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第149話 ライバル


 ボードゲーム部門+人狼ゲームが終了。

 ボードゲーム部門の優勝者は、意外なことにアシュロスさんだった。


 常にポーカーフェイスでありながら、頭も切れるためボードゲームが非常に上手い。

 シーラさんと最後まで競り合っていたけど、最後に行った人狼の結果でアシュロスさんがボードゲーム部門の優勝者となった。


 そして、総合優勝者はスマブラ部門、ボードゲーム部門の2位だったシーラさん。

 模擬戦大会でも準優勝だったし、とにかく基本スペックが高い。

 遊戯大会ではあるけど、シーラさんの凄さを再確認できた。

 

 そして、総合のポイントで最下位だったのはヤトさん。

 ボードゲーム部門のみの出場だった私やベルベットさん、唯さんよりもポイントが低いという少しかわいそうな結果。


 スマブラでは初戦負け、ボードゲームでも表情に出てしまうせいで結果が全く振るわず。

 人狼ゲームでは特に酷く、表情で人狼であることが丸分かりだった上に、失言祭りで本当に笑ってしまった。


 ただ、負けっぱなしではあったけど、ダンジョンの時のように落ち込んでいる様子は一切見えないし、心の底から楽しんでくれているようで安心。

 夜刀神という凄いドラゴンでありながら、それを忘れてしまうポンコツっぷり。


 その辺も含めて可愛らしくはあるんだけど、ダンジョン攻略、遊戯大会と立て続けに負けっぱなしだし、ヤトさんの得意分野の大会みたいなのを開いてもいいかもしれない。

 それか、ヤトさんを鍛える会みたいなのを開き、徹底指導するのもあり。

 現時点でも楽しそうにはしてくれているけど、やっぱり勝った時が一番嬉しいだろうからね。


「次は負けないのじゃ!」

「次も負けませんよ!」


 私がそんなことを考えている中、ヤトさんとジョエル君が握手を交わしていた。

 ジョエル君はブービーであり、ヤトさんと熾烈な最下位争いをしている間に友情が芽生えた様子。


 ジョエル君は人狼ゲームで狂人の役職を引いたお陰で、ヤトさんよりもポイントが若干上回った感じ。

 内容を見るとどっこいどっこいであり、今回もジョエル君が勝った感じはしないんだけど……お互いに納得しているのならいいか。


 とりあえず、クリスマスパーティーの遊戯大会が盛り上がって良かった。

 ここからは、リビングで待機している人達も交えての、クリスマスパーティー本番。


 思いのほか遊戯大会が盛り上がり、予定よりも少し遅れてしまっているため、急いでノーマンさんと合流して料理を行わないといけない。

 私は娯楽室に残るみんなに声を掛けてから、急いで台所へと向かった。


 台所には既にノーマンさんが立っており、知り合いというかお弟子さんも来てくれていた。

 料理が半分ほど既に完成していることに申し訳なくなりつつ、私も手伝わせてもらうことにした。


「遅れてすみません。ノーマンさんのお弟子さんも来てくださり、ありがとうございます」

「こちらこそ貴重な機会を頂き、本当にありがとうございます! ノーマンさんから聞いてはいましたが、本当に凄い食材ばかりで驚きました!」

「私なんかは味見で驚き、全部食べてしまいたくなりましたもん! ノーマンさんが興奮していた理由が分かりました!」

「余計なことを言わなくていいんだよ。あと、俺たちが勝手に始めただけで、遅れていないから大丈夫だ。佐藤さんも今から手伝ってくれると助かる」

「もちろん手伝わせて頂きます。ノーマンさん、指示を出してください」


 ということで、私も加わって4人で料理を行うことにした。

 あまり広くない台所で4人は手狭だなと感じつつも、ノーマンさんの的確な指示のお陰でスムーズに料理が作られていく。


 メインは全てノーマンさんが担当し、お弟子さんの1人は前菜、もう1人はスイーツ担当。

 私は基本的に最後の仕上げを任され、合流してから1時間ほどで大量の料理を作ることができた。


 今回は前回の倍以上も参加者が増えたため、料理に関して凄く不安だったけど、ノーマンさんのお陰で何とかなって良かった。

 味に関してのクオリティも確実に上がっているし、きっと皆さんに楽しんでもらえると思う。


「ノーマンさん、それからリズさん、ブレンさんもありがとうございました。お陰様で量も質も素晴らしい料理を作ることができました」

「何度も言うようだけど、お礼をするのはこっちだ。貴重な機会をくれてありがとう」

「私も感謝しかありません! 人生で一番美味しいスイーツができたと思います!」

「僕もです! 佐藤さん、ありがとうございました」


 手伝ってもらったのに、何故か感謝されている変な状況。

 料理人からしたら確かに貴重な機会なのかもしれないけど、私からしたら本当にありがとうという気持ちしかない。


「私が感謝をされるのはおかしいです! とにかくここからはノーマンさん達も楽しんでくださいね。作って頂いた料理もどんどん食べてくださって構いませんので!」

「ここは遠慮せず、ありがたく食べさせてもらう。作りながらも食べたくて仕方がなかったからな」

「私もです! 皆さんとの交流も楽しみですね!」

「是非、楽しんでいってください。ということで、料理を運ぶとしましょうか」


 そう話を締めてから、私達はリビングで待っているみんなに料理を届けた。

 次々にテーブルの上に乗せられる料理に、あちらこちらから感嘆の声が上がる。

 私はその声を聞いて嬉しく思いつつ、クリスマスパーティーの本番へと移行したのだった。



※作者からのお願い


一日一話投稿のモチベーションとなりますので、この小説を読んで少しでも「続きが気になる」「面白い」と少しでも感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです <(_ _)>ペコ


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