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第15話 尾上さんと報告会

「尾上さんのせいで酷い目にあいました!」

「え?何?昨日のやつまだ怒ってんの?

その事は謝ったでしょ?」

「それもありますが、そうじゃないです!」

「意味わかんないだけど?」


次の日、俺はバイトに行くなり尾上さんを捕まえて不満をあらわにした!

もちろん尾上さんは何のことか分からず困惑している。そんな事などおかまいなしに、俺はまくしたてた。


「昨日の辱めのせいでギャルに問い詰められたんですよ!おかけでまじ怖かったんですから」

「どういうこと?」

「尾上さんの匂いがいい匂いで!ギャルセンサーが感度良好で!問い詰められて怖かったんです!!」

「ますます意味わかんないんだけど?」


尾上さんはポカンとしている。

俺は興奮しすぎてだいぶ端折ってしまったようだ。少し落ち着け!深呼吸してから詳しい説明をする事にした。


「昨日バイト中、俺をイジりながらめっちゃ近づいてきたでしょう?

そのせいで尾上さんの匂いが俺についてたんです。俺は気付かなかったんですけど、ギャルがそれに気付いて、『知らない女の匂いがする』ってめっちゃ問い詰められたんですよ!お陰ですげぇ怖かったんですから!」

「何?ギャルに私の匂いがするって、問い詰められたの?」

「はい!めっちゃ問い詰められました!」

「女の匂いがするって?」

「女の匂いがするって!」


そこまで聞いて尾上さんは爆笑しだした。


「ちょっと笑い事じゃないですよ!」

「いやぁごめんって!何か予想外だったからさ」

「俺も予想外でしたよ!まさか尾上さんの匂いがついてるとは思わなかったですし、それをギャルにも問い詰められるとは思ってなかったです!」


それを聞いて、また尾上さんは爆笑していた。


「まじかぁ!念の為とは思ってたけど、まさかそうなるんだねぇ」

「え?念の為?もしかしてわざとなんですか?わざと匂いつけたんですか?」

「何言ってんの?わざとに決まってんじゃん!てか気付いてなかったんだ」


尾上さんは何言ってんだこいつ!みたいな顔で俺を見てくる!まじか!匂いつけたのわざとだったのか!!なにそれ!何でそんな事すんの?やっぱ俺をイジって楽しんでるだけだったんじゃないか!!

俺が憤慨していると尾上さんはケラケラ笑いながら


「大丈夫!問い詰められたんなら問題なし!安心しろ」


なんてことを言い頭をワシャワシャしてくる。


「意味分かんないんですけど!何で問い詰められて問題ないんですか?こっちは問題ありまくりだったんですけど!」

「怒んなって!ハゲるぞ!最後は許して貰えたんだろ?なら、よかったじゃん」

「良くないですよ!確かに許して貰えましたけど。でも!納得してもらうのにめっちゃ時間かかったんですよ!」

「アハハハッ!まじか!そこまでか!

いやぁ、すげぇな、そのギャル!予想以上だわ!ほんとよかったな!」

「だから!良くないです!」


そう言ってまた頭をワシャワシャする。

何が良かったのか全く分からないんですけど!

何でそんなに嬉しそうなんだこの人は!

やっぱヤバい人じゃないか!!

そんな感じで俺が不満タラタラで尾上さんを睨みつけていると


「んで他には?」


唐突に聞いてきたのだ。


「ほ、他って何ですか?」

「他には何も無かったのか聞いてんの」

「い、いや。それ以外は特に何も無かったですよ。そう!普通でした普通!」


俺は明らかに動揺していた。他にも色々あり過ぎたからだ。だが、出来ればあまり話したくない。というか絶対に話たくない!

特にタイトル読み上げ事件の事など知られたくない!ギャルにギャルモノ読んでいた事がバレたのだ!あんなの知られたらどうなるかわからん!というか、尾上さんだけには知られるわけにはいかない!絶対に避けなければ!

そう決意を固めていると


「いや、そういうのいいから。ちゃんと起こった出来事を報告しな。報連相は大事だぞ!ちゃんと詳細も合わせて!変なとこ誤魔化すなよ」


そうやって見透かした様にニヤニヤした悪い笑顔で俺に報告を強要するのだ。

だめだ!あの事だけは知られたくない!

知られてはいけないんだ!

てか何だ報連相って!俺の上司かよ!


「いや、今回はそんな報告する事は無かったかなぁ?何て思ってみたりなんかして」

「そういうの良いから早く言えよ!絶対ギャルから他にも何かされただろ?」


確信に満ちた目でそんな事を言い出すのだ。

なんでそんな断定しながら問い詰めてくるの?てかなんで何かされた前提なの?


「早く言えって!」


俺は尾上さんの圧力の前にあっけなく敗れさったのである。そう!洗いざらい吐かされたのだ。昨日、コインランドリーでギャルと何があったのかを。。。

例のタイトル読み上げ事件の詳細もである。 

そしてその後何があったのか全て吐かされ尽くしたのだ。俺が報告している間、尾上さんはとても機嫌がよかった。めっちゃ楽しそうだった。終始ニヤニヤしていたのである。

これはもはや報告会という名の辱めである。

俺は何日連続で辱められたら良いんだろうか。


まじで、かんべんしてください。

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