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第146話:ドラードの休日3

お待たせしました

 

 とりあえず、ラスプッチンと共にアル様から色々と聴取した結果、「春をひさぐ場所」という説明で通じた。男女のアレ、では遠回しすぎたようだ。仕事しろよ翻訳機能、と思ったのはわがままなんだろう。

 夜華通りが年齢制限の設けられている場所であれば話は早かったのだが、そんなものはなかった。成人と見なされる年齢は決まっているものの、GAO内には現実のような、性的行為に係る年齢制限に関する法律はないのだとラスプッチンが言っていた。

 ただ、プレイヤーに関して言うなら、システム的な年齢制限により、行為に及ぶこともできず、被害を受けることもないようになっている。

 ともかく、説明を聞いたアル様は、特に慌てる様子もなく納得した。ただ、「知れば利用したくなると思われたのでしょうか」としょんぼり気味だった。過保護が招いたすれ違いとでも言おうか。

 治安というかガラが悪い連中が多いのも確かだし、今のアル様がその手の連中に目を付けられやすい容姿をしていることも説明し、この場は引いてもらった。トラブルの対処で時間を潰されるのも勿体ないからだ。

 一応フォローはしておいたが、この件は後でエド様に報告しておこう。影の護衛さん達からも伝わるだろうけど。後は兄弟の問題であって、俺が関わることではない。



 ともあれ、気を取り直して。夜華通り行きは中止して、代わりに市場へとやって来た。港の外の大規模市場ではなく、広場を利用したフリーマーケット的な方だ。単に物を売っているだけではない。楽器の演奏や大道芸といったものもあちこちで見られる。

「うわぁ……相変わらず賑やかですねっ」

 市場を見たアル様が弾んだ声を上げる。さっきまで気落ちしていたのが嘘のようだ。

「相変わらずってことは、アルマはこの手の場所に来たことがあったのか?」

「巡回で立ち寄ったことはあります。足を止めてじっくりと見る機会はありませんでしたが」

 部下の目もあるだろうし、はしゃぐわけにもいかなかったのだろう。身分の高いお方は色々と不自由なものだなぁ。

「今日はアルマだからな。好きなだけ見て回るといい」

「はいっ!」

 色々と見て回る。慣れたのか、手を繋ぐことに抵抗はなくなったようだ。

 さっきまでは屋台で色々と食べていたので、料理への興味はそれほどでもなさそうだ。その代わり、工芸品を並べている所で立ち止まっては目をキラキラさせている。

「あら、フィストさん」

 そんな中で、呼び止められた。声のした方を見ると露店があって、金のショートボブをした女性が座っている。アインファストで【解体】スキルの教授をしてあげたプレイヤー、ウルムさんだった。

「お久しぶりです、フィストさん」

 そして、彼女がいる以上、その夫であるライガさんもいた。頭を下げてくるライガさんに、俺も礼を返す。

「2人ともお久しぶりです。ドラードまで進んでいたんですね」

「ええ。こちらの海を見てみたくて、ツヴァンドには長く滞在しませんでした。ところで、そちらのお子さんは?」

 ライガさんがアル様を見る。アル様は手を繋いだまま、俺の後ろへと隠れた。この演技も慣れてきたなぁ。

「ちょっと人から預かってまして。一緒に街を散策しているところです」

 露店の品物に目をやると、並んでいるのはナイフ用の鞘やポーチ等の革細工。それから櫛や木彫りの人形等の木工品。鹿の角やイノシシの牙の加工品なんかもある。

「これはどこかで仕入れて売ってるんですか?」

「いいえ、私と夫の手作りです。革細工は私が、それ以外は夫の作ですよ」

 どうやら2人とも、生産系スキルを修得したようだ。旅行感覚で楽しむ、って以前言ってたはずだし、こういうのも楽しみ方の1つか。行商人スタイルとでも言おうか。

「革への加工はどうやってるんです?」

「さすがにそっちまでは手を出せなくて。毛皮と引き替えに革を仕入れたり、加工を依頼したりしています。お嬢さん、おひとつどう?」

 にこやかな笑みを浮かべたウルムさんが、背後のアル様に話しかけると、手を離して前に出たアル様が、しゃがみ込んで品物を見始める。そういや普通に革製のキーホルダーとか並んでるが、GAO内で需要はあるんだろうか? こっちだと鍵束は金属の輪っかで繋いでるだけのイメージなんだが。

