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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

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第175話 新たな仲間


 第2回模擬戦大会の翌日。

 食事会も大いに盛り上がり、武闘大会ということだけを聞きつけ、飛び入りでやってきた人達も満足してくれた様子だった。


 優勝者を的中させた人に配ったお菓子も好評で、意外にも美香さんを予想した人が少なく、大量のお菓子を持ち帰っていった人がちらほらと見受けられた。

 今回最後まで残ってくれた人達は、きっと来年も来てくれるだろうし、色々と準備してきて良かったと心から思う。


 自分がゆっくり過ごすための田舎暮らしだったけど、色々な人の笑顔を見るのは非常に気分が良い。

 もちろん人を笑顔にさせるために自分を犠牲にするつもりはないが、1人でも多くの方の良い思い出になってもらいたいし、これからも催しものは欠かさず行うと心に決めた。


「佐藤さん、おはようございます。ふふ、何だか幸せそうですね」

「シーラさん、おはようございます。昨日の模擬戦大会は大成功に終わりましたからね。凄く晴れやかな気持ちです」

「私も同感です。模擬戦大会では負けてしまいましたが、色々な人が喜んでくれている姿を見て、凄く気持ちが良かったです」

「シーラさんも同じ気持ちで良かったです。面白いイベントを企画して、色々な人を楽しませていきましょう」

「全力で手伝わせて頂きます! あっ、それとですが……新たに移住したいという方が来ています。受け入れますか?」


 新たな移住希望者?

 エデルギウス山から新しい龍人族の方が来たのだろうか。


「どなたでしょうか? 龍人族の集落にはまだ空き家がありますので、受け入れられるとは思いますよ」

「龍人族ではなくて、昨日の模擬戦大会に飛び入り参加した方です」

「えっ? 飛び入り参加して、そのままここで暮らすってことですか?」

「受け入れてくれるのであれば、そうしたいみたいですね」


 拒む理由がないし、もちろん受け入れるけど凄いフットワークの軽さ。

 シルヴァさんなら、尚のこと嬉しいけど……。


「その移住希望者の方って、シルヴァさんではないですよね?」

「違いますね。シルヴァさんは、大会が終わってから姿を晦ましたままです。手合わせた身として、色々とお話がしたかったんですけどね」

「違いましたか……。私も色々と話をしたかったのですが、急に帰ってしまって残念です」


 料理も食べていく――的な返事をしていたはずだけど、決勝戦が終わった段階で帰ってしまったみたいなのだ。

 聞きたいことも山ほどあったし、そもそもシルヴァさんがどなたなのかも不明。


 あれだけの実力者だから、ドニーさんは知っているのかと思っていたけど、心当たりがないとのこと。

 高齢で超がつく実力者なのに無名。

 これだけで色々と想像をかき立てられるものがある。


「急用ができてしまったとかではないでしょうか? ここを気に入ってくれたようではありましたし、きっとまたどこかのタイミングで挨拶に来てくれると思いますよ」

「単純に心配でもありますし、そうだといいんですが……。まぁ遅くとも来年の模擬戦大会には参加してくれそうですよね」

「はい。してくれると思います。ライムに負けて悔しそうでしたからね。リベンジしたいはずですよ」

「その時に色々聞きましょうか。シーラさんもリベンジしないとですもんね」

「ええ。次は絶対に負けません」


 シーラさんの目はギラギラと燃えており、早くもやる気満々といった感じ。

 完敗だったように見えたけど、このやる気の持ち様ならば来年はやってくれると思う。


「――っと、雑談している場合じゃなくて、移住希望者の方と話に行かないといけませんね。今はどこにいるんですか?」

「ロッゾさん宅にいると思います。どうやら刻印の知識があるみたいで、ロッゾさんのお手伝いとして働くみたいですよ」

「刻印……ですか? まぁ詳しい話は聞いた方が早そうですね。早速、挨拶してきます」

「はい。いってらっしゃいませ」


 私は別荘を後にし、ロッゾさん宅へと向かった。

 刻印が何なのか分からないけど、何だか面白そうな響き。


「ロッゾさん、おはようございます。移住希望者の方が働いていると聞いたのですがいますか?」

「おう! いるぜ! 彫刻師のパージュだ! 受け入れても大丈夫だよな?」

「もちろん大丈夫ですよ」

「佐藤さん、ありがとうございます! 俺はパージュっす! よろしくお願いするっす!」


 大会に参加していたみたいだけど、見覚えのない方。

 多分だけど、予選で敗退してしまった方だと思う。

 パージュさんは意外と若く、20代中盤くらいの年齢の方。


「こちらこそよろしくお願いします。寝泊まりするところはどうしますか? 龍人族の集落になら空き家があるんですが」

「いや、家が建つまでは俺のところで寝させる! 集落からは意外と遠いからな!」

「そうさせてもらうっす! 佐藤さん、大丈夫っすか?」

「ロッゾさんがいいのであればもちろん大丈夫です。これからよろしくお願いします」

「うっす! よろしくお願いするっす!」


 こうして、彫刻師のパージュさんが新たな仲間として加わった。

 何だかドンドンと規模が大きくなってきており、できることが増えてきている。

 この村をどこまで大きくするかは分からないけど、できる限り大きくして、色々な人を楽しませられるようにしていけるように頑張りたい。



※作者からのお願い


一日一話投稿のモチベーションとなりますので、この小説を読んで少しでも「続きが気になる」「面白い」と少しでも感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです <(_ _)>ペコ


つまらないと思った方も、☆一つでいいので評価頂けると作者としては参考になりますので、是非ご協力お願いいたします!


お手数だと思いますが、ご協力頂けたら本当にありがたい限りです <(_ _)>ペコ

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