キノコの娘とは。
モンスター文庫、キノコの娘大賞応募作品。
キノコの娘は、今や世界中に溢れている。
一つ一つのキノコに、人間にも似た姿がある。
キノコの娘はある時、突然世界に現れた。本人たちも何故自分たちが自我を持ち、人間としての姿を手に入れたのかは分かっていない。
人間の姿を持つキノコの娘たちの謎は多い。
何故その姿が女性型しか居ないのか。
どうしてそういう存在が世界に生まれ落ちるに至ったのか。
人間と似ているとあるが、実際の彼女たちは人間とどう違うのか。
キノコの娘たちが世界へと生まれた当初、そういう疑問を持つ者達は多く溢れていた。
人間は決して善人たちだけの存在ではない。それゆえに彼女たちを捉え、解剖しようとするようなものさえ現れた。
しかし、それは失敗に終わった。
何故ならキノコの娘とは、人間の女性と類似した姿を持ちながらも本体はキノコである。そして、キノコとは毒が存在するものが多く存在する。
彼女達に悪い意味で手を出そうとした者達は、全て悲惨な死を迎えた。
その後、彼女達にはそういう意味で手を出さないようにと人間たちは痛感したのだ。幸い彼女たちが好戦的な性格ではなかったために事なきを得たが、あらゆる場所に生息しているキノコの人間としての姿である彼女達はやろうと思えば人間を破滅に追い込む事だって出来ただろう。
その後、彼女たちは自分の住みたい場所に、行きたい場所に行き、自由気ままに生きている。
世界中に生きている彼女達――確認されているキノコの娘達は図鑑に記入され、どういうものかはわからないけれども、確かに存在するキノコの娘達は世界に受け入れられている。
これは、様々な場所を生きるキノコの娘達の物語を描いたものである。