「ところでフィストさん。最近、ニクスさんとは?」

「この間、会いました。今頃、友人の復帰に備えて、訓練を積んでますね」

 ウルムさんの問いに、そう答える。レベル上げは順調だと聞いている。頑張れニクス。

「んー……他には?」

「他には、と言われましても」

 ひょっとして、まだあの時の話題を引っ張ろうとしてるんだろうか? まあ……いい娘だとは思うけどさ。複雑というか、引っ掛かる部分があるのも事実で。彼女とどうこうというのは今、考えられるものではない。先のことは……どうなんかね? そもそも、あっちにそういう意識があるとも思えんし。そういうのとは、何か違う気がするのだ。

「ま、まさか、そちらのお嬢さんのような小さな娘が趣味とか――」

「ありえねーです」

 ウルムさんの戯れ言をばっさり切ってアル様を見ると、木彫りの人形に興味を移したようだった。ウルフとかウサギとか、GAO内に生息する動物を模した物が多い。お、あれは木彫りの瓜坊か? よくできている……そういやGAO内で瓜坊を食ったことあったっけ?

「あ、ライガさん。そこの大皿を2枚もらえますか?」

 多人数で食べる料理を盛り付ける時に使い勝手がよさそうな、40センチほどの木の大皿があったので、買うことにする。縁に蔦のような紋様が彫り込まれている、手の込んだ一品だった。

「ありがとうございます。そういえばフィストさん。ワイバーンとやらの噂はご存知ですか?」

 代金を渡したところで、ライガさんがそんなことを聞いてきた。

「確かツヴァンドの南部に出没するって話でしたっけ」

 ワイバーン。飛竜や亜竜などと呼ばれることもある、ファンタジーの定番生物だ。そのうち、挑戦してみたいと思っている獲物ではある。俺の手で倒せば、まるまるゲットできるのだ。素材は様々な使い道があるが、何より、明らかなファンタジー食材だ。食ってみたいと思うのは当然だろう。

「機会があれば狩りたいですね。ライガさん達は挑戦したことがあるんですか?」

「いえ、さすがにプレイを始めて間もない私達2人ではとても。討伐例もまだ3回しかないような強敵だそうですし。ただ、その牙で彫刻などしてみたいと思っていましてね」

 ワイバーンの牙だと、武器素材に使えるような気もするが、それで彫刻をしてみたいとは、ライガさんは面白い発想をするなぁ。象牙細工的なイメージなんだろうか。

「あの、これをいただけませんか?」

 アル様が、手に取った木彫りの人形をライガさんに見せた。それは、鮭を咥えた熊の置物だった。



 その後もライガさん達と情報交換をして、露店巡りを再開。別の広場にも移動してそれなりの時間を過ごし、スケジュール的には最後になるであろう、夕食をとることにして、港にある狩猟ギルド直営食堂へと足を運んだ。大衆的な店ってのはアル様も初めてだろうし。

 ちなみに、港入り口の衛兵さん達は結構ぴりぴりしていた。アル様が行方不明というのは伝わっているようだ。とはいえ、衛兵さん達はアル様に気付かないまま俺達を港へ通してくれた。まあ、仕方ないよね。

「いらっしゃい! あらフィストじゃない」

 店に入ると、フィーネの威勢のいい声が出迎えてくれた。

「席、空いてるか?」

 相変わらず繁盛しているようで、客は多い。賑やかで楽しい空間ができあがっている。

「2人? ああ、空いてるよ、って……フィスト、あんた、そっちの趣味だったの?」

 フィーネが、俺と手を繋いだアル様を見た後で、冷たい視線を向けてくる。ええい、ここでもかっ。

「子供には興味ないぞ。普通に、大人の女性が好みだよ。例えばフィーネみたいな」

 ウインク付きで言ってやると、顔を逸らされて、はいはいとあしらわれた。さすが酒場で働く女性。この程度では動じない。慣れないことはするもんじゃなかった。

「それはともかく。フィスト、例のアレ、入荷してるよ」

 少ししてからこちらを見て、フィーネが小声で言ってくる。アレってマジで? ついに食えるのかアレが!?

「で、どうする? 日を改めて出そうか?」

「いや、今日、出してくれ」

 せっかくだし、アル様にも食べてもらおう。食べたこと、あるだろうかね?

