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第5話 ギャルと会話してみた

「ごめんねぇ!ビックリさせちゃったみたいで」


そう言いながら目の前のギャルは手を合わせてウィンクしながらペコリと頭を下げてきた。


「それにしても第一声が、ギャルがいるって」


思い出す様にそう言うとまた笑いだした。

その頃にはようやく俺の思考も動き出し、

状況を理解することが出来るようになっていた。

ようするに『目の前にギャルがいる』のだ。

駄目だ未だにポンコツのままじゃないか!!


俺は深呼吸をしてもう一度頭を働かせることにした。

よし!整理しよう。

コインランドリーに入店してきたギャルは俺に話しかけたが反応が無かったので呼びかけ続けた。

そして肩に手を置いた所で俺が顔を上げたが、反応が無いため心配したのだ。

そして凝視されたあげく掛けられた言葉が

『ギャルがいる』

俺は頭を抱えた。最悪じゃないか!!

無視した挙句に固まって、ガン見した結果、何だよギャルがいるって!

挙動不審すぎるだろ!!

恥ずかし過ぎる自分を振り返ってようやく冷静になれた。


冷静になった俺はようやく目の前のギャルをちゃんと見ることが出来た。


腰辺りまである髪は綺麗な黒色で、綺麗過ぎて黒というか紫に近い色である。

髪型も何か知らんが、ふわっとしていてお洒落な感じがする。


キャップを被ってはいるが、それでも目鼻立ちはくっきりしていて、まつ毛が長いのが良くわかる。切れ長で大きな目は、目力が凄いが、少しタレ気味なためそこまできつい印象はない。


白いTシャツに黒のジャージとシンプルな服装であるがとてもお洒落に見える。

ジャージも何かふわっとしてるし。


改めて見れば見るほどギャルである。

これがギャルでないなら何がギャルか分からなくなる。正真正銘のギャルである。


そんな事を考えていると目の前のギャルがニヤニヤしながら話しかけてきた。


「何?めっちゃ見てくるじゃん」

「いや、見れば見るほどギャルだと思って」

「ギャルめっちゃ引っ張るね!」

「目の前に急にギャルが現れたら、そりゃ引っ張りますよ」

「なにそれ!意味わかんないだけど」


そう言ってギャルはまた楽しそうに笑い出した。

ふむ。どうやら不快には思われていないようである。一安心だ。

これで不快感マックスなら立ち直れなかった。


ここまでのやり取りでだいぶ冷静さを取り戻したので今度は俺からギャルに話しかける事にした。


「申し訳ありません。本を読むのに集中してて全く気付かなかったんです。わざと無視したわけではないんです。ごめんなさい」


俺は素直に頭を下げた。

いくら気づかなかったとはいえ、無視したことには変わりない。そこはしっかりと謝っておかねば。

そう言うとギャルは少し驚いたようだが


「全然!こっちこそ本読むの邪魔してごめんねぇ。急に話しかけてビックリさせちゃったし」


と驚かせたことを謝ってきた。

うん、このギャルいいギャルかもしれん。

いいギャルって何だよという疑問がでてきた。


そうするとふと別の疑問が浮かんできたので聞いてみることにした。


「そう言えば、何で俺に話しかけたんです?

何か用事でもあったんですか?」


そう。ギャルが話しかけてきた理由が分からないのである。

一瞬知り合いかと思ったが、生憎ギャルの知り合いはいない。

それに見た感じ恐らく俺より年上であるだろう。なんかめっちゃ大人っぽいし。

大学生くらいかな?そうするとますます俺に声をかけた理由がわからん。

年上の知り合いは中城先輩と尾上さんくらいしかいないのである。

なので今更ながら若干の警戒心が出てきたのだ。

壺とか買わされたらどうしよう?

などとどうでもいい心配をしてしまうのである。

するとギャルはハッとしたような顔をして理由を教えてくれた。


「そうそう!両替したかったんたけど、あの両替機5000円使えなくてさぁ。もし1000円札あるなら両替出来ないかと思って!」


そう言ってちょっとモジモジして上目遣いでこちらをチラ見してきた。

あざとい!!と叫びそうになったが何とか堪えることができた。自分を褒めたい。


まぁ聞いてみるとなんてことはない理由だった。

ギャルは単純に両替したかっただけである。

変な警戒心を出して損をした。


「ちょうど1000円札が5枚あるんで両替出来ますよ」


そう言って財布から1000円札を出すとギャルは顔を上げて


「じゃあお願いしていい?」


と聞いてきたので両替に素直に応じる事にした。


「いやぁここからコンビニって結構距離あるからさぁ。そこまで行くのめんどかったんだよねぇ」


何て言いながらお金を受け取ると笑顔で


「ありがと!じゃあ行ってくる」


そう言って両替機の方に歩いて行ったのだ。

俺はその後ろ姿を見て、後ろ姿もギャルだなぁという事を考えながらあんまり見るのも良くないなと思い自分の乾燥機に目をやった。

表示時間はあと10分となっていた。


あと10分間ギャルと同じ空間に居なければならないのである。

俺に耐えることができるだろうか?

正直コミュニケーション能力が高い方ではない。と言うかどちらかと言えば低い!

ギャルと何を話せばいいのだろうか?


ゴウンゴウンと鳴る乾燥機を見ながらそんな事を考え始めていた。

初投稿になります。

完結目指して頑張ります。


ブックマーク、いいね、コメントしてもらえると嬉しいです。


宜しくお願いします!

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