりと探りつつ、また密かに魔法発動の準備をしておく。


 目をつむって少しすると、われはほんのわずかだが空気の揺らぎを感じた。気配は感じられないが、間違いない。誰かが動いているな。われは目をつむったまま空気の流れを読み続け、その何者かがすぐそこまで近づいた瞬間一気に準備していた魔法を発動する。


「ぐぇっ!」


 われの至近距離に放った雷と同時に悲鳴が聞こえた。われはすぐに目を開けて声の聞こえた方に注意を向ける。そこにはびっくりした表情を浮かべた白いカラスがいた。ふむ、やはりこやつらだったか。


 われに気付かれたことを察した白カラスは急いで飛び立とうとする。だがみすみす逃亡を許すわれではない。われは身体強化全開で白カラスにとびかかり、取り押さえようとした。


 だがそれは横からいきなり現れた何者かに防がれた。われが姿勢を整えつつ横に目をやると、われを邪魔したものは黒カラスだということがわかった。


「逃ゲロ!」


「急ゲ!」


 そう叫ぶ白黒カラスたち。二方向に逃げれば良いのに、二人は同じ方向へと逃げ出す。われはこやつらも随分人間の言葉がうまくなったなと場違いなことを思いながら、その後を追うことにした。


 この白黒カラスは一年程前からこの付近に住み始めたいたずら好きで有名な二人組だ。住み始めてしばらくはいたずらを控えており、またサクヤが産まれる前後も自粛していたようだが、最近また本来の気性を表し始めたらしい。


 つい先日もケイや動物たちの何人かがいたずらされたとぼやいていたが、次のターゲットがわれだったとはな。普段ならこの程度のいたずらに対しどう思うこともないのだが、今回は事情が異なる。


 あやつらは、われの昼寝の邪魔をしたのだ。


 緊急性や事件性のある場合であったり、予め約束をしていた場合等はわれも昼寝を邪魔された程度で機嫌を悪くしたりはしない。だが、今日は絶好の昼寝日和でありとても良い昼寝ができそうな気分だったのだ。これを邪魔したあやつらの罪は重い。


 われはどんなお仕置きをしてやろうかと考えつつ二人の後を走る。動揺しているのかわざわざ木々の間を飛びぬける二人の背中を追うわれは、少しずつその距離を詰めた。そしてあやつらが枝を避けるために高度を落とした瞬間を狙って跳びかかろうとしたら、突然われの視界がぶれた。


 一瞬の出来事に驚くも、われはすぐに何が起こったのか把握した。落とし穴だ。どうやらあやつらはわれにいたずらがばれた時のことまで考えて、逃走ルートに落とし穴を掘りそれを落ち葉で隠していたらしい。


 われは作戦にはまったことを喜び笑うカラス二人を視界に収めつつ、ゆっくりと立ち上がった。


「ふっ、にゃふふ…」


 われの口から乾いた声が漏れる。


「にゃ、にゃふふ、ふにゃ、みゃああぁぁあああぁぁあ!!」


 われは乾いた笑いから激怒の咆哮へと変え、笑っていた二人を睨めつける。


 おぬしら、覚悟はできているのだろうな。


 われがどっしりと歩みを始めると、カラスたちは冷や汗を浮かべるも、すぐに気を取り直して逃走の姿勢に移った。


 さあ、追いかけっこの始まりだ。



 そんな感じでわれは時々雷を放ちながら二人の後を追いかけている。何らかのプライドがあるのか、それとも事情があるのか、二人は木々の上まで行かず木々の隙間を縫うように飛んで逃げる。


 なめられたものだな。われはそう思いつつも、冷静に頭を働かせていた。頭の中に地図を展開しつつ、追い詰める方法を考える。


 北へ逃げていた二人の背中を追いかけている内に、われは一つのチャンスが近づいたことに気付く。そして叫ぶ。


「ふにゃあああん!」


 前を行く二人はその叫びの内容に動揺し速度を上げようとするが、もう遅い。あやつらの飛ぶ速さよりも音の方が速いのだ。われが追いかける二人の正面には、多数の魔法が迫っていた。


 二人の逃げた先には、大木に住む動物たちに最近人気のスポットがあったのだ。数日前に見つかったもので、少し開けた場所に小さいが色とりどりの花が咲く場所であるらしい。


 昨日ミリアがミナと一緒に動物たちに連れて行かれて、帰ってきてから興奮した様子でわれに話し出したのでよく覚えていたのが役に立った。予想通り今日もそこにいくらか動物たちが来ていたらしく、そのものたちが先程のわれの要請に応えてくれたようだ。


