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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

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第198話 連日のイベント


 ヤトさん達を案内した後は、俺も運営側に回った。

 招待したみんなが来てくれ、縁日を楽しんでくれた様子だった。


 特に蓮さん達は、懐かしさもあってか、久しぶりに年相応な感じではしゃいでいたような気がする。

 準備は大変だったけど、縁日を行って本当に良かった。


 人見知りなローゼさんも満足していたし、イザベラさんもそんなローゼさんを見て、終始笑顔だったもんな。

 あまり会話らしい会話はできなかったから、また遊びに来てくれたら嬉しい。


 そんな縁日を終え、翌日は片づけも程々に流しそうめんパーティー。

 せっかく遊びに来てくれたのだから、2日連続でイベントを決行することに決めていた。


 ローゼさんとイザベラさんは帰ってしまったけど、ほとんどの人が残って泊まっていってくれたため、今日も楽しんでいってくれると思う。

 そして流しそうめんの竹は、今年もロッゾさんとシッドさんが作ってくれた。


 去年のものを流用してもよかったんだけど、天然のものを使っているため、1年放置していたらカビが生えてしまうということで一新している。

 仕事を増やす結果になってしまったが、ロッゾさん達にとっては簡単なお仕事のようだったし、プレゼントしたDVDプレーヤーセットのお陰でテンション高く作ってくれた。


「佐藤さん、流しそうめんの準備ができました。今回も上から流す役ですか?」

「はい。シーラさんは定位置で食べてください」

「分かりました。今回も後ろの方には食べさせません」


 肩をぶんぶんと回し、気合いを入れているシーラさん。

 今回の並び順は、ヤトさん→ジョエル君→ヘレナ→美香さん→唯さん→シーラさん→シッドさん→ロッゾさん→将司さん→蓮さん。


 2つ目はブリタニーさん→ポーシャさん→ロイスさん→ルーアさん→ドニーさん→パージュさん→ジョルジュさん→ベルベットさんの並びになっている。

 シッドさんとロッゾさんは去年のトラウマからか、シーラさんと同じ列なのを断固拒否してきたが、じゃんけんに負けてこの並びとなった。


 将司さんと蓮さんは去年のシーラさんを知らないため、シーラさんの後ろで構えている。

 去年と比べて大量のそうめんを流す予定のため、今年はどうなるのか分からない。


 私はワクワクしながら、最初のそうめんを流す。

 もう一つの流しそうめんはノーマンさんが担当してくれており、私と同じタイミングで流し始めてくれた。


「ぬわー! 早いのじゃ!」

「うわー! 練習したのに取れません!」


 早くも先頭にいたヤトさんとジョエル君が情けない声を上げている。

 去年はヤトさんがいなかったため、こうして間近で面白い光景を見られるのは嬉しい。


「ヤトさん、手掴みは駄目ですからね」

「ぐぬぬ! 箸で掴むのなんて無理なのじゃ!」

「そんなことありませんよ。ほら、シーラさんは器用に取っています」


 ここまで5つの束を流したんだけど、そのうちの2つはシーラさんがすくっている。

 美香さんや唯さんが苦戦している中、去年無双しただけあって流石の貫禄。


 橋の使い方も既に私より上だし、食に関する探究心は随一。

 シーラさんの箸使いを初めて意識して見たのか、蓮さんと将司さんも驚いている。


「シーラさん、すっげぇな! マナーの先生かと思うくらい箸使いが綺麗じゃん!」

「本当にな。俺たちの方が長く使っているはずなのに」

「驚いている余裕なんかねぇぞ! シーラの奴、本当に全て食っちまうからな!」

「俺たち、今年も流しそうめんでは何も食えないまま終わるのか?」

「……食べさせません!」


 シーラさんの目は燃えており、今年も完封する気満々といった感じ。

 そんなやり取りに笑顔になりつつ、私は次々とそうめんを流していった。


 バチバチなこちらに対し、ノーマンさんの方はバランスが取れていて非常に平和。

 一番後ろが、一番箸使いの上手なベルベットさんということもあり、均等にいき渡っている様子。


 ただ、若干最後尾にいるベルベットさんの負担が大きいようで、既にお腹をさすっている。

 今回も味変を用意したし、そうめんならばもう少し食べられる……はず。


「ベルベットさん。大変だったら変わりますので言ってくださいね」

「大丈夫。まだ食べられるから」

「俺と代わってくれ! シーラのせいで全然食べられねぇんだ!」


 満腹気味のベルベットさんを見つけ、すかさずロッゾさんが交代を要求したが、まだ代わる様子はない。

 薬味もまだ全部試していないようだし、もう少しは列に残る様子。


「それでは更に流していきますからね。シーラさんも全部は取らなくていいので、食べきれなければ取らずに流してください」

「はい。ただ、まだまだ食べられますよ!」

「少しは後ろに回せ! 今年も食べられないとか最悪だからな!」

「確かに、シーラさんの後ろは何も楽しくないな」

「ロッゾさんとシッドさんがごねていた理由が分かったぜ……!」


 蓮さんと将司さんも理由が分かったようで、戦々恐々としている。

 ただ、ここからはシーラさんでも取り切れない量のそうめんを流す予定なので、多分いき渡るはずだ。

 私は気合いを入れ、後方にいる蓮さん達にも届くようにそうめんを流し続けたのだった。



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