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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

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第174話 閉会の言葉


 決勝戦。

 剛の美香さんと柔のライムの非常に楽しみな一戦だったんだけど、結果はあまりにもあっさりと美香さんの勝ちで終わった。


 会場のムード的にはライム優勢だったけど、美香さんの『勘』が冴えに冴えていた。

 透明化も分裂も魔法も全て防がれ、真正面からの攻撃によってライムは3-0で敗れてしまった。


 こればかりは美香さんを褒めるしかない。

 完全に背後を取っていたのに、適当に振ったように見えた剣に当たるという不運もあったし、ライムは今回の敗戦で落ち込まず、切り替えてまた頑張ってほしいところ。


「熱い試合をありがとうございました。準優勝はライム。優勝は美香さん。おめでとうございます」

「やったー! ありがとう! 去年は悔しい敗退だったから、今年は優勝できて本当に良かった! まぁ強いて言うなら……シーラとやりたかったんだけどね」


 美香さんはそう言ってから、観客席にいたシーラさんに拳を突き出した。

 そんな行動に対し、シーラさんの目は燃えているため、これは来年の模擬戦大会が非常に楽しみ。


「私も美香さん対シーラさんの一戦は見たかったですが、それは来年のお楽しみに取っておきましょう。今回は美香さんの完全優勝。優勝者の美香さんに拍手をお願いします」


 会場から割れんばかりの拍手が鳴り響き、美香さんはその拍手にノリノリで応えている。


「続いて、優勝賞品の授与です。今年は少しグレードを上げまして――こちらをプレゼント致します」


 私が美香さんに差し出したのは、折りたたみの超軽量テント。

 丈夫で軽く、持ち運びやすい代物であり、ダンジョン攻略で使えるキャンプ用品。


 本当は寝袋もつけてあげたかったんだけど、予算の都合上、今回はテントのみとなってしまった。

 それでも、ダンジョン攻略を行う美香さん達にとっては、かなり重宝するアイテムだと思う。


「これ、テント? すっごい! めちゃくちゃ軽いんだけど!」

「持ち運べるものを選びましたので、きっとダンジョン攻略でも使えると思います」

「去年、蓮がもらった腕時計も良かったけど、このテントも最高に嬉しい! 楽しい思いをさせてもらって、こんな良いものまで貰うなんて、何だか申し訳なくなってくる!」

「それだけ楽しませて貰っていますし、この強者ひしめく大会で優勝したのですから、それ相応の品はプレゼントします。来年も開催すると思いますので、是非ディフェンディングチャンピオンとして、また参加してください」

「もちろん参加する! 来年も開催してくれるって言ってくれてありがとう! また腕を磨いておくから!」


 美香さんは親指を立てて、爽やかに笑ってから観客席へと戻っていった。


「それでは、これで第2回模擬戦大会を終了とします。なお、この後は食事会を行いますので、是非ご飯を食べて行ってください。それから……優勝者を的中させた方は、賞品をお渡し致しますので大会本部まで起こしください」


 しっかりとアナウンスを行ってから、私はシーラさんにバトンを渡し、急いで厨房へと向かうことにした。

 今回決勝戦を観戦することができたのは、ノーマンさん達が早めに準備に取り掛かってくれたから。

 少しでも役に立てるように、今からでも手伝いに向かう。


 ノーマンさんにノーマンさんの弟子の方々、それから龍人族の料理人が頑張ってくれたようで、既に大量の料理が完成していた。

 私だけ楽しませてもらって、本当に申し訳ないな。


「遅くなってすみません。もうこれだけの料理を完成させてしまっていたんですね」

「下準備を入念に行っていたからな。割りとすぐに完成することができた」

「準決勝以降は見ていませんが、それまではちゃんと観戦もできましたよ!」

「そうだったんですか。少しでも楽しんでくれていたなら良かったです。本当にありがとうございます」

「俺とヤコブに限っては、ここの一員なんだから礼なんていらない。それよりも、佐藤さんは味のチェックをしてくれ」


 ヤコブさんというのが、龍人族の料理人の方。

 ノーマンさんが来てからの2日間で色々と教えてもらったようで、早くも弟子のような立ち位置になっている。


「分かりました。チェックして大丈夫だった料理から、運んでいきましょう。お腹を空かせた方達が待っているので、きっと大喜びしてくれると思います」

「了解! 佐藤さん、よろしく頼む」


 ということで、私は味の最終チェックを行っていくことにした。

 結果として、全ての料理が合格点以上。


 当たり前だけど、流石は調理を生業としている方々の料理。

 料理自体を知らなくても、レシピさえ教えればこれだけハイクオリティの料理を作れるのか。

 心底感心しつつ、私もチェックを終えた料理をみんなの下へと運んだのだった。



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