表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

215/388

第203話 お出かけ


 夏が終わり、秋がやってきた。

 春に次ぐ過ごしやすい季節で、農作業も非常に捗る。


 季節の始めは苗植えと種まきだけということもあり、午前中で全ての作業が終了。

 収穫作業が始まるまでは、このような軽い仕事ばかりになる。


「佐藤さん、少しお話があるのですが、いいですか?」


 お昼ご飯のサンドイッチを片手に、ぼーっと畑を眺めていたところ、シーラさんが声を掛けてきた。

 シーラさんからのお話……一体なんだろうか。


「もちろん大丈夫ですよ。別の場所に移りますか?」

「いえ、大した話ではないので、ここで大丈夫です。あの……収穫作業が始まるまで、暇な日が続きますよね?」

「そうなりますね。スキルの畑の作物が実るまでの3日間くらいは、今日みたいな感じだと思います」

「ですよね! でしたら、私と一緒にレノヴィーの街に行きませんか?」


 レノヴィーの街? 聞いたことのない街だ。

 休みの提案は想像していたけど、行き先が完全に不明。


「レノヴィーの街ってどこにあるのでしょうか? 片道で数日かかるような遠い街じゃなければ、もちろん構いませんよ」

「片道は半日くらいだと思います。ですので、レノヴィーの街で一泊しないといけないんですが、大丈夫でしょうか?」

「半日なら全然大丈夫です。ですが、レノヴィーの街には何をしに行くんですか?」

「夏野菜カレーを食べた日に、ベルベット様から教えてもらったのですが……どうやらレノヴィーの街で、国内最大級のフリーマーケットが開催されるみたいなんです」


 国内最大級のフリーマーケット。

 この世界にもフリーマーケットの文化があることに驚きだし、日本で生活していた頃もあまり参加したことのないイベントだけど、「国内最大級」というのはすごく興味がある。


「国内最大級のフリーマーケットは面白そうですね。街全体で行われる感じでしょうか?」

「そこまでは分かりませんが、大きなフリーマーケットだと思います。ちょうど開催されているみたいなので、行ってみませんか?」

「もちろんです。せっかくですので行ってみましょう」

「はぁー、良かったぁ。それでは、明日の朝一で出発ですかね?」

「うーん……今日はもう仕事が終わりましたし、今すぐに出発していいんじゃないでしょうか? 移動に半日かかるということでしたら、早めに出発して損はないですよね?」

「今すぐ……! 分かりました。すぐに準備してきますね!」


 珍しくテンションの上がっている様子のシーラさん。

 満面の笑みでそう言った後、急いで別荘の中に入っていった。


 あの様子だとすぐに準備が終わりそうだし、私も急いで準備をしないといけない。

 ということで、手に持っていたサンドイッチを口の中に詰め込んでから、シーラさんの後に続くように別荘の中へと戻った。


 出発の準備と、レノヴィーの街に行くため、明日から数日の間、休暇を取らせてもらうことを説明。

 しっかりと許可をもらってから、早速レノヴィーに向けて出発することにした。


「シーラさん、ジョエル君。忘れ物はないですか?」

「はい、僕は万全です! お泊まりグッズと着替え、それからフリーマーケットで売るアイテムもバッチリですよ!」

「……佐藤さん、なんでジョエル君がいるんでしょうか?」

「え? ルーアさんにフリーマーケットへ行くことを話していたところ、横で聞いていたジョエル君が行きたいと懇願してきたので許可したんですけど……駄目でしたか?」

「いえ、駄目ではないですが……佐藤さんとの……二人旅が……」


 後半になるにつれて声量が小さくなったため、言葉が聞き取れなかった。

 シーラさんはジョエル君が少し苦手――そんな感じだろうか?


 先ほどまでテンションが高かったシーラさんだけど、少しテンションが下がっているのが気になるけど……。

 ジョエル君に、今からやっぱりお留守番で、とは言えない。


「お邪魔はしませんので安心してください! これでも、冒険者として修羅場は潜ってきましたので!」

「ジョエル君、何かあったときはよろしくお願いします」

「はい! 任せてください!」


 シーラさんに代わり、テンションが爆上がりのジョエル君は拳を突き上げて気合を入れている。

 対して、若干頬を膨らませているシーラさんには、馬車の中で機嫌を直してもらうとして、早速出発しようか。


「アッシュ、今回もよろしくお願いしますね」


 声を掛けながらアッシュの首元を撫でてから、みんなで馬車に乗り込んだ。

 目的地はレノヴィーの街。

 未知の場所にワクワクしつつ、私たちは別荘を出発したのだった。



※作者からのお願い


一日一話投稿のモチベーションとなりますので、この小説を読んで少しでも「続きが気になる」「面白い」と少しでも感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです <(_ _)>ペコ


つまらないと思った方も、☆一つでいいので評価頂けると作者としては参考になりますので、是非ご協力お願いいたします!


お手数だと思いますが、ご協力頂けたら本当にありがたい限りです <(_ _)>ペコ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 私の別作品です!1/27発売ですので、どうかお手に取って頂けたら幸いです! ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 私の作品です!1/27発売ですので、どうかお手に取って頂けたら幸いです! ▲▲▲ 
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