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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第3章

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第151話 作戦会議


 クリスマスパーティーが終わってから、1週間が経過した。

 この1週間はクリスマスパーティーの片付けを行いながら、長期滞在した蓮さん達と一緒に遊び尽くした。


 クリスマスパーティー自体、去年よりも遥かにグレードアップできていたし、参加人数も多かったから本当に楽しかった。

 シーラさんと2人でこの別荘に来た頃は、この別荘が手狭に感じることになるとは夢にも思っていなかったな。


 私はそれだけ多くの人に支えられているということであり、クリスマスパーティーではその恩を多少は返すことができると思う。

 来年も必ず開催したいし、更にグレードアップすることが来年……いや、今年の目標か。


 明日から農業を始める予定であり、今日は明日のための作戦会議。

 みんなを集めても良かったと思うけど、やはりこの年始の作戦会議はシーラさんと2人というのが良い。


「お時間を頂き、ありがとうございます。今日は明日から始まる農業の作戦会議と、去年の振り返りを行おうと思っています」

「いよいよ明日から農業が再開できるんですね! 去年もそうでしたが、冬季期間は長く感じてしまいます」

「そう思ってくれているのはありがたいですが、そろそろ飽きそうみたいなことはないですか? 意外と同じ作業の繰り返しな気もしますので……」

「全く飽きないですね! 育った作物が素晴らしいものに変わるか、とびきり美味しいかのどちらかですので常にワクワクしていますから。それに、季節ごとに育てる作物も違いますからね。数十年は飽きないんじゃないでしょうか?」


 数十年経っても飽きない――は凄いな。

 確かに、季節ごとに育てる作物が変わるのは大きいかもしれない。


 春の作物は実質二回目だし、私も前回育てた時の記憶はかなり薄い。

 成長速度が上がるスキルの畑があるため、育てる回数は必然的に増えているけど、それでも毎年初見の気持ちで育てることができる。


「数十年は言い過ぎな気もしますが、確かに私も飽きる未来は見えていないですね。シーラさんも同じ気持ちで良かったです」

「それは私のセリフです。佐藤さんが飽きたら終了ですからね。絶対に飽きないでくださいよ?」

「はい。絶対に会いませんし、仮に飽きてしまったとしても続けます」

「ふふ、ありがとうございます」


 お互いに微笑みながら、これからも農業を続けていくことを再確認し合った。

 少なくともシーラさんがここにいる間は、私は日本に帰れるとしても帰る選択は取らないと思う。


 蓮さん達には戻って欲しい気持ちはあるけど、私は日本に未練はないからね。

 両親は既に他界しており、社畜だったこともあって友達も彼女もいなかった。


 戻ったところで田舎でゆっくりと暮らすだけだし、それなら現状の方が数百倍、数千倍は良い環境。

 みんなに元の世界に帰ってくれと懇願されたら、帰らざるを得ないとは思うけど。


「佐藤さん、ボーっとしてどうかしましたか?」

「いえ、何でもありません。それでは本題の作戦会議に移りましょうか」

「ですね。作戦会議というと……ポイントの使い道についてでしょうか?」

「そうですね。冬のために貯めていたポイントが今年もかなり余っていますので、そちらの使い道についてを決めたいと思っています」


 今年もダンジョンに籠もっていたため、40000NPほど残っている。

 クリスマスパーティーで全てを使うつもりでいたんだけど、あれだけの料理を作ってもこれだけのNPが残った。


「去年と同じであれば、畑に使うか従魔に使うかですかね?」

「そうですね。あとは娯楽を充実させるというのもありますが、これから農業が始まるという時にそんな気分にはならないので、シーラさんが挙げた2択のどちらかですね」

「ちなみにですが、畑の強化は何が強化できるのでしょうか?」

「作物の苗の種類を増やすか、作物の成長速度or作物の質を高めるのどちらかですね」

「成長速度はいいかもしれません! でも、新たな作物を育てられるというのも大きいですね……!」


 ここは非常に迷いどころ。

 スキルの方を強化するのであれば、私は成長速度の強化を推したい。

 回転率は非常に大事だからね。


「従魔の方にした場合は、ゴブリン部隊を増やそうと思っています。過剰戦力感がありましたが、畑を広げればいくらでも需要を生むことができますからね」

「うーん……そちらでもいいですね。ゴブリン部隊を取った場合は、お金を稼ぐことがメインということですもんね?」

「そうですね。スキル強化は、私のスキルのポイント効率上げ。従魔の場合は、こちらの世界の通貨を稼ぐのがメインになります」

「うぅ……本当に悩ましい2択です! 今まではこちらの世界のお金を必要としていませんでしたが、ロッゾさんとシドさんが来てから一気に必要になりましたもんね」


 シーラさんの言う通りで、これまではNPが最重要だったんだけど、最近はこちらの世界のお金の需要が一気に高まっている。

 建物の建造、魔道具の入手、みなさんへの給料、珍味を探す費用。

 ダンジョンで結構稼いだつもりだけど、まだまだ足りない。


「はい。家を建てるにもお金がかかりますからね。スキルのポイントと並行して、お金を稼いでいきたいと思っています」

「現状では、新たな移住希望者を受け入れることができませんもんね。……かなり迷いましたが、私は新たなゴブリン部隊を作るのがいいと思いました。マンパワーは大事です!」

「私も賛成ですね。次点で成長速度の強化でしたが、前回に引き続きゴブリン部隊を作りましょうか」


 ということで、明日から始まる農業に向けて、新たなゴブリン部隊を作ることにした。

 通常の畑を広げて、売却するための作物をより多く作ることに注力しようと思う。



※作者からのお願い


一日一話投稿のモチベーションとなりますので、この小説を読んで少しでも「続きが気になる」「面白い」と少しでも感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです <(_ _)>ペコ


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