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彼はスター  作者: 夢遥
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彼はスター

撮影現場で、智樹と杏が仲良くしているところを、目撃した鈴音。落ち込む中、また、衝撃な出来事が……!?


彼はスターの続編です。


 智樹と杏ちゃんが仲良くしているのを、目撃してから、撮影をやっている間、帰りは公園の前を通るのが、なんとなく怖くて、遠回りする毎日が続いた。

「鈴音。今日も、遠回りして帰るの?」

 部活が終わると、若菜が心配そうな顔で聞いてきた。

「うん……。ごめんね、毎日付き合わせちゃって」


 若菜に事情を話したら、公園での撮影が終わるまで毎日、遠回りして帰ってくれている。


「公園での撮影は、今日で終わりみたいだから、今日も付き合うけどさ……。成瀬君に杏ちゃんのこと聞いてみたの?」

「ううん。まだ……」


 智樹は仕事が忙しくて、学校にだって10日くらい来てないし、帰りも遅いみたいで、なかなか逢えない。

 でも、その日の夜のことだった。


「鈴音~。ご飯よ~」

 自分の部屋でくつろいでいると、お母さんが呼んでいるのが聞こえてきた。

「は~い!」

 私は、返事をするとドアを開けて階段を下りて行った。 


「今日は、鈴音の大好きな唐揚げよ~」

 お母さんが、ウキウキした声で私の前に唐揚げを置いた。

「いただきま~す!」

 唐揚げを箸で挟んで食べ始めようとした時、


 ピンポ~ン!


 と、玄関のチャイムが鳴った。


「はいはい」

 お母さんが、急いで玄関に行った。


「あ~ら!智樹君」

 お母さんの声に、お箸で挟んでいた唐揚げを落としてしまった。


 ドキンドキン……。


 また、私の心臓が波打つ。


「鈴音、智樹君がメロン持って来てくれたわよ~。あがってって」

 お母さんは、そう言うと、台所に入ってきた。

「オ~ス!」

 お母さんの後から智樹が顔を出す。


「お!うまそ~」

 智樹のお腹が、ぐ~っと鳴る。

「あら、夕ご飯まだ?」

 お母さんが、智樹に聞く。

「久し振りに、仕事が早く終わったから、家に帰って夕飯食べれると思ったら、母さん買い物に行く所で、戻って来る間にメロンを鈴音の所に持って行けって言うものだから」

 また、智樹のお腹がグ~と鳴った。

「あらあら。じゃあ、一緒に食べましょう!お母さんには私から言っておくから。お仕事のことも聞きたいし」

 お母さんが、ウキウキしながら私の隣に智樹を座らせた。


 お母さんはミーハーなんだよね~。

 智樹が出ている雑誌やポスターなんか買ってたりして、まるで、自分の息子が載ったみたいに喜んでいるし。

「ドラマの撮影はどう?大変?」

 お母さんが、興味深そうな顔で智樹に聞いた。

「セリフを覚えるのが大変だけど、楽しいです!」

 智樹は、美味しそうに唐揚げを食べながら、お母さんの質問に答えた。

「相手役の杏ちゃんは、どんな子なの?素直そうに見えるけど?」

 お母さんの言葉に胸の奥がチクンと痛む。

「おばさん鋭い!素直だし可愛いい子ですよ~」


 可愛いい子……。


 私は、智樹の言葉に思わず席を立った。


「ごちそうさま!私、お風呂に入ってくる」

 急いで、お風呂場に行く。


 これ以上、杏ちゃんの話し聞きたくない!


