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お久しぶりです。

ぎりぎり5月中に更新することができました(汗)

いつも通りの駄文ですが、どうぞ。

次の日、学校に来ると、僕は質問攻めにあった。

理由はもちろん、昨日の件だ。


「ねぇ、秋葉さんとはどんな関係?」


「本当は手伝ってもらったんだろ?」


「ねぇ・・・昨日のことはどうなの?」


こんな質問が大半を占めていた。

一応、嘘に決まってますよ、と言っておいたが記憶が無いので分からない。

その後に場を和ませてくれた関西出身らしき少年の言葉を信じたい。

そういえば、1番初めに話しかけてきてくれた女の子、なんだか親近感がわいたなぁ・・・

いったい、どうしてだろう?


あの少女との1件のせいで僕はクラスで目立つ存在になってしまった。

彼女の名前は雨宮(あめみや) 秋葉(あきは)と言うらしい。

昨日、帰ってからすぐに卒業アルバムを開いて調べた。

なんでも、彼女は僕をいじることが好きらしい。

卒業アルバムの好きな事という欄に、『夏木君をいじめること♪』とかわいらしい字で書かれてあった。

いったい、前の僕は彼女に何をしたのだろう・・・まさか、本当に彼女が言っていたことがあったのでは?と疑心暗鬼になってしまいそうになる。

そして、少年の方は桐山(きりやま) 篤志(あつし)と卒業アルバムに書かれていった。

彼は小学校低学年の頃まで大阪に住んでいたらしく、たまに関西弁をしゃべってしまうらしい。

いわゆる、ボケとツッコミ―――――

この2人はこういう関係なのだろう。

そういえば幼馴染は今日も来れていない。

やはり、インフルエンザは長引くものなのか・・・

放課後にでもお見舞いに行こうかな。


    ◇    ◇    ◇    ◇


今日は涼くんに話しかけた。

話の内容は昨日の事についての真偽だったけどね。

中学校2年生以来に話したけど、少し声変わりしてたかな?

ちょっと、大人っぽくてこれはこれでありかも・・・

でも、発した言葉は『ちっ、違うよっ!! そんなわけ無いじゃないですかっ!!』で、物凄く焦ってたから可愛かったなぁ・・・

それに少し気になることがあった。

やっぱりしゃべり口調が全然違う。敬語なんて知らないような感じだったのに・・・

イメチェン・・・なのかな?


    ◇    ◇    ◇    ◇


そういえば、この学校の構造を全く知らないことに気が付いた僕は校内を探検している。

あの2人にも一緒に行かないかと誘ったけど受験日に見に行ったから遠慮しておくと言われてしまった。

お前も一緒に見に行ったでしょ?と言われたが、そうだったけ?と流しておいた。

記憶喪失だということを説明しようかと思ったけど、昨日の夜に幼馴染と電話したら、その幼馴染が説明とかめんどくさそうだし気づかれたときに説明すればいいんじゃない?と言われたので説明するのは止めておいた。

あれ?今、思ったけどインフルエンザだったよな?何であんなに元気だったんだ?

・・・ああ、そういえば熱が下がっても2~3日は自宅待機だっけ?

そうだったら見舞いに行ってももう、大丈夫だよな?あんまり向こうに気を使わせずに済むだろうし・・・


「どうしたの?なんか考え事してるの?」


「もしかして、エッチなことじゃないよね・・・?」


僕が考え事をしていると一緒に歩いているクラスメイトたちに話しかけられた。

彼女たちも校内を探検していたらしく、バッタリあったので一緒に校内を回っている。

最初に話しかけてきた子は結城(ゆうき) (さくら)という子だ。

清楚で静かそうなお嬢様、まさにそんな言葉がお似合いの子だ。

その後に若干気になるような言葉を発した子は芹沢(せりざわ) はるかという。

前者の子とは打って変わって、にぎやかで面白い子だ。言葉の所々に変な方向の意味を持つものを混ぜるのが玉に瑕だが・・・

ちなみに、2人とも身長は同じくらいで僕より少し小さい。

僕が何も答えずにそのまま歩いていると後からしゃべりかけてきた子が口を開けた。


「もっ、もしかして・・・本当にエッチな事を・・・?」


「えっ!? そっ、そんな分けないって!! 本当にただの考え事だって!!」


「ムキになるところがまた怪しい・・・」


「うっ、うん・・・」


「ええっ!?」


僕にどうしろというんだ!!っていうか、軽くいじめられてないか!?とすこし疑問に思う。

僕がすねていると彼女たちは笑いながら続けた。


「秋葉ちゃんともう、したもんね~」


「えっ!? だから、あれは誤解だって!!」


「そっ、そうだったの、夏木くん!?」


「・・・もういいです。 勝手に言っておいてください」


2人についていけなくなった僕は歩みを速める。

その僕の行動にさすがに罪悪感を感じたのか言いだしっぺの1人が走ってきて言った。


「ごめん。 さすがにいじめすぎた・・・」


その後に少し控えめな子もつづく。


「あの・・・ ごめんね? ちょっとはるかちゃんにあわせすぎちゃった」


「あ、うん・・・ もういいよ・・・」


僕が苦笑いをしながら言うと、彼女たちは少し不満そうな顔をしながらも、僕の横に並んだ。

2人とも、少し扱いづらいが根はいい子なんだろうと思う。

1人寂しくブラブラしていた僕に話しかけてくれたのだから。

僕はこの時、昔の記憶が無くても普通にやっていけるよな気がした。









終了です。

1話あたりの長さは大体これくらいです。

これからもよろしくお願いします。


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