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『湿地』

【作品情報】

原題:Myrin

製作:2006年/94分/アイスランド・デンマーク・ドイツ合作

監督:バルタザール・コルマウクル

出演:イングバール・E・シーグルズソン/オーグスタ・エバ・アーレンドスドーティル

ジャンル:ミステリー

(参考サイト:映画.com https://eiga.com/)



【ネタバレありの詳細あらすじ】

 舞台はアイスランド。


 脳の病で短い生涯を終えた少女コーラと、その父親オルン。

 しかし、コーラの死因である先天性の脳腫瘍に冒された人間は、彼の親族にも妻の親族にも、一人もいなかったのだ。

 彼女の病の原因は、どこにあるのか?


 勤め先の遺伝子研究所のDNAデータベースも使い、同じ病の保因者を調べていくオルン。

 彼はその調査の過程で、ある男たちの犯罪を知ることになる。

 その罪は、オルン自身にも関係のあるものだった。


 一方、とある湿地にあるアパート(どちゃくそ臭い)で、男性の撲殺死体が発見された。

 被害者はホルベルクというロクでなし。若い頃は悪徳警察官とつるみ、やりたい放題をしていたクズだった。

 ホルベルクの部屋には、隠されるようにして墓場の写真が保管されていた。


 墓の主はウィドルという少女。

 彼女は幼い頃に、脳の腫瘍で亡くなっていた。

 写真を発見した、激渋M字禿げのエーレンデュル刑事はビッチな愛娘に金を無心されたりしつつ、写真を頼りに身寄りのないホルベルクの関係者を調べていく。


 ウィドルの叔母にプンスカ怒られるも、彼はウィドルの母がホルベルク達に襲われていた過去を知る。

 ホルベルクと不愉快な仲間たちは、他にも女性を凌辱していたらしい。

 彼の犯罪仲間からその事実を知ったエーレンデュル刑事たちは、その女性について調べていく。


 また、ホルベルクの脳にも良性の腫瘍があったことが明らかになる。

 ウィドルの父親はホルベルクなのだろうか。

 その過去と、彼の死とはどのような関係があるのだろうか。

 


【感想など】

 ひっ……羊の頭ぁぁぁー!!

 いやぁ、ビックリした……アイスランドで羊の頭煮込みって、結構メジャーな料理なのかしら。

 ぶっちゃけ映画終盤に出て来る腐乱死体より、羊の頭部(とくりぬかれた目玉)の方がパンチ効いてました。Oh,目玉……


 映画は終始モノトーンに近い色調で、とても好み。

 BGMも鎮魂歌のような、男性ボーカルの物寂しいものばかり。

 人によっては「暗い」「眠い」となりそうですが、これまた非常に好み。

 根が暗いので、陰気なの大好きマンです。


 また、アイスランドに行きたいなぁと個人的に思っていたので、広漠とした風景を観られただけでも眼福ものでした。


 映像は好みだったのですが、登場人物の名前が覚えづらいということもあって、話を追うのがなかなか大変。

 あと画面が暗いから、名前だけでなく顔も覚えづらいという二重苦。陰気の副作用!


 そんなこんなで、話の筋道を自分の中で整理し直した結果、かなり詳細なあらすじ(というかネタバレ)になってしまい面目次第もございません。


 オルン氏と、エーレンデュル刑事の両視点で進むから、これまたややこしいんですよね。

 でも、そこをきちんと分け分けできれば、丁寧な謎解きで面白いんだよ。哀愁漂うラストも、良い感じなのだよ。

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