 われの要請、カラスたちの足止めをしたら一度だけミリアに甘える権利をやる、という声を聞き、動物たちは素早く魔法を放ったらしい。そのあまりにも早い対応に白黒カラスはなんとか魔法を避けつつも、その速度を一気に落とす。だが逃走をやめる気はないらしい。


 われはきれいな花畑を通り過ぎる際に「期限は三日以内だからな」と動物たちに声をかけつつ逃げる二人を追う。そんなわれの背中に感謝と応援の声が届く。


 うむ、これで負けたら配下にタダ働きをさせることになるな。がんばらねば。更に足に力を込めるわれだった。



 白黒カラスは動物たちの妨害により一時的に速度を落とすも、進路を西に向けて再び加速を始めた。われは木々の枝を跳んで渡りつつその後を追う。


 再び三人だけの追いかけっこを始めるわれたちだったが、このまま進み続けると川が待っている。川は細い所もあるが、今われが向かっている方向はそこそこ広い場所であり、われ単独では渡るのが難しい。多分あやつらはそれを狙っているのだろう。


 なんとか打開策はないかと考えを巡らせていると、日頃動物たちから鈍いと不当な評価を受けているわれの魔力感知に反応があった。この反応は、ふむ、どうやらわれはツイているらしいな。


 少しばかり距離を離されつつも必死に追いかけるわれは、川までの距離を考え、ある程度近づいてから再び叫んだ。


「みゃぁあああん!」


 今度はわれの言葉の意味がわからなかったのか、大して気にすることなく白黒カラスはまっすぐと川を目指して飛ぶ。だが、川が視界に入った所で二人はあまりの衝撃に羽を止めてしまった。


 二人が渡ろうとした川の左右100mほどの範囲に、高い水の壁が生じていたのだ。川に沿うようにして生まれた壁は、もちろん自然にできたものではない。どうやらあやつはわれの頼みを正しく理解して実行してくれたようだ。


 われは驚き川の手前の空中で動きを止めていた二人に向かって跳びかかる。しかしすんでのところで意識を取り戻した二人に避けられてしまった。


 二人はこのままではまずいと感じたのか、これまでの縛りなどなかったかのように空高くまで昇ると今度は東に向けて方向を変える。さすがに木々のない空を行く二人の速度は速いな。


 われは空中で二人の行く先を見ながらそんなことを考えるが、二人を捕まえようとして高い木から飛び出したわれの目の前には水の壁、下には川が迫っている。普通なら慌てる所だろうが、われは落ち着いて逃げる二人を見続けていた。そしてそろそろぶつかるといった頃になって、下からザブンと音を立てて何かがわれをしっかりと受け止めた。


『協力感謝するぞ、首長竜よ』


 われがそう言うと、川から首だけ出した首長竜が頭の上のわれに向かって返事を返す。


『いいえ、これくらいなんてことないわよ。それよりどうしたの? 滝、とだけ声が聞こえた時は驚いちゃったけど、あの二人を追いかけてるってことでいいのよね?』


 われがうむと返事をすると、首長竜は逃げる二人に目をやった。


『あら。あれっていたずら好きで有名な白黒カラスかしら。さてはあの子たちにいたずらされたのね』


 われが渋りながら肯定を示すと、首長竜はくすくすと笑い出した。


『いたずらの返礼のためだけに私に協力を求めるなんて、やっぱりタマは面白いわね。それじゃ、もう一度協力してあげるわ。ちょっと痛いかもしれないけど、我慢してね』


 われの了承も聞かずに首長竜はわれを球状の水で包み、発射した。


 どうやら逃げる二人のいる方向に向かって飛ばしてくれたらしい。その気遣いは非常に嬉しいのだが、これ、いったいどうやって止まるのだろうか。


 われは不思議と濡れない水の膜の中でそんなことを考えていた。



 そこそこ高速で飛翔しているはずの白黒カラスの背中にぐんぐんと迫ると、さすがに二人も気付いたらしい。二人は慌てて射線上から逸れる。


 われは今だと決断すると、しっぽで強めに水の膜をつついた。するとまるでシャボン玉のようにわれを包んでいた水の膜がはじけた。やっておいてなんだが、この魔法謎過ぎるな。


 だがカラスたちはわれ以上に驚いたらしく、ぽかんと口を開けてこちらを見ていた。ふむ、チャンスだ。われは遠慮なく雷を放った。遮るもののない空中で、雷はまっすぐ二人に向かって当たった。


 われの魔法は威力という点ではそんなに強くないはずだが、驚いた所にくらったせいか二人はふらふらと下に落ちていった。ほほう、これはラッキーだな。まあわれも落下しているのだが。


 着地のほんの一瞬だけ体を雷化させることでなんとか着地に成功したわれは、二人の姿を探す。首長竜の魔法が速過ぎたせいで二人の落ちた場所を通り過ぎてしまい、森に落ちていく二人の姿を見失ってしまったのだ。


 だが落下地点に向かうとわれはすぐに二人を見つけることができた。なにやら三頭の馬に囲まれて質問されているようだ。そう言えばわれの拠点の北の方が以前のカラスたちの行動範囲だったな。もしかすると知り合いか?


