プロローグ
はじめまして、もみじです。
オリジナル小説はこれが処女作品です。
見難い文、そして更新スピードは物凄く遅い、高校生の駄文ですがよろしくお願いします。
彼女に初めて出会ったのは中学2年生の始業式の日だった。
なぜ毎回こんなに長い話ができるのか疑問に思うほど長い校長先生の話が終わり、何もすることが無く、さらにクラス発表までにもまだ時間があったので1人で校内をブラブラしていた。
桜が舞い散り生徒やその父兄方でにぎわっている校門の前を通った時、体育館裏に1本だけひっそりと桜が咲いていることを思い出した俺は校内の中で1番校門から遠い、体育館裏に向かった。
にぎやかなのは嫌いじゃ無かったけど今日は何となく1人でいたい気分だった。
体育館裏は校門と違い、とても静かだった。
風で揺れる草木の音、小鳥のさえずり、そんな自然の音だけが響いていた。
そこで俺は彼女に出会った。
この学校に入ってから初めて見る風貌だった。
自分より数センチ小さめな身長、肩より少し長めの綺麗な黒髪。どこか目を引く少女だった。
そんな少女はただひたすらに桜を眺めながら立っていた。
俺の視線に気がついたのか、彼女は俺の方に顔を向けた。
「ここってとっても綺麗だね。 私、気に入っちゃった」
一瞬、誰に向かって話しているのか分からなかった。
でも、ここには彼女と自分だけしかいないことに気づいて俺はようやく自分に話しかけていることに気づいた。
「俺もここは好きだな。 特に春は。 桜を独り占めにできるし」
「へー 桜が好きなんだ?」
「ああ、好きだな。 えー・・・お前も好きなのか?」
「桜は好きだよ。 でも前の学校には無かったんだよね」
「『前の学校』って事は転校生か?」
「うん。 一昨日、ここに引っ越してきたの」
「どうりで見ない顔だと思った」
そんな他愛もない会話を数分間、時間が経つことも忘れ、俺たちは続けた。
その頃になると1人になりたいという気持ちもどこかへ行ってしまっていた。
「そろそろクラス発表に行かないと・・・ 私、転校生なのにクラス発表でクラスを知らされるのよ。 ひどいと思わない?」
ムスッとしたような表情の彼女はとても可愛らしかった。
「まぁ、1人ポツンと見るのは御免だな」
「でしょう? だから、一緒に見に行ってくれない?」
「別にいいよ」
ありがとう、そう言って彼女は微笑んだ。
そして俺たちはクラス発表の場所まで話しながら肩を並べて歩いた。
あと少しで目的地という所で俺はあることに気がついた。
彼女の名前をまだ聞いていなかった。
「なぁ、お前ってなんていう名前? ちなみに俺の名前は、夏木 涼」
「そうかぁ~ じゃあ、涼くんだね!! あと、私の名前は――――――」
終了です。
こんな感じの駄文で進めていきます。
誤字脱字の報告、感想をよろしくお願いします!!