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遅くなってすいません。
絶対、もう更新しないと思われてるかもというぐらいほったらかしにしてました。
ほんと、すいません。
そして短いです、今回。
なので今日中にもう1話、更新したいと思います。
「ねえ、今度の夏休み、海に行かない?」
脈絡も無く彼女は言ってきた。
俺が、?という顔をしていると彼女はハァとため息をついてもう一度言う。
「だから!! 明日から夏休みでしょ!! 海に泳ぎに行こうって言ってるの!!」
そういえば明日から夏休みだっけと思い出しつつ、答える。
「いいけど、誰を誘う? まだあってないと思うけど雨宮とか桐山あたりでいい?」
俺の返答のどこに不満があるのか全く分からないが彼女はため息をついた。
「涼くん・・・どれだけ鈍感なの?」
彼女が何か呟いたような気がして、何か言ったか?と尋ねるがなんでもないと慌てた様子で返事をした。
「とにかく!! 夏休みに『2人で』海に行くわよ!!」
2人でというところを強調された。
特に用事もないし、彼女といっしょに行くことも嫌ではないのでOKした。
そういえば、水着ってどこにしまってたっけ・・・?
☆ ☆ ☆
「夏休みにみんなで海に行きます!!」
終業式を翌日に控えた放課後、秋葉がみんなを集めて高らかに宣言した。
みんなとは僕、桐山くん、結城さん、芹沢さん、そして伶だ。
「行きますって決定事項かよ・・・」
桐山くんが呆れた感じで突っ込みを入れる。
「ふふふ、これを見なさい!!」
秋葉はかばんの中からある封筒を取り出した。
その中には、
『おめでとうございます!! 特賞:熱海2泊3日1グループ様ご招待 が当選しました。 ご予約の際、封筒に書いてある37桁の暗証番号とグループ様の人数をお伝えください。 ただし、1人以上、6人以下までのご招待です。』
と書かれていた。
みんなが、え?という顔で秋葉を見ると秋葉は自慢げに言った。
「と、いう訳で海に行きます!! みんなの都合を教えて!!」
「おいおい、親の了承はいいのかよ・・・」
「いいの!! どうせ大丈夫よ!!」
どこからあの自信が沸いてくるのだろうか少し疑問に思う。
「私は全然OKよ!! うちの親、放任主義だし」
「わっ、私も大丈夫だと思います・・・」
芹沢さんは兎も角、結城さんがOKとは意外だ。
いかにもと言う箱入り娘という感じのなのに・・・
「桐山と夏木はどうせ大丈夫だろうし伶もOKでしょ」
うん、なんで決め付けるのかな?
多分そうだろうけどさ・・・
「はい、はい!! じゃあ、ここに無理な日を書いて!! んで、みんなが行ける時に行くよ~」
桐山くんはため息をつきながら、女子たちはとても嬉しそうな雰囲気で予定をせっせと書き始める。
「夏木くんも早く書こうよ」
結城さんがボーと突っ立っている僕を手招きしている。
僕はうんと答えて特に何もない予定を書くためにみんなのもとへと歩き出した。
終了です。
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