 われは走って近づきながら馬たちに向かって叫ぶ。


 われはタマ、白馬の知り合いだ! そのバカ二人を捕まえてくれ!


「ふみゃあ、にゃおん!」


 だがわれの言葉を馬が理解する前に、カラスたちが危険を悟ったようだ。急いで飛び立ち逃げようとする。


 われが馬たちの横を通り過ぎてそのまま二人を追いかけると、首を傾げつつ馬たちが並走してきた。そして一番強そうな頭に角を生やした栗毛色の馬が訊ねてくる。


「ひひん、ひん、ひひ~ん?」


 初対面のものの言葉を完全に理解できるかと心配だったが、白馬と子馬のおかげで慣れていたようだ。問題なく問いの意味がわかった。どうやらいたずらカラスを捕まえればいいのかと訊いてきたようだ。


 われは前を見ながら頷いて応えると、それを見て質問をしてきた馬が一気に加速を始めた。そして木々の幹を飛び跳ねて急速に白黒カラスに接近すると、カラスの目の前に石の壁を作った。カラスは突然の事態に対処する暇もなく勢いのまま壁に衝突し、落下する。


 ほう、馬もああして飛び跳ねるものなのだな。


 こうしてわれは親切な馬の協力の下、白黒カラスの捕縛に成功したのだった。



 馬に作ってもらった土の檻にカラスを閉じ込めていると、見慣れた姿が急に目の前に現れた。われは驚かされたことに悔しいと思いつつも、挨拶をした。


「みゃぁお」


 われのぶすっとした様子に笑みを浮かべた白馬は、親し気に挨拶を返してきた。


『あら、タマさんじゃない。ごきげんよう。珍しい所で会いましたね。今日はこんな所までお散歩ですか?』


 檻に入れられたカラス二人に気付いていながらそんなことを言ってくる白馬。われが機嫌を悪くしたのではないかと若干焦る馬たちを横目に見て可哀そうに思いつつわれは返事を返した。


『なに、ちょいとそこの二人をお仕置きしようと思ってな。気付いたらここまで来てしまったようだ。そっちの三人が協力してくれたおかげで捕まえることができた。お前からも褒めておいてやってくれ』


 われが挑発に乗らなかったことが面白くなかったのか、つまらなそうにこちらを見てから白馬は白黒コンビに目をやる。目を覚ましていたのか二人はビクンとして震え始める。おい、おぬしこやつらに何をしたのだ?


 われの視線を無視してカラスたちに声をかける白馬。白馬が言葉を発するたびにビクリとするカラスたちを見ていると、叱る気が若干薄れてしまう。だが今回はちゃんと言っておかねばな。そう思い直したわれは白馬の話を遮って口を挟んだ。


