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第148話 激戦


 準決勝第1試合は美香さん対将司さん。

 劇的大逆転勝利を納めた将司さんが有利だと思っていたんだけど……。


「えっ!? 美香、お前カービィじゃないのかよ!」

「カービィは弱いもん! 本気のキャラはこっち!」


 美香さんが選択したのはサムス。

 私が一番プレイしていた64版からいるキャラであり、このキャラに関してはよく知っている。


 遠距離攻撃が非常に強く、テリーがいかに上手く近づけるかがポイントだと思うんだけど……。

 とにかく美香さんの立ち回りが上手い。


 近づかせないように飛び道具で翻弄しながら、シールドブレイクした瞬間から繰り出される即死コンボ。

 あれだけ激戦を繰り広げた将司さんを一切寄せ付けず、1ストックも取られることなく完勝してみせた。


「美香、お前強すぎだろ! こんなにゲームが上手かったなんて知らなかったわ!」

「私も知らなかった! お兄ちゃんには負け越してたから、今日までそんなに上手くないのかと思ってた!」

「美香の兄貴、どんだけ上手いんだよ!」


 これはちょっと次元が違ったかもしれない。

 私よりも確実に強そうだし、美香さんには挑んでみたい。


 ……っと、まだ大会は終わっていない。

 続く、準決勝第2試合はアシュロスさん対シーラさん。


 ただ、ここはシーラさんが練度の差を見せつけた。

 泥仕合でヤトさんを破ったアシュロスさんに完勝し、決勝にコマを進めた。


「皆さん、本当に上手いですね。悔しいという感情すら湧かないくらいの完敗でした」

「私の方が多くプレイしているだけで、アシュロスさんも腕は良いと思いますよ。また再戦しましょう」

「上手くなってから再戦させてください」


 称えあってから、握手を交わしたシーラさんとアシュロスさん。

 アシュロスさんもヤトさんもプレイ時間に対して上手いと思うし、今後の成長に期待。


 そしてーーいよいよ決勝戦。

 良い試合を期待したいけど、さっきの試合を見る限りではシーラさんに勝ち目はない。


「美香さん、胸を借りさせて頂きます」

「勝つ気できてね! 全力で叩き潰してあげるから!」

「もちろんです。全力でいかせて頂きます」


 シーラさんも勝率は低いと分かっているみたいだけど、戦意は失っていない様子。

 美香さんはサムスを使い、シーラさんは勇者でアイテムと呪文の上振れ、更に最後の切り札を狙った運に寄せた立ち回り。


 そんなシーラさんの作戦はバッチリはまり、ヘレナ戦と同じく上振れていたように見えたんだけど……。

 運すら凌駕する圧倒的なプレイスキルの差。


 ここまで1ストックも取られていなかった美香さんから、1ストックは奪ったものの、完璧な立ち回りで圧倒してみせた美香さんが3ストックを奪取。

 遊戯大会スマブラ部門は、美香さんの優勝に決まった。


「シーラも普通に強い! ゲームの文化がないのに凄すぎでしょ!」

「いえ、まだまだでした。もっと研鑽しますので、強くなったらまた再戦お願いします」

「いつでもやってあげる! やっぱりゲームは楽しいね!」


 予想以上に盛り上がったし、来年はモニターに繋げて大きい画面で行いたい。

 その頃にはシーラさんもヘレナ、ヤトさんやアシュロスさんだって上手くなっているだろうからね。


 今回参加しなかったベルベットさんや、唯さん達も巻き込み、16人のトーナメント制にもしたい。

 私は願望を抱きつつ、ボードゲームへと移行することにした。


 ボードゲームには、ベルベットさんと唯さんも参加すると言ってくれているため、私も含めた11人で執り行う。

 ボードゲーム以外にも、人狼ゲームもできる人数だし、時間があれば人狼ゲームもやりたいな。


「それじゃボードゲームをやりましょうか。各部門の優勝者と総合優勝者にはプレゼントを渡す予定なので、全力で取り組んでくださいね」

「えっ!? てことは、私はもうプレゼント貰えるの確定?」

「そうなりますね。大したものはあげられませんが、楽しみにしていてください」

「やったー! ……でも、私はプレゼントじゃなくて、佐藤とスマブラ対決できる権利が欲しいかも! シーラが言うには佐藤が最強なんでしょ?」


 唐突にそんなことを言い出した美香さん。

 私も美香さんとは一戦交えたかったし、権利なんかなくともやらせてもらう。


 私は追加要素に対応できないのが明確な弱点だったけど、サムスならばそれなりに戦えるはずだからね。

 きっと良い試合にはなるはず。


「権利なんかなくとも、いつでも対戦しますよ。先ほどの試合を見た感じでは、美香さんの方が強いと思います」

「佐藤はすぐに謙遜するからなぁ! まぁやってくれるって言うなら、ボードゲーム終わった後に一戦しよう!」

「もちろんです。それでは改めてボードゲームに移るとしましょうか」


 ということで、ボードゲームを執り行うことになった。

 ボードゲーム後の美香さんとの一戦も楽しみだけど、今はボードゲームを全力で楽しむことにしよう。



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