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僕は想い出  作者: 日見 葵
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私はもう死ぬの


そう彼女が言った。意味がわからない。これからも一緒に生きていくと思っていたのだからすぐに理解できるほうが異常だ。だから聞いた。


どうして?


病気なの。だんだん眠る時間が増えていく病気。家族の迷惑にはなりたくないから…


そういう彼女は人生を諦めたような、いや、止めてほしいような顔だったと思う。でも僕にはどうすることが良いのか分からなかった。止めたところでどうなる。家族のためというのも分からなくもない。だが、止めたことに僕はどんな責任を持てるというのだろう。


だから一言


そうか


と、呟いた。

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