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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

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第192話 夏のイベント


 夏を迎えてから早くも2週間ほどが経過した。

 作物は順調に育っており、現在の所持NPは86553とNPも驚くほど順調に稼ぐことができている。


 やはり畑を広くし、成長速度を上昇させたことが大きいようだ。

 これだけNPが貯まっていれば、今年も夏のイベントを開くことができる。


 流しそうめんに花火にスイカ割り。

 更に今年は、小さな縁日なんかも開きたいと考えている。


 射的、輪投げ、スーパーボールすくい、型抜き、くじ引き。

 この別荘には子供がいないため、ゲームの景品は少しグレードを上げる予定。


 ちなみにくじ引きはゲームが苦手な人向けで、全体的な景品をグレードダウンさせつつ、大当たりだけ良い景品を用意したい。

 スーパーボールすくいも同様に、スーパーボールに番号を書いておき、その番号に応じた景品をもらえるというくじ引きに似たシステムを用いようと考えている。


 あとは単純な食べ物系の屋台。

 焼きそば、たこ焼き、かき氷、フランクフルト、りんご飴、チョコバナナ。


 綿あめも用意したいところだけど、機械がないと作るのが難しそうだし、そもそも綿あめは子供用という感じがする。

 大人でもお子さんがいる方であれば、子供が買ったものの余りを食べるってこともあるだろうけど、私は大人になってから一度も食べていない。


 ……ただ、こちらの世界の人であれば、綿あめのあの食感は刺さるかもしれない。

 一度は食べてもらいたいところだけど、機械の準備が必要なことから今年は見送りかな。


 とりあえず、縁日までを行うことは確定しており、あとはロッゾさんとシッドさんにプレゼントをしたいと考えている。

 発電機とモニター、それからDVDプレーヤーの三つ。


 色々と調べていたけど、合計で30000NPほどなので今なら購入できると踏んでいる。

 縁日の行うとなったら、ロッゾさんとシッドさんにはまた力を借りることになるだろうし、それらの感謝を込めてのプレゼントは必須。


 どうせならば屋台なんかも作ってもらいたいし、先払いとして渡しておくのは正解だと思う。

 ということで、私は発電機とモニター、それからDVDプレーヤーを購入してプレゼントすることに決めた。


「ロッゾさん、シッドさん。ちょっとお話があるんですが大丈夫ですか?」

「お? 佐藤さんか! もちろん大丈夫だぜ! また仕事の依頼の話か?」

「次は何を作ってほしいんだ? 面白いものなら嬉しいがな」

「実は屋台を作ってもらいたくて……。これくらいのサイズの台を10個ほど用意してもらいたいんです」


 私はサイズ感を説明しつつ、屋台について2人に事細かに伝えた。

 シンプルなものということもあり、ロッゾさんとシッドさんは二つ返事で了承してくれた。


「その台を10個作ればいいんだな! 任せてくれ!」

「期限とかはあるのか? 明日までってことなら、今から取り掛からないといけないからな」

「いえ、そんな近々ではありません。2週間から4週間くらいの間で完成させて頂けたら嬉しいんですが、大丈夫でしょうか?」

「もちろん、余裕だぜ! 2週間は絶対にかからねぇ!」

「だな。1つ1つサイズ感を変えてほしいとのことだが、シンプルなものだし1週間以内には作れる」

「本当ですか? ありがとうございます!」

「おうよ! 龍人族の移住者に大工がいるからな! 人手も増えたし余裕よ!」


 これは本当にありがたい。

 やはりロッゾさんとシッドさんは、超一流の職人さんだ。


「それでは2週間を目途に完成させて頂けたら幸いです。そのお礼といいますか、今後もお世話になるお礼といいますか……プレゼントがあるので受け取ってください」

「プレゼント? 新しいDVDをもらったばかりだが、また新しいDVDをくれるのか!?」

「この間のは凄く良かったからな。今回のも期待しちまう」

「いえ、今回は新しいDVDではなく、新しいDVDプレーヤーです。設置したい場所に案内してください。そこにDVDプレーヤーを置かせてもらいます」


 私がそう言った瞬間、ロッゾさんとシッドさんは声にならない声をあげた。

 嬉しく思ってくれているのか、表情も緩み切っている。


「――それ、本当かよ! 新しいDVDプレーヤーをもらえるとは思っていなかった!」

「どんなDVDプレーヤーかを教えてもらってもいいか? 設置するということは、この間もらったものとは違う感じのやつってことだよな?」

「ですね。一体化しているものではなく、別々のものになります」

「すげぇな! そんなものをプレゼントしてくれるのか!」

「説明を受けても全く想像ができないんだが……とりあえず、プレゼントはもう少しだけ待ってくれ。専用の家を建てたい」

「いや、そんなに広いスペースは必要ないですよ? リビングに設置するような感じですので」

「いや、せっかくなら専用の家が欲しい。俺だけじゃなく、ロッゾとかも使うだろうからな」

「そういうことなら……分かりました。受け取れるタイミングでお願いします」


 プレゼントする気満々だったけど、今回はプレゼントすることができなかった。

 ただ、ロッゾさんもシッドさんもテンションが爆上がりしており、話が終わるや否や家を建てに行ってしまった。


 密かに屋台を作ってくれるかが心配になったけど……あの二人なら大丈夫だろう。

 私は全力で走り去る2人の背中を見ながら、朗らかな気持ちになったのだった。



※作者からのお願い


一日一話投稿のモチベーションとなりますので、この小説を読んで少しでも「続きが気になる」「面白い」と少しでも感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです <(_ _)>ペコ


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お手数だと思いますが、ご協力頂けたら本当にありがたい限りです <(_ _)>ペコ

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