「ふぅ~」

 時間を稼ぐのに、少し長めにお風呂に入ったけど、まだ智樹はお母さんに引き止められていた。

「お母さん!智樹だって、明日、仕事あるし。あまり引き止めていちゃ悪いよ」

 私は、2人の間に入った。

 でも、智樹は平気な顔で、

「明日、学校が終わってから仕事だから、もう少しなら平気です」

 と、言った。

「あら~、そう?じゃあ、食後のデザートにさっき貰ったメロン切ってくるわね!食べながら、また聞かせてちょうだい」

 お母さんは、目を輝かせながら台所の方にメロンを切りに行った。

「わ、私……。自分の部屋で、食べるから」

 これじゃ、せっかくお風呂に長めに入ってきたのに意味がない。


「はいはい」

 お母さんは、メロンを切りながら、返事をした。


「じゃあ、俺も鈴音と一緒に食べます」

「じゃあ、お部屋の方に持って行くわね~」

 お母さんが台所から顔を出した。

「ほら、鈴音行くぞ」

 智樹は私を促した。


 いくら、小さい頃から、うちでご飯食べたりして、自分の家みたいな感じかも知れないけど、今は智樹と2人きりになるなんて、どうしたらいいんだろう。


「あ、ここ座って……」

 自分の部屋に行くと、座布団を置いた。

「サンキュ~。お!この写真綺麗だな。鈴音が撮ったのか?」

 智樹が、タンスの上に置いてあった、先輩が撮った雲の写真に気がついて、手にとった。

「写真部の真部先輩が撮ったの。カメラマン志望なんだって~」


 急に、先輩に抱き締められたことを思い出す。


「真部先輩って、もしかして、真部詩音?」 

「智樹、真部先輩のこと知っててるの?」

 私は、ビックリ。

「学校で女子に人気があるからね……。男子も騒いでいたし。いつから、先輩と知り合いになったわけ?」

 智樹は、私の顔を覗き込んだ。

「入学式の時に……。それで、その写真を貰う代わりに、写真部に入ったの……。若菜も一緒だけどね」

「鈴音が写真部?初めて聞いた」

 智樹は、写真を置くと私に目を向けた。

「ごめん、智樹。忙しいしいみたいだったから、なかなか言えなくて……」

「もしかして、真部先輩って鈴音のことが好きなんじゃないのか?だから、写真を条件に部活に誘ったとか?」

「……!!」

 智樹の言葉に私は、「え!」っと言う顔をした。

「図星みたいだな。実は、公園の近くで先輩と鈴音が抱き合ってるの見たんだ……」

「……!!」


 見られてた……。

 どうしよう。先輩に告白されたことを言うべき?言ったら、智樹が離れて行きそうな気がして、なんだか怖い……。


「お待たせ~」

 その時、お母さんがドアノックして入って来ると、お皿にのせたメロンをテーブルの上に置いた。


「やっぱり、俺帰ります。ごちそうさまでした」

 智樹は、お辞儀をすると、さっさと部屋から出て行ってしまった。

「智樹君、また食べに来てね~」

 お母さんは慌てて、玄関までお見送りに行く。


 どうしたんだろう?智樹……、急に帰るなんて。




「キャッ~!!智樹く~ん」 

 学校中に黄色い悲鳴が響き渡った。


 翌朝、学校に来てみると、ファ~ンの子達に智樹が追いかけられていた。


「鈴音!こっち」

 近くを通りかかると、智樹が私の腕を掴んですぐ近くの資料室に飛び込んだ。

「あれ~?どこに行ったんだろう智樹」

 資料室のドアの前で、ファ~ンの子達が止まった。


 突然、智樹が私を抱き締めながら、息を潜めた。

「……!!」


 先輩に抱き締められた時より、ドキドキが止まらない。


「向こう、捜しに行こう!」 


 パタパタ……。

 廊下に誰もいなくなってから、智樹は一息つくと慌てて私から離れた。


「ごめん……」

「ど、どうして私まで隠れないといけないのよ。でも、珍しいね。ファ~ンは大事にするんじゃなかったの?」

「そうしたいんだけどさ……。日に日に人数が増えてきて、きりがなくて」

 智樹は、少し苦笑いをする。

「そうなんだ~」

「あのさ……。昨日の話しなんだけど」

「え?」

「ほら、先輩と抱きあってたこと」

「……」


 何が言いたいのかな?


「鈴音は、先輩のことが好きなのか?」

「え!」


 先輩と抱き合っていたからって、どうしてそうなるの……? あの時は、落ち込んでた私を先輩が、慰めてくれただけなのに。


「やっぱり、そうなんだ……」

 私は、首をブンブン振った。

「先輩のことは好きだけど、恋とは違うから……。智樹だって、杏ちゃんと随分、仲良さそうだったけど……」

「杏と仲良さそうって、仕事仲間だし……。幼なじみとして気になる?」


 幼なじみ……。


 胸の奥がチクンと痛んだ時、ガチャッとドアが開いた。


「山城……?」

 真部先輩の声が聞こえて来た。

「真部先輩……」

 振り向くと、先輩が立っていた。

「こんな所で、2人で何やってるの?もうすぐ、予鈴が鳴るけど」

「せ、先輩こそ、どうしてここに?」

「僕は、日直だから先生に社会の資料を頼まれてね。」

 先輩は、そう言うと智樹を見た。

「あ、山城から聞いてるかな?真部……」

 先輩が自己紹介をしようとした時、

「鈴音に聞いているので……。あのー、先輩は鈴音のこと好きなんでか?」

「と、智樹!急に何言い出すの」

「……好きだよ。山城に告白もしてるし」

「せ、先輩!」

 私は、思わず先輩の袖を掴んだ。


 告白されたこと、まだ智樹に言ってないのに~。



 キンコ~ンカン~コ~ン……。


「鈴音。予鈴が鳴り始めたから、先に教室行ってるから」

 智樹は、何も聞かずに資料室から出て行った。


「君に告白したこと、成瀬に言ってなかったんだ?」

 先輩は、資料を探しながら、私をチラッと見た。

「なかなか、言えなくて……。先輩から言うとは思わなかったけど」

 私は苦笑い。

「言ったほうが、成瀬の反応も見られるし、気持ちも確かめられるんじゃないか?」

「……」


 そうなのかな~?


