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第81話 仲良し兄弟


 モージが従魔になってから数日が経過。

 この間にモージの魔法の性能についてを詳しく調べた。


 水やりは完璧に行えるのは初日に分かっていたけど、更に開墾、種まき、苗植えも完璧にこなすことができる。

 そして何よりも驚いたのだが、土づくりを行うことができるということ。


 1回収穫し終えた土をぐるぐるとかき混ぜながら、魔力によって栄養も含ませることができるようなのだ。

 スキルの畑にはあまり意味を成さないのだが、ルーアさん達の畑では非常に有益な能力。


 収穫した後がかなり大変だったんだけど、モージの魔法で解決できるようになったのは非常に大きい。

 そんな万能なモージの魔法だけど欠点もあって、それは魔力量が豊富ではないという点。


 どれか1つ行うだけで、約半分近い魔力を消費してしまう。

 そのため1日に2つが限度であり、モージには水やり+αって感じで頑張ってもらうことになるだろう。


 まぁそれでも百人力であることには変わりないし、モージの他にもマッシュやスレッドも頑張ってくれることから、私とシーラさんの仕事が午前中で終わる収穫作業だけになってしまった。

 畑を広くするまでは午前中で終わる仕事のみになりそうなため、午後はシーラさんと共に別の作業を行うつもりでいる。


「モージのお陰で手が空くようになりましたので、私達は何か他のことをやりましょうか」

「ええ、そうですね。畑仕事ができないのは寂しいですが、その分別の仕事ができるということですから、この時間を有効活用しましょう」

「ですね。ちなみにシーラさんは何かやりたいことととか、気になっていることとかありますか?」

「うーん、そうですね……。柵がないことは気になっていたかもしれません。追い払えているとはいえ、裏山から害獣がやってきますからね」

「そういうことでしたら、私達は柵作りをしましょうか」

「そうしましょう。シッドさんが家を建てた際に使っていた材料が余っていますし、それを使えば柵を作れると思います」


 ということで、私達は柵を作ることにした。

 基本的にはNPで購入していたため、異世界でのDIYは初めてかもしれない。


 日本のクオリティの高い工具セットか何かを購入したくなるけど、モージを従魔にしたばかりでNPに余裕がないため我慢。

 ベルベットさんが持ってきてくれた道具を駆使しながら作業を行っていると……誰かが私達を呼ぶ声が聞こえてきた。


「おーい。佐藤さん、来させてもらったぜ」

「今日は俺もついて来た! ここが佐藤さんとシーラが暮らす農園か! 良い場所じゃねぇか!」


 声のする方に視線を向けると、そこにはロッゾさんとシッドさんの姿があった。

 その手にはDVDプレーヤーがあることから、どうやら充電をしにやってきた様子。


「ロッゾさんにシッドさんじゃないですか。今日は兄弟で来たんですか?」

「ああ。実は昨日、ロッゾにDVDを自慢したんだがよ、この馬鹿電源が切れるまで見やがったんだ」

「んなことあるか! シッドが充電切れそうなタイミングで見せてきたんだろ! ここに来る口実作りでよ!」

「俺がそんな卑怯な真似する訳ねぇだろ。ロッゾが見まくったせいだわ」

「いいや! シッドが狙って俺に見せてきた!」


 2人はバッチバチで睨み合っているが、ここまで一緒に来ている時点で仲の良い兄弟にしか見えない。

 私は笑みを浮かべつつ、2人を宥めることにした。


「まあまあ、喧嘩しないでください。充電ならいくらでもしますから」

「本当に無料で充電してくれるんだな! というか、DVDプレーヤーって本当に凄えんだな! ……大きいでは言えねぇんだけどよぉ、エッチなおねえちゃんのDVDをシッドに見せてもらったんだわ!」


 最初は小さな声だったのだが、興奮して最後の方はいつも以上の声量になっている。

 シーラさんがこっちを見ていて恥ずかしいため、私は顔の前に人差し指を立てながら声量を小さくするようお願いする。



※作者からのお願い


一日二話投稿のモチベーションとなりますので、この小説を読んで少しでも「続きが気になる」「面白い」と少しでも感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです <(_ _)>ペコ


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お手数だと思いますが、ご協力頂けたら本当にありがたい限りです <(_ _)>ペコ

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