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【詩集】拙くも進もうとする試み

あの日の雨

作者: 蠍座の黒猫

あの日の雨


黒い川が

揺れて光っている。

街の灯だまりに濡れている。

信号灯は交差点を、

青く濡らし、赤く濡らす。


行き交う人の傘と傘とが、

挨拶もなく過ぎていく。

わたしの傘は赤い。

黒い傘、透明の傘が過ぎる。


無くなった中華料理店に、

幻の親子が座っている。


何かを頼み、

何かを食べて、

立ち去っていく。


いなくなった親子に雨が降る。

傘を差せないままに、濡れている。

信号が変わっても、

どこへも行けず蹲っている。


 *


 もう亡くなってしまった、祖母と父母とある中華料理店へ食べに行ったのです。そこで、もうそんな年でもないのにお子様ランチを頼んで、窘められていたのです。地下にあったその料理店ももうありません。なんだか、その日はこのような雨の日であったような気がしますが、定かではありません。

 お読み頂いてありがとうございます。

 字数が足りないため、本文中に後書きを含めています。

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― 新着の感想 ―
[一言] 印象的な思い出であればあるほど、それは私達の身体を離れてその場に留まっているような気が致します。私の場合、それはいい思い出よりも悪い思い出がたまたま多いのですが、その場所をふと通り過ぎるとき…
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