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クビのろくろ首は首に首ったけ

作者: 島猫。

特急、上り、妖怪列車。

車掌の首無しが切符拝見。

外はお暑いでしょう?

この座席は風がちょうど当たりますから、よく肝が冷えますよ。

お手荷物は網棚の上へ。

背が高いのですね。

髪も手も魂も、そこの羽根に根こそぎ持って逝かれぬようご注意を。

前ガードという前部分、昔はもっと間隔が広かったのですが、幅が狭く細かくなりまして。

車掌がね、首を巻き込んだんだとか。

運行に支障をきたしてクビになったそうで。

噂話ですがね。

にしてもお客様、いい首してますね。




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― 新着の感想 ―
[一言] これは洒落が効いてますなぁ〜 読み方・演じ方次第で、恐怖倍増。
[一言] 世界観が面白い( ˘ω˘ )
[良い点] この車掌さんは名実ともに馘首されてしまったために、人の世の理を外れて妖怪列車の車掌になったのでしょうか。 その運命は何とも数奇な物ですが、お客さんも物凄い列車に乗ってしまいましたね。 はて…
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