表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

437/489

第421話 プレゼント


 部屋に入ってきたミラグロスさんたちに視線を向けたんだけど、抱えている箱や袋の大きさが尋常ではない。

 3人が3人とも抱えるように持っているし……中身を見ずとも、過剰な贈り物をしてくれようとしていることが分かった。


「お待たせ。佐藤さんへのプレゼントを持ってきた」

「さすがに多すぎませんか!? 中身を確認していませんが、そんなには受け取れないです」

「せっかく運んできたんだから、受け取ってもらうぜ?」

「ありがたく受け取るって言っていましたしね」


 確かに今回は受け取るとは言ったものの、こんなに大量だとは思っていなかった。

 さすがに、申し訳ない気持ちが再燃してしまう。


「言いましたけど、これはさすがに多すぎますって」

「いいの。みんなの気持ちだから。今回は受け取ってほしい」

「私からもお願いする。今回は受け取ってくれ」


 ゴッドフリードさんから再び頭を下げられ、こうなってしまうと非常に弱い。

 一度受け取ると言ってしまったし、受け取るしかないのか……。


「……分かりました。ただ、お礼の品は今回で本当に最後にしてくださいね。受け取る私が申し訳なさでいっぱいになりますので」

「何も考えず受け取ってくれればいいのに」

「まぁ受け取ってくれるんだったら何でもいいだろ。佐藤さん、早く確認してみてくれや」


 ゼパウルさんに促され、私は頂いたプレゼントを早速確認することにした。

 まずはゼパウルさんとファウスティナさんが持ってきてくれた袋の中身から。


 サンタさんが持つような大きな袋の中に入っていたのは……大量の魔力塊。

 蓮さんたちもお土産で持ってきてくれるものの、今回用意してくれた1つの袋でも3倍は量があると思う。


 そんな大量の魔力塊の入った袋が、合計で5つも並んでいる。

 あまりにも実用性の高い贈り物に、つい口角が上がってしまった。


「はっはっは! その表情から察するに、気に入ってもらえたみたいだなァ」

「あれだけ拒否しておいて言いづらいのですが……とんでもなく嬉しいです。ありがとうございます」

「最初の交渉の時に言っていたからね。結果的に鉱石だけになったけど、密かに集めてた」

「そうだったんですか。気を遣わせてしまってすみません」

「気を遣ったわけじゃないわ。単純に喜んでもらいたいって気持ちで集めてたの。街のみんなも協力してくれたから、大した労力でもなかったしね」


 これだけの量の魔力塊を集めるのが大した労力でないなら、魔族の方たちは凄すぎると思うけど……。

 気を遣わせないように言ってくれただけで、相当な労力だったことは間違いない。


 何の変哲もないただの石だったとしても、こんな大きな袋5つ分集めるのは大変だからね。

 感謝の気持ちを持ちつつ、ありがたく受け取らせてもらおう。


「本当にありがとうございます。大事に使わせていただきます」

「ん。でも、魔力塊はあくまでオマケ。本命はこっち」


 頭を下げた私に対し、そう言いながら1つの箱を差し出してきた。

 この箱はミラグロスさんが持ってきてくれたもので、箱自体がもう凄まじく高価そう。


「大量の魔力塊がオマケって……。この箱を開けるのが怖いんですが!」

「大丈夫。ビックリ箱ではないから」

「そういうことを言ったわけでは……。とりあえず中身を見させていただきますね」


 大きく深呼吸をしてから、私は箱を開けた。

 中に入っていたのは、加工された禍々しい棒のようなものが四本。


 お宝と聞いて期待していただけに、棒が4本入っていたことに困惑してしまう。

 魔族にとっては、この棒がお宝なのだろうか?


「ふふ、驚いて声が出ない? 佐藤さんにあげる」

「……す、すみません。この棒が何なのか分からず、困惑してしまっていました」


 初めてドヤ顔を見せたミラグロスさんだったけど、私の知識不足のせいで素直に驚くことができず、申し訳ない気持ちになる。

 何か分からないと言われ、ミラグロスさんのみならず、ゼパウルさん、ファウスティナさん、ゴッドフリードさんまでも驚いた表情をしているし、本当に高価な棒なのは間違いない。


「本当に知らないのか? 知らないって反応は予想してなかったぜ」

「すみません。私の知識不足です」

「……でも、聞けば分かる。それはワープゲートの元。ここに来る際も見たでしょ?」


 ミラグロスさんにそう説明され、私はようやくピンときた。

 思い返したら、確かに2本の棒からワープゲートができていた。

 完成形はフラフープのような形だから、ピンと来なかったけど……本当にワープゲートで間違いない。


「ほ、本当ですね! 言われて気づきましたけど、ワープゲートじゃないですか!? こんな貴重なもの……というか以前、ワープゲートは家宝と言っていませんでしたか?」

「家宝だけど、あと1セットあるから大丈夫。佐藤さんに受け取ってほしい」

「さすがにワープゲートは受け取れません! アバスカル家で大事に使ってください!」

「いいや、全員で話し合って決めたことだ。佐藤さんにどうか受け取ってもらいたい」

「そうだぜ? 失礼な態度をしてしまったことの詫びもあるし、本気で救ってもらったからな。ワープゲートの1つくらい安いもんだ」


 そうは言ってくれているけど……さすがにワープゲートは受け取れない。

 様々な場所を旅し、直近ではヤトさんの背中でとんでも飛行を味わったばかりだからね。


 この世界での移動の大変さは理解しているし、だからこそ今回使ったワープゲートの凄まじさを理解している。

 そう簡単に受け取れる品ではないし、何とかみんなを説得しないといけない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 画像をクリックすると、販売サイトに飛びます! ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 画像をクリックすると、販売サイトに飛びます! ▲▲▲ 
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