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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

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第271話 2回戦


 2回戦も同時に色々なところで行われており、一戦ずつは追っていられないため、高い場所から試合結果だけを確認していく。

 美香さん対ミラグロスさんは、序盤ミラグロスさんペースで試合が進み、0-2まで追い込まれながらも対応し切り、結果3-2で美香さんが勝ち上がった。


 ヘレナ対シャノンさんの魔術師対決は、シャノンさんの圧勝。

 魔法のレベルだけでいったらヘレナの方が上だったと思うけど、戦闘センスや経験の差が顕著に現れた試合だった。


 ドレイクさん対アシュロスさんは、制限時間まで戦う死闘であり、序盤のリードを何とか保ったアシュロスさんの勝ち上がり。

 ただ、最後の1分間はドレイクさんに攻められ続けており、どっちが勝者なのか分からないぐらい疲弊しきってしまっている。


 スレッド対ゼパウルさんも名試合であり、1-0で制限時間となりスレッドの勝利。

 魔族だとバレないように、慣れないヘルメットを身に付けてもらっており、そのせいで死角が生まれて1本食らってしまった。

 この1本がなければ延長戦だったことを考えると、少しだけ可哀そうだけど……こればかりは仕方がない。


 ライム対唯さんは、ライムの今大会一番の圧勝。

 分裂からの高速攻撃にどう対応することもできず、秒殺勝利を飾った。

 分裂へのクリーンヒットも有効打としてみなされるため、メリットばかりではないんだけど、対応するのはあまりにも難しい。


 そして、優勝予想最多票獲得のフリースさんの番がやってきた。

 対戦相手はブリタニーさんで、フリースさんの圧勝が期待される中、結果は3-1で順当にフリースさんの勝利。


 結果だけを見ればフリースさんの圧勝だけど、最後にミラグロスさんの渾身の一撃を右の脇腹に貰ってしまった。

 どこからでも逆転できる可能性があるのがブリタニーさんの怖さであり、その一撃をもらってしまったことで勝敗が揺らぎかけたけど、何とか1本を取り切り勝利をもぎ取った感じ。


 ダメージも大きく、次の試合に影響を及びそうだけど、フリースさんはちゃんと強い。

 私は変人というイメージの方が強かったけど、剣聖の名に偽りはなく、動きの一つ一つがドニーさんを彷彿とさせる感じ。

 それでも、優勝候補に挙げるまではいかないけどね。


 そして、昨日の予選通過者の方との試合は、シーラさん、ローゼさん、蓮さんが順当に勝ち上がった中、マッシュがレオノールさんと戦って敗北。

 レオノールさんはヤトさんにも勝利した冒険者で、立ち回りが基本に忠実。


 ルーアさんと似た感じであり、どうやらマッシュの対応策も考えてあったようで、胞子攻撃を完璧に封じられて負けてしまった。

 とはいっても、しっかり有効打を2本与えていたし、レオノールさんがマタンゴの知識を持っていなければ勝てたと思う。


 とにかく、これで残るは最後の試合となった。

 2回戦の最終試合はイザベラさん対シルヴァさん。


 トーナメント表的にも、本来はシーラさんが最終試合のはずなんだけど、制限時間いっぱいまで伸び、更にシーラさんがパウルさんに即勝利を収めたことで、こっちのカードが最終試合になってしまった。

 ただ、2回戦の注目カードの1つだったし、このカードをゆっくり見ることができるのは嬉しい。


 シルヴァさんに至っては、前回大会の終わりにゆっくり話したかったのに、気づけば帰ってしまっていたからね。

 今大会は参加してくれないんじゃないかと思っていただけに、こうして姿を見せてくれて良かった。


「シルヴァさん、お久しぶりです。今回も参加してくれてありがとうございます」

「こちらこそ、参加させてくれてありがとう。去年は急に帰ってすまんかったな。急用ができて、帰らざるを得なかったんだ」

「気にしていないので大丈夫ですよ。もし、時間がある時に話しましょう。今回もお時間がなければ、帰っていただいて大丈夫ですので」

「気づかってもらってすまんな。それじゃ、ちょいと試合をしてくるよ」


 シルヴァさんは重そうな体を軽く動かしてから、試合会場へと向かった。

 シルヴァさんの実力は知っているけど、対戦相手はイザベラさん。


 相当な実力者だし、このカードもどちらが勝つのか分からない。

 個人的にはイザベラさんに勝ってもらい、敗退したシルヴァさんとゆっくり話したいけど……それは流石に自分都合すぎるか。


「それでは2回戦最終試合を始める! 両者定位置につけ!」

「よろしくね。お年寄りでも手加減はしないわ」

「ふぉっふぉ。ワシもお嬢さん相手だろうと手加減はできん。全力でいかせてもらうが許してくれ」

「生意気な爺さんね。ちょっと痛い目を見てもらうわよ」

「望むところじゃ」


 バッチバチな煽り合いの後、お互いに武器を構えた。

 イザベラさんは片手剣で、シルヴァさんは両刀。


「それでは――始め!」


 レフェリーの合図によって、試合が開始された。

 どちらが勝つのか……非常に楽しみな一戦だ。



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