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第154話 可愛らしい看板


 伝言を残すつもりで王都に行ったんだけど、ベルベットさんは暇そうにしており、私の依頼を二つ返事で了承してくれた。

 漫画は駄目だけど、イラストはOKの違いが私にはよく分からなかったけど、了承してもらえたのは非常にありがたい。


 ベルベットさんにはそのままアッシュの馬車に乗ってもらい、別荘にて、シッドさんが用意してくれた看板にイラストを描いてもらうことができた。

 私は漫画を描いていることを知っていたため、ベルベットさんがイラストを描けることを知っていたけど、シーラさん達はめちゃくちゃ驚いた様子。


 みんなから褒められてご満悦だったベルベットさんに、お礼の言葉と報酬としてお菓子と漫画の続きをプレゼントし、再び王都まで送り届けた。

 私が別荘に戻ってきた頃にはすっかり日が落ちていたため、農業初日は看板作りで終了。


 翌日。

 早速看板の仕上がりを確認してみると、可愛らしくデフォルメされた魔物のイラストが好印象の看板に仕上がっていた。

 遠くからでも視認することができるし、これだけ可愛らしく、そして分かりやすい看板ならいきなり警戒されることもないはず。


「1日で作ったとは思えないほど良い看板に仕上がりましたね。ベルベット様が絵を描くことができたのは初めて知りました」

「本当に上手ですよね。本格的にリゾートとして運営する時は、ベルベットさんに色々と頼みたいぐらいです」

「いいですね。きっと引き受けてくれると思いますよ」


 そんなことを話しながら、私達は農作業に取り掛かった。

 現在の仕事の内容は、私は新たなゴブリン部隊の指導。


 モージとヘレナ。

 それから夜に働いてくれているスレッドが、開墾作業を行ってくれていて、畑の面積が徐々に広がってきている。


 今はまだ収穫作業がないため、他のみんなで苗植えと水やりを行っているという状態。

 開墾が終わるまでに、ゴブリン部隊が働けるようにするのが今の私の目標。


 農業以外では、シッドさんとロッゾさんがイベントホールの建設を行ってくれている。

 更に、シッドさんのところで働いていた従業員が何名かが、こちらに移住してくれるようで、今後はもっと建築スピードを上げることができると言っていた。


 ジョルジュさんは変わらず酒造り。

 クリスマスパーティーで飲んだお酒が非常に美味しかったため、今は販売用のお酒を作れないかの試行錯誤をしてもらっている。


 まぁ売らずとも、大酒飲みがいっぱいいるため、ここだけで完結できてしまいそうではあるんだけどね。

 でも、名物の1つになってほしいという思いもあるため、今は販売を目指して頑張ってもらっている。


 それから、クロウは変わらず周辺の警備。

 アッシュは仕事がない時は、ライム達と一緒にゴロゴロとしている。


 ライムとその友達は一見働いていないように見えるけど、ゴミの処理をしてくれているからね。

 非常に役立ってくれている。


 人数も増えてきたけど、上手いように回っているし、ゴブリン部隊を実戦投入できるようになれば、休みも問題なく取れるようになる。

 全員が3000NP以上ということもあって、マーシャル以外も物覚えが早いし……あと3、4日後には仕事ができるようになっていると思う。


「佐藤、ちょっといいかい?」


 私がそんなことを考えながら、ゴブリン部隊を指導していると、ブリタニーさんが話しかけてきた。

 ちなみにブリタニーさんはシッドさんの手伝いをしてくれていて、力仕事で大活躍中。


「ブリタニーさん、どうかしましたか?」

「いや、次のスケジュールの話がしたくてね。今、佐藤が指導しているゴブリン達が働けるようになったら、また冒険に出ようと思っているだけど大丈夫かい?」

「もちろん大丈夫です。こちらに合わせてもらってすみません」

「いやいや、謝ることじゃないよ。畑も広くしているようだし、抜けられたら困るようなら、もう少し働く予定でもあったからね」

「その点については大丈夫です。開墾作業が終われば、ヘレナ達も農作業を行えるようになりますし、そのタイミングにはゴブリン部隊が働けるようになっていると思いますので」


 同時に収穫作業も始まりそうだけど、それでも余裕で手は回る。

 元々ジョエル君とルーアさんは、いつ抜けても大丈夫なように動いていたからね。


「そうなのかい。それはありがたいね。そういうことなら、遠慮なく冒険に行かせてもらうよ」

「はい。成果を楽しみにしていますね」

「ああ。面白い話も持ってくるから楽しみにしておいてよ」


 私は上機嫌のブリタニーさんを見送った。

 スケジュール的に、ブリタニーさん達が今回の冒険から戻ってきたタイミングで、珍味ハンターさんがここに来ると思う。


 これからの予定は、ゴブリン部隊の指導→休日にランゾーレの街→珍味ハンターさんからお話を聞く。

 こんな感じのスケジュールを予定している。

 3年目は充実した1年にしたいと思っていたけど、初っ端から充実した日々を送ることができそうでワクワクが止まらないな。



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