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第155話 久しぶりのランゾーレ


 五日が経過し、ヘレナ、モージ、スレッドによる開墾が終わった。

 畑は一段階大きくなり、これでより多くの作物を育てることができる。


 それと同時に、マーシャルが部隊長のゴブリン部隊への指導も完了。

 昨日から早速、収穫作業に入ってもらっている。


 それに伴い、ルーアさん達は昨日から冒険へと出発した。

 気合いも十分だったし、きっと素晴らしい成果を上げてくれるはずだ。


「農業を開始してから、あっという間に一週間が経ってしまいましたね。今日の休みも返上して働きたいくらいです」

「それは駄目ですよ。週に一度はしっかりと休んでもらいます」

「ふふ、分かっています。佐藤さんは頑固ですからね」


 頑固とかの話ではないと思うんだけど、休んでくれるのであればなんでもいいか。

 とりあえず今日から休日を順次取っていく予定であり、今日は私とシーラさんが休み。


 明日はポーシャさんとロイスさん、明後日はヘレナとモージといった具合に、二名ずつ休んでいく予定となっている。

 クロウのように、替えの効かない役割のある魔物だけは休めないようになってしまっているが、いずれは同じ仕事をできる魔物を仲間にして、休めるようにしてあげる予定。


「頑固ではないと思うんですけどね。とりあえず、今日は久しぶりにランゾーレの街に行ってみませんか?」

「あっ、久しぶりに行きたいです! ランゾーレの街に行けるのであれば、休日も悪くないかもしれません」

「シーラさんは考えが柔軟ですね。それではアッシュに乗せてもらい、ランゾーレの街に行きましょうか」


 乗り気になってくれたことだし、久しぶりに2人でランゾーレの街に向かうことにした。

 アッシュにおやつをあげてから、馬車に乗り込む。


 それから馬車に揺られること約1時間。

 雑談をしながらだったこともあり、あっという間にランゾーレに辿り着いた。


「おー、久しぶりのランゾーレの風景です。半年ぶりぐらいでしょうか? そういえば、前回購入した魔法玉ってまだ残っていたんでしたっけ?」

「【ヒール】の魔法玉が一つ残っているだけで、残りは全て使ってしまいました」


 【ヒール】の魔法玉の内の一つはヤトさんに使い、残りの魔法玉に関してはダンジョンで使ってしまった。

 【ヘイルブリザード】の魔法玉に関しては、一回きりということもあってあまり大きな効果は得られた気がしていない。


 一緒に潜っていたヘレナが、ヘイルブリザードと同等以上の魔法を連発していたしね。

 個人的には魔法を使った気になれたし、買ったことへの後悔は一切ないけど……攻撃魔法の魔法玉はもう買わないと思う。


「そういえば、ダンジョンで結構使っていましたもんね。追加で購入する予定なのですか?」

「回復魔法の魔法玉は購入する予定です。攻撃魔法は恐らく買わないですね」

「そうなのですか? 護身用として持っておくのはアリかと思っていましたが、最終判断は佐藤さんにお任せ致します」


 護身にはなるかもしれないけど、魔法玉の扱いに慣れていないから咄嗟に使えるとは思えない。

 それにシーラさんやヘレナが付いてくれているし、護身用としても不要な気がしてならないんだよなぁ。


 そんなことを考えつつ、私達は以前訪れた『マジックキャビネット』にやってきた。

 前回訪れたのが半年前だから、当たり前といえば当たり前だけど、以前来た時と何も変わっていなくて安心する。


「いらっしゃいませ! ……あれ、以前来てくれた方ですよね?」


 お店の扉を開けるなり、店主さんが元気に挨拶をしてくれた。

 それに、どうやら私達のことを覚えていてくれていた様子。


「一度しか来たことがないのですが、覚えていてくれたんですか?」

「もちろんですよ! 結構お話しましたし、魔法玉をいっぱい買っていってくれましたので! 今回も買い物に来てくれたんですか?」

「はい。回復魔法の魔法玉が非常に良かったので、追加で購入しに来ました」

「ありがとうございます! 良いと思って頂き、更にリピートまでして貰えるなんて嬉しいです」


 店主さんが覚えてくれていて、私も非常に嬉しい。

 元気でハツラツとしているし、近くにあったら確実に毎日通っている良いお店。


「それだけ良いアイテムでしたので。今回も回復の魔法玉を購入する予定なのですが、他に何かオススメのアイテムはありますか?」

「オススメのアイテムですか? えーっと……このアシストサポート付きの杖なんかは非常に売れていますよ。魔法はお使いになられますか?」

「いえ、私はさっぱり使えません」

「私は多少使えますが、使う機会はほぼゼロですね」

「うーん……それでしたら、使い所はなさそうですね。他のアイテムをちょっと見てきます!」

「ありがとうございます」


 魔法のアシストサポートがついている杖は、名前の響きから既に魅力的。

 私もシーラさんも魔法を使わないのが難点だけど、ヘレナやモージ用に購入するのはいいかもしれない。


「あのシーラさん。先ほどの杖をモージとヘレナにプレゼントするというのはどうでしょうか? 変化が大きいようなら、購入するのもいいのではと思ったのですが……」

「うーん……モージもヘレナも、アシストサポートなしで魔法が使えますのが気になりますね。熟練の魔法使いにも効果があるのであれば、購入を検討するのはアリだと思います」

「なるほど。店主さんに聞いてみて、効果があると言われたら、1本だけ購入してみましょうか。それで使い勝手がいいようであれば、もう1本買いにくればいいですからね」

「いいと思います。私も魔法はあまり得意ではありませんが、アシストサポート付きの杖は少し使ってみたいと思ったので」


 なら、ほぼ購入決定だ。

 値段と効果にもよるけど、他に買うものが、なければ一気に2本購入してもいいかもしれない。



※作者からのお願い


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お手数だと思いますが、ご協力頂けたら本当にありがたい限りです <(_ _)>ペコ

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