『白馬よ。今回この二人は特別悪さを働いたわけではないのでそれくらいにしてやってくれ。お仕置きはこちらできちんとしておくからな』


 われがそう言うと白馬はにやにやしながら質問をしてきた。


『あらあら、大したこともしてないのにわざわざ私の管理区域の境界付近まで追いかけてきたのですか? あの首長竜の手を借りてまで?』


 ぐぬぬ、こやつ、どこまでわかっておるのだ。もしやあれほど離れていても首長竜の魔法を感知していたというのだろうか。


 われは内心そう思いつつも、なるべく自然な表情で答えた。


『ああ。さすがのわれでも空を飛ぶものを追いかけるのは少々骨が折れてな。やはり首長竜のやつは親切だな。喜んで力を貸してくれたぞ』


 われがそう言うと若干白馬が不機嫌になったのを感じた。やはり首長竜とは相性が悪いらしい。あやつを褒めたことが気に入らないようだ。


『そうですか。もちろん私も協力して差し上げますよ。私はどこかの亜竜よりも優しく親切で気が利きますからね。安全に素早く目的地まで送ってあげましょう』


 言葉面は丁寧だが内心ぷんすかしているのが手に取るようにわかるな。まあここは突っ込まずに感謝しておこう。


『ありがたい。それなら遠慮なく拠点まで頼む。着いたらお土産をやるから、そちらの三人にも渡してやってくれ』


『ええ、喜んで』


 そういう白馬は角の生えた栗毛色の馬、ユニコーンの一種らしい、に命令してカラスを入れた檻に取っ手を付けさせ、それを咥えてわれに背中に乗るよう促した。


 われは三人の馬に感謝を告げてから白馬に乗ると、白馬は緩やかに走り始めたのだった。



 走り始めた白馬は驚くほど速く、器用に木々を避けながら加速を続けた。われが必死にしがみついていると、あっという間に拠点に着いていた。もしかすると十分もかかっていないのではないだろうか。


 われはその予想以上の機動力の高さに驚きつつも、なんとか背中から降り感謝を告げた。檻を見てみると白黒カラスは気絶していた。


 無事昼寝を終えて外で遊んでいたミリアたちに帰還を報告すると、白馬と一緒に帰ってきたことを驚かれた。まあそうだろうな。そんなミリアたちの対応を白馬に任せて、われはケイを探して事情を説明し、白馬にお土産を持たせると、すぐに帰らせた。


 ふう、やはりあやつは恐ろしいな。これからも怒らせることだけはしないよう注意しよう。


 そうして一息ついたわれは、ケイに頼んで用意してもらった小さなバケツをしっぽで操り、水をカラスたちにかけて目覚めさせる。


 白黒カラスは驚いて周りを見渡すが、そこがわれの拠点の中で、近くに白馬がいないことを理解するとあからさまにホッとしていた。うむ、同情はしてやるが、これからおぬしらはわれに叱られるのだからな。


 われがにゃふんと声を出すと、カラスコンビはやっと自分たちの状況を思い出したらしい。しぶしぶといった様子でこちらに目を向けてくる。


 われはまずは口で叱ることにした。


 おい、白黒コンビ。おぬしら最近調子に乗っているようだな。それ自体に文句は言わないし、おぬしらの行動にわれが口出しするのもどうかとは思うが、これだけは言っておくぞ。われの昼寝と食事の邪魔だけはするな。それとやらないとは思うが、傷つけるようなこともな。


 われがそう言うと、二人は首を傾げた。どうやらもっとまじめに怒られると思っていたらしい。われは言葉を続ける。


 われやわれの配下、それに動物たちにいたずらするのは別に良い。それがおぬしらの生きがいのようだしな。だが、昼寝と食事はわれの楽しみなのだ。それを妨害するなら、何度でも今日のように追いかけてお仕置きしてやるから、覚悟しろ。


 われはそう言うと、横に控えていたケイに声をかけた。ケイがはいはいと言いながら亜空間からあるものを取り出し、われの前に置いた。それを見てカラスたちが声を上げる。


「ソレハ!」


「ヨコセ! チョーダイ!」


 二人が急に騒いだのは、われがケイに出してもらったのが二人の好物の果実だったからだ。われはそれを二人の前で、うまそうに頬張る。むぐむぐ、うん、甘酸っぱくてうまいな。


 われはじっくりとそれを味わってから、再度よだれを垂らす二人に声をかけた。


 いいか、われはお仕置きの度におぬしらの前で、おぬしらの好物を食べてやるからな。それが嫌だったら、昼寝と食事の妨害はするな。修行中とかであれば全然構わん。いつでもかかってこい。


 われがそう言うと、しょんぼりした二人は言葉を返してきた。


「ワカッタ」


「カナシイノ、イヤ」


「ツギカラ、キヲツケル」


 うむうむ。わかれば良いのだ。われはケイに頼んで檻を破壊してもらい、二人を解放した。それから二人に先程とは違う果物を出してやる。


 わかったらこれでも食え。たしかこれも好きだっただろう。いたずらしたら、成功を喜び、失敗を反省する。そして最後は一緒にうまいものを食べて仲直りだ。それを忘れずにこれからも精進しろ。


 われがそう言ってやると、二人は感動したように涙ぐみながら果物を食べる。うむ、わかれば良いのだ。


 こうしていたずら好きの白黒コンビは、前よりもちょっぴりといたずらのタイミングを考えるようになり、われたちや動物たちとより仲を深めたのだった。


これって何の話だったっけ。見直した時素直にそう思いました(笑)

カラスたちは登場させたいなと思いつつ登場させたはいいものの、出番を用意できなかったので、今回満を持して活躍してもらいました。

それとタマが森のみんなと仲良しなのも見せておきたかったですね。伝わっていれば幸いです。


お読みいただきありがとうございました。

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