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夏の魔法  作者: 真知
1/5

プロローグ

『キスしねぇ?』



それは突然だった。今まで何事もなく過ごしてきたのに、その一言で一瞬に魔法をかけられた。


一瞬の沈黙…。


時は刻々と流れるのに、あたしの思考回路はショートした。



『いいの?ほんとにいいの?今まで培ってきたものが全部水の泡になるよ?』


『いいんだよ。どうせその気がなかったわけじゃないだろ?いつもちょっとは期待してたんだろ?』



頭の中の天使と悪魔の対決は、しばらくののち、悪魔に軍配があがった。


『いいよ』


二人は幸せのまどろみに転がり落ちた。

何も考えられなかった。

ただ、頭のずっと奥で、天使が叫んでいた。


『ほんとにそれでよかったの?』



天使の声を掻き消すように、わたしは無心で目の前の快楽に身を埋めた。

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