「はいよ。それじゃ、そっちのテーブルに座って」

 指定された席に移動し、いくつかの料理を注文する。

「フィストさん、何かあったのですか? 何だか嬉しそうですが」

「ああ。以前、食い損ねた料理があってな。滅多に水揚げされない稀少食材なんだが、予約してたそれが入荷してるんだそうだ。そいつが楽しみでな」

「なるほど。食べることがお好きなフィストさんがそれほどまでに嬉しそうにする料理があるのですね」

 頷きながら、アル様は店内の様子を見ている。港内の食堂だから、威勢のよさそうな連中ばかりだ。酒が入って気が大きくなってる奴も少なくない。

「フィストさんは、こちらのお店にはよく来るのですか?」

「それなりの頻度だな。狩猟ギルドに立ち寄った後で来ることが多い」

 他にもドラードの食事処を少しずつ開拓している。全店制覇への道のりは遠いが、一歩一歩確実に、だ。

「本当は、友人の異邦人がやってる店に行こうと思ってたんだけどな。あっちの方が安全だから」

 残念なことに、グンヒルトはログインしていなかったので仕方ない。

「このお店だと、危ないのですか?」

「まあ、ガラが悪い客も多いしなぁ。絡まれる可能性もあるから念のため、って程度だけど」

 アル様の疑問に答えたところで、騒ぎが起きた。酒に酔った男が2人、席を蹴って立ち上がっている。

 それを見たアル様が、席を立とうとしたので止めた。

「何をする気だ?」

「当然、止めます。治安を乱す者は取り押さえないといけません」

「それは『アルマ』の役割じゃないだろ。何より、その格好で行くのか?」

 そう指摘すると、あ、とアル様が声を漏らした。やれやれ、騒動を認めた途端に、普段の職責が顔を出したのか。根深いと言うべきか、生真面目と言うべきか。

「ま、ここは任せろ」

 アル様を残して席を立ち、今にも拳を振るいそうな男達の方へと向かう。今の内に不安要素は排除しておかなくては。料理をまた台無しにされたら、何をしてしまうか分からんし。

「おい、お前ら。やるなら店の外でやれ。店に迷惑だろう」

 はやし立てる客達の間を抜け、当事者2人に声をかける。

「んだとぉ!? 何だてめぇは!」

「邪魔するんじゃねぇっ! てめぇからやってやろうかっ!?」

 すると、こちらへ振り向いた男2人が威勢のいい言葉を吐いてきた。へぇ……どうしてくれようか。まずは【強化魔力撃】を発動させて威圧でも――

「おい、あれ確かフィストって異邦人じゃ……?」

「食事の邪魔をされると、尻に火をつけられたファルーラバイソン並みに怒り狂うっていう、あの?」

「フィストだ。この間の魔族の襲撃で、中型魔族を片っ端から拳の一撃で叩き潰したんだって?」

「この前、大の男2人をそれぞれ片腕で吊り上げて、店の外に出てきたの見たぞ……」

「俺も見たことある。喧嘩に割り込まれて食って掛かった奴が、店の外まで蹴り飛ばされてた……」

「オイオイオイ、死ぬわアイツら」

 しかし、何故か外野から不穏な言葉が聞こえてきた。あれ? いや、身に覚えがあることもちらほらと……あるけどさ……?

 ぐるりと周囲を見回すと、騒ぎが収まった。そのまま当事者達に視線を移すと、顔面蒼白で固まっている。

「今度から、騒ぎが起きたら『フィストを呼ぶよ』って言えばいいかね?」

 料理を持って出てきたフィーネが、笑いながらそんなことを言った。

 何か、納得がいかない……



 とりあえず説得(非物理)は通じ、男達は矛を収めた。店内の賑わいが減少したようだが気にしない。

 頼んだ料理にアル様は満足してくれたようだ。味もそうだが、1つの料理を皆で好きに取り分けて食べるスタイルが珍しかったらしい。館での食事だと、それぞれに皿が出されてたもんな。