 智樹に休み時間、廊下で逢ってもみんなに囲まれているし、結局は1日が過ぎてしまった。



「鈴音~。ちょっと、お隣に苺を持って行ってくれる?」

 日曜日の昼下り、リビングでテレビを見ながらくつろいでいると、お母さんが苺を持って来た。

 仕方なく私はソファーから立ち上がると、隣の智樹のうちへ。


 ピンポ~ン!


 インターホンを鳴らすと、智樹のお母さんが出てきた。

「おばさん、苺おすそ分けです!」

「あら~、鈴音ちゃん。ありがとう。まあ~、美味しそうな苺!」

 智樹のお母さんが、子供みたいに目を輝かせた。


「母さん、どうしたの?」

 家の中から、智樹が顔を出した。


 智樹、いたんだ……。


「今ね、鈴音ちゃんが苺を持って来てくれたのよ~。あ!そうだわ。さっきケーキを頂いたの。鈴音ちゃん、食べてかない?」

「いいんですか~?」

 ケーキに目がないだよね~。

 さっそくお邪魔することにした。


 靴を脱ごうとした時、ピンク色のオシャレな靴が置いてあるのに気がついた。


 おばさんの靴にしては、派手すぎる~、お客様でも来てるのかな?


 おばさんにリビングに招かれて入って行くと、ソファーに杏ちゃんが座っていた。


「智樹君~。お友達?」

 目をくりっとさせながら、杏ちゃんが智樹に聞いた。

「友達って言うか、幼なじみ」


 智樹の幼なじみって言う言葉に、ちょっと寂しさを感じる…。


「私、山城鈴音。よろしく」

 と、挨拶をした。

「へぇ~。鈴音ちゃんって、智樹君の幼なじみなんだ?」

「う、うん……」

 私が頷くと杏ちゃんが、私をまじまじと見つめた。


 間近で見ると、顔小さいしスタイル抜群。さすがモデルさんは違う~。


 でも、どうして杏ちゃんがここにいるんだろう……。


 そんなことを考えていると、

「お待たせしちゃってごめんなさいね。ケーキ召し上がれ~」

 おばさんが、ケーキと紅茶を運んできた。


 モンブラン

や苺のショートケーキがお皿に並べられていて、美味しそう。

「はい。鈴音はモンブラン好きだろ?」

 智樹が私の横に座るとケーキを取ってくれた。


 

 私の好きなケーキ、覚えていてくれてたんだ……。


 嬉しくて胸がキュンとする。

 私は、大きな口を開けてケーキを頬ばる。

「ん~、美味しい~!」

「よかったわ~。それ、杏ちゃんに頂いただいたの」

 おばさんが、少し嬉しそうに言う。


「智樹君~。ケーキ食べたら、さっきの続きやりましょう」

 

 杏ちゃんはソファーから立ち上がると、智樹の横に座った。

「いいけど……」

 智樹は、少しためらう。


 さっきの続きって……?


 私は、気になって智樹を見た。


 ケーキを食べ終わると、杏ちゃんが智樹の袖をクイクイっと引っ張った。

「ねえ、智樹君。そろそろやらないと、仕事の時間に間に合わないんだけど……」

 杏ちゃんは、私の方をチラッと見た。

「……」


 もしかして私、邪魔とか?


 杏ちゃんの視線が気になった。


「ごめん鈴音…」

 智樹が、両手を合わせた。

「これからセリフの練習しないといけないから、違う部屋に移動するけど、鈴音はゆっくりしてけよ…」

「2人っきりで?」

 私は、2人を見た。

「鈴音ちゃん、ごめんね~。私、練習している所を、他の人に見られてると、なんだかやりずらくて~。智樹君と2人っきりで練習したいの」

 杏ちゃんは、智樹の腕に自分の腕を絡ませた。

「……」

 撮影の時だって、他の人が沢山いると思うけど。


 杏ちゃん、智樹のことが好きなんだ……。だから、2人っきりになりたいなんて……。


「私、用があったんだ!ごちそうさま」

 その場にいられず、慌てて立つと玄関に向かう。

 涙が溢れてきそうなのを抑えると、靴を履いた。


「待てよ、鈴音!」

 智樹が急いで玄関に来ると、私の腕を掴んだ。

「痛い、離して……」

「ごめん」

 智樹は慌てて私から手を離した。


 私は、智樹に涙を見られないように顔を背けたまま口を開いた。

「早く行ってあげなよ。杏ちゃん待ってるよ」

「あのさ。鈴音の用事って、真部先輩?」

「智樹には関係ないでしょ!」

 少し強めの口調で言った。

「行くなよ!」

 智樹が、後ろから私をギュッと抱き締めた。

「……!!」

 私は、そのまま呆然と立ち尽くした。

「智樹君~。早く!」

 杏ちゃんが、待ちくたびれて呼びに来た。


 智樹は、パッと私から離れると、

「ごめん。今、行くから。じゃあな、鈴音」

 智樹は杏ちゃんと一緒に戻って行った。


 「行くな」って、どうゆう意味……?

