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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

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第186話 中華三昧


 ノーマンさんとヤコブさんと一緒に、急ピッチで料理を作った。

 今回用意した料理は、餃子、麻婆豆腐、エビチリ、青椒肉絲の中華三昧。


 メインはもちろんご飯だけど、個人的にかた焼きそばが好きなため、五目かた焼きそばも作った。

 ご飯に合うおかずばかりだし、基本的には五目かた焼きそばは私が食べることになると思う。


「うわー! 見たことない料理ばかりです! まだこんなに未知の料理があったんですね!」


 料理を運んだんだけど、真っ先に反応したのはシーラさんだった。

 目をキラキラとさせており、ここまで嬉しそうなシーラさんは久しぶりに見た。


「ジャンル的には唐揚げやチャーハンと同じですね。中華料理というジャンルになります」

「全く別物に見えますが、唐揚げと同じジャンルなんですか! ……早くたべたいです!」


 口元のよだれを拭きながら、つまみ食いしてしまいそうな勢いで釘付けになっているシーラさんに笑いつつ、肝心のイザベラさんの反応を見る。

 お気に召してくれたらいいんだけど、口ぶり的にはエルフの国の料理も美味しいみたいだからね。


 他の人達とは違い、美味しいと思ってくれるかどうかの不安がある。

 何だか凄そうな物を食べていそうだしね。


「ぬふふ! どうじゃ? イザベラ! 美味しそうじゃろ!」

「確かに美味しそうではあるわね。匂いも……食欲を唆る香りだわ」

「そう言ってもらえて良かったです。お口に合うと思いますので、是非食べてみてください」


 私はそう告げてから、食前の挨拶を行うことにした。

 全員で挨拶を行ってから、みんなでイザベラさんが食べるところに注目する。


「……こんなに見られると食べづらいわよ」

「いいから早く食べるのじゃ! お主は持参したご飯でいいと言ったんじゃからな! わらわ達に喧嘩を売ったのじゃから、その感想を望むのは当たり前じゃ!」

「別に喧嘩は売っていないんだけどね。まぁ……頂くけど」


 イザベラさんはまずは餃子を取り、タレにつけてから口の中に入れた。

 無表情だったけど、口に入れて数回咀嚼した後に、徐々に表情が崩れていき、顔色も紅潮し始めている。


「その白いご飯との相性も抜群ですので是非」


 私の言葉を受け、ご飯を口の中に入れた。

 ご飯との相性の良さを受けてか、イザベラさんの顔は完全に火照っており、何だかかなりセクシーな感じ。


「――お、美味しすぎるわ! い、一体何の食材を使っているの!?」

「ぬふふ! そうじゃろそうじゃろ! 佐藤の料理は格別なのじゃ!」

「お口に合ったみたいで良かったです。赤い色の料理はピリ辛ですので、ご飯やお水を用意して食べてください」

「辛いのは苦手なのだけど、この料理は美味しそうに見えてくるから不思議ね」


 イザベラさんは恐る恐るといった様子だけど、麻婆豆腐とエビチリも食べた。

 どちらも辛味が抑えられていたため、どうやらこの2つもお口に合ったみたい。


 イザベラさんは既に慣れた感じで、ご飯を掻き込むように口の中に入れた。

 麻婆豆腐もエビチリも、ご飯との相性は抜群だからね。

 それを分かってもらえたみたいで、私としては凄く嬉しい。


「はぁー……美味しすぎるわ!」

「うーん! どれも美味しいのじゃ!」

「本当に美味しいですね! 辛い料理で似通ってしまうかと思いきや、どちらも全くの別の美味しさで素晴らしいです。この餃子も肉汁が閉じ込められていて、口の中が幸せです!」

「マスター! 私は青椒肉絲が一番好みです! ご飯との相性がバッチリです!」


 初めて作る料理ばかりということで、皆さんの反応も上々。

 イザベラさんも唸らせることができたし、今回の歓迎会は大成功だ。


「皆さんが喜んでくれて良かったです。デザートもありますので、楽しみにしていてください」

「で、デザートもあるの? なんでこんな田舎でこんなに美味しい料理が食べられるのよ……!」

「それは佐藤がいるからじゃ! デザートはプリンかの? それともバニラアイスかの?」

「私はパンケーキでも嬉しいですね! クイーンニードルの蜜のパンケーキは至高ですから」

「ちなみにですが、デザートも新しい料理です。お口に合うか分かりませんが、楽しみにしていてください」


 新しいデザートの言葉に、黄色い歓声が上がった。

 シーラさんとヤトさんは完全に目がハートとなっており、既にデザートに心を奪われている様子。


「完全に侮っていたわ。エルフの口の料理の数十段も上の料理を食べられるとは思っていなかったもの。1つとして不味い料理がないのが恐ろしいわ」

「イザベラ、デザートを食べたらきっと腰を抜かすのじゃ!」

「ここのデザートはそんなに美味しいの……!?」

「いやいや、ハードルは上げすぎないでくださいね!」


 今回はデザートも中華ということで、杏仁豆腐と胡麻団子を用意してもらっている。

 楽しみにしていてもらっているところ申し訳ないけど、両方とも少し癖がある料理だからね。


 口に合わなかった時が少しだけ怖いけど、ポテンシャルの高さで何とかできる……はず。

 そんなことを考えつつ、ほぼ自分用に作った五目あんかけかた焼きそばを食べながら、私も久しぶりの中華料理を楽しんだのだった。



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一日一話投稿のモチベーションとなりますので、この小説を読んで少しでも「続きが気になる」「面白い」と少しでも感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです <(_ _)>ペコ


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