 料理を口に運ぶたびに喜ぶアル様を見ていると心が和む。いい息抜きになったなら何よりだ。

 しかし今までの料理は前座。これから来る一品こそが今日のメインだ。

「はい、お待ちどうさま。茹で金塊エビと、その茹で汁スープだよ」

 フィーネがテーブルに置いた皿の上に、セミエビっぽい形をしたエビが乗っている。以前のは30センチくらいだったが、今日のは40センチくらいあった。

「……これ、食べ物なのですか? 純金製の作り物では?」

 金塊エビを見たアル様が、不思議そうに聞いてくる。

「面白いことをいうねお嬢ちゃん。心配しなくてもちゃんと食えるよ」

 茹で汁スープの皿を置き、フィーネが周囲をさっと見た。

「うん、今日は危険はなし、と」

「以前、何かあったのですか?」

「ああ、聞いてない? 初めてこの店に来た時にもこれを頼んだんだけどさ。客の喧嘩に巻き込まれて、台無しにされちゃったことがあるのさ。その時のフィストときたらさぁ」

 クスクス笑いながら楽しげに俺を見るフィーネ。そんなこともあったな。

「そんな昔のことはどうでもいいさ。まずはスープを飲んでみろアルマ。美味いぞ」

「あれ? 以前は食べ損ねたのではないのですか?」

「茹で汁がベースだからな。全部がその時に出されてたわけじゃなかったのさ」

 以前のはこれより小さかったとはいえ、この大きさのエビを茹でるだけの量だ。スープの1杯や2杯でなくなるものじゃない。ケンカの鎮圧の後、スープだけは飲むことができたのだ。

 フィーネが去ったところで、 スープを木の匙ですくい、まずは匂いを楽しむ。ああ、懐かしい、食欲をそそるいい匂いだ。

 口に含むとエビの香りが鼻を突き抜けていく。淡い色なのに味はダシがしっかり出ていて濃厚だ。

「はぁ、やっぱり美味いなぁ」

「これは、すごいですね。調味料は別として、このエビだけでこの味が出るのですか」

 感嘆の声をあげ、アル様がスープを口に運んでいる。ゆっくり味わう感じではなく、匙の動きが止まらない。俺も似たようなもので、休むことなくスープを飲み続ける。

 会話もせずにスープに集中した結果、あっという間になくなった。

「はぁ……1つの料理にここまで集中したのは初めてです。こう言っては何ですが、このようなお店で出てくる料理とは思えません」

「茹でただけで、手の込んだ料理じゃないからな。腕というより素材で全てが決まる料理だ」

 多分、海でとっ捕まえて茹でるだけでこの味は出せると思う。調味料での調整は必要だろうけど、料理人の腕を振るう甲斐がない素材とも言えるだろう。

「スープだけで満足するなよアルマ。まだ本番が残ってるぞ」

 皿に鎮座した金塊エビに目をやる。ついに、こいつを食うことができる! 一体、どんな味なのやら。

 殻割用のハサミはあったが、まずは手で掴んでその平らな身体を二つに折ると、真っ白な身が現れる。そこから強引に殻を引き剥がし、身にナイフを入れて、アル様と俺の取り皿にそれぞれ移した。

 フォークを突き刺し、そのまま口に運んでひと囓りする。

「んおっ?」

 返ってきたのは今までにない弾力。以前食べたことがあるロブスターもどき以上の歯ごたえだ。力を強めて噛み切り、咀嚼すると、身の甘みがこれでもかと溢れてきた。うわ、何だこれ、噛めば噛むほど甘くなる!

「……っ、はぁ……」

 食感と味を堪能し、飲み込むと、何とも言えない満足感が湧いてきた。これはすごいな……GAO内でも高級品だと言うだけはある。

 目の前では、アル様が幸せそうな顔で、まだモグモグやっている。尋ねるまでもなく、その表情が金塊エビへの評価を物語っていた。

 さて、金塊エビは殻も食えると言ってたな。剥がした殻を手に取り、適当な大きさに割って食べてみる。2ミリほどの厚さの殻は、煎餅のようにあっさりと割れた。ボリボリと噛み砕くとこれまた濃いエビの味が広がっていく。さっきのスープのダシはここからも出てるんだろうか。これ、粉末にしたら他の料理にも使えそうだ。お高い料理になりそうだけど。

 それじゃあ、同時だとどうだろうか。たくさんある足を1本折って、そのまま食べてみた。本体ほどではないが身の弾力と甘さ、そこに殻の香ばしさが合わさってこれもまた美味い。

 残りの足をポキポキと折って、最初の一口をようやく食べ終えて満足げな顔をしているアル様に半分を渡してあげた。

 さて、次は本体と殻を同時に食べてみるか? いや、それともミソをいってみるか。ああ、どうしたもんかなぁ。

 

 

 金塊エビは2人で殻の欠片1つ残さずいただいた。いやー、美味かった……現実にはない美味は、やっぱりいいなぁ。GAO、最高!

 食事を終えて、ゆっくり歓談し、その後はアル様を館に送り届けて、エド様からの依頼は無事終了。結局、アル様は正体がばれることもなく、館に戻ったのだった。

 アル様の気分転換には十分な成果を出せただろう。もっと気軽に外出できるならいいんだろうけど、立場もある以上、仕方ないか。


 さて、次はいよいよ、海エルフの集落だ。一体、どんな生活をしてるんだろうか。

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