 幼なじみで、兄妹のように小さい頃から一緒だし、兄妹が急に離れて行くようで不安になった?

 智樹がそうだとしても、私は違うよ。幼なじみとしてじゃなく智樹が好き。彼女になりたい!



 そう想っていたのに、その一週間経ってからのことだった。

「おはよ~!若菜」

 朝、教室に行くと、私は元気よく若菜に挨拶をした。

「おはよー、鈴音。今日からだね。成瀬君の出演ドラマがスタートするの……。ほら!ここにも載ってるよ」

 若菜は雑誌を机の上に広げた。


 成瀬智樹・中澤杏初出演ドラマ。いよいよ今夜スタート!っと、見出しに載っている。


「あ~あ。せっかく成瀬君が隣のクラスで私にもチャンスがあると思ったのに、がっかり~」

 近くにいた子が他の雑誌を見ながら、ボヤいている。


 何ががっかりなんだろう?


 近くにいた子が持っていた雑誌を覗こうと、近づいて行った。


「あ!鈴音~。今日、先生に当てられるんだった。ちょっと、教えて~。英語、得意でしょ?」

 若菜が、急に私の背中を押して連れて行こうとした。


 若菜の様子がしどろもどろで、どうもおかしい……。それに、慌てている。

「英語は教えてあげるけど……。若菜、何か隠してない?」

「な、何かって?」

「だって、若菜の様子が急におかしいし」

 若菜の目を見ると泳いでいて、焦点が合わない。

「や、やだな~。そんなことないよ」

 若菜は苦笑いしたけど、隣の机に置いたままの雑誌が目に飛び込んできた。


 ページを捲ると、最初の見出しには、メガネと帽子で変装した智樹が写っていた。

 その隣には、変装している杏ちゃんが楽しそうに智樹と腕を組んで歩いてる。

 記事には、成瀬智樹・中澤杏。交際発覚!と書いてあった。

「……!!」

 私は、愕然とした。

「り、鈴音……」

 若菜が心配そうに、私の顔を覗き込む。


「ごめん!若菜。私、体調悪いから保健室で休んでる。先生に言っておいて!」

 急いで、教室を出た。


 智樹が杏ちゃんと付き合っているなんて嘘だよね!?

 確かめたいのに智樹は、まだ来てない。


 若菜には、保健室に行くとは言ったけど、誰にも逢いたくなくて、屋上に向かった。


 空を見上げると、どこまでも無限でどこか虚しい自分がいる。

 涙がじんわりと溢れてくる。

「山城?」

 振り向くと、真部先輩が立っていた。

「先輩……」

「珍しいな~。山城がいるなんて」

 先輩が、私のそばにやって来た。

「先輩こそ、どうしてここに?」

「たまにここに来て、サボってるんだ……。山城もサボリ?」

「……」

「ごめん。余計なこと聞いてー。山城も雑誌、見たんだ?だから、ここに来て泣いてたのかな?」

 先輩に言われて、慌てて涙を拭った。


 先輩は優しく私を抱き寄せた。

「この間、言ったよね?泣きたい時は僕の胸でよかったら貸すって」

 先輩が優しく言うので、また涙が溢れてきた。

「せ、先輩……。ど、どうしよう私」

 無意識のうちに先輩の胸にしがみついた。

「成瀬と少し距離をおいたほうがいいんじゃないかな?」 

「え……?」

 何を言っているのかわからず、顔を上げる。

「いつも近くにいると、気持ちが気づくものも気づかないと思うよ」

「……杏ちゃんと付き合ってるんだし、気づくもなにももう遅いかも……」

 私の頬にポロポロ涙がこぼれ落ちた。

「じゃあ、本気で山城のこと貰っちゃおうかな……。見てて限界だったし」


 涙で先輩の顔がぼやける。先輩は指先で、涙を優しく拭うと私の唇と先輩の唇を重なった。


「……!!」

 突然のことで頭の中が真っ白になって、先輩を突き飛ばした。


 何が起こったの?私、先輩とキスしちゃったの?


「鈴音!?」

 突然呼ばれて、ハッと振り向くと、そこには智樹が立っていた。


「智樹……!」

 もしかして、キスしてるの見られた!?


 まともに智樹の顔を見られないまま、俯いた。

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