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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第3章

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第133話 大成功


 それから、匂いを嗅ぎつけてきたヤトさん達にも料理を振る舞い、今日はクリカラさんとティアさんもここに泊まることになった。

 いつもよりも多い人数でゲームや漫画で時間を潰しながら、あっという間に一日が終わった。


「百聞は一見に如かずとはよく言ったものだな。ヤトが騙されているのではと思っていたが、我の勘違いだったことがこの一日で理解できた」

「誤解が解けたようなら良かったです。私もクリカラさんとティアさんと過ごせて楽しかったので、またいつでも遊びにきてください」

「うむ。料理も美味しかったし、漫画やゲームも面白かったからな。また必ず遊びに来させてもらう。我に何か頼みたいことがあれば、遠慮なく言うといい。今回もてなしてもらったことや、ヤトをよくしてもらっているから、基本的になんでもさせてもらう」

「してもらいたいことなどありませんので、何も気にしなくて大丈夫ですよ。ヤトさんと仲良くしているのは、私が楽しいからというのが一番大きいですから」

「うぬ! わらわと佐藤は友達じゃからな!」


 ヤトさんはすぐに納得してくれたのだが、クリカラさんは納得してくれていない様子。

 ヤトさんも最初は変な宝玉を持ってきたし、ドラゴン族というのは何かで返さないと済まないのかもしれない。


「……いや、礼についてはまた後日考えさせてもらう」

「本当に遠慮なさらなくていいんですよ。主人も大分迷惑をかけましたし、何より佐藤さんの料理を食べて、何も返さないということはできませんからね」

「いやいや、本当にいらないんです!」

「佐藤は本当に変な人間だな。……分かった。佐藤が欲しいというものを我が必ず見つける。楽しみに待っておくといい」

「そういうことなら……楽しみに待っておきます。ただ、本当に欲しいと思ったもの以外は受け取りませんからね」

「うむ。それで構わない。はっはっは、久しぶりに燃えてきたな。必ずほしいと言わせてみせる」


 何やら変な対抗意識を燃やしだしてしまったクリカラさん。

 変な方向にいかなければいいが、いらないと言えば受け取らずに済む約束を取り付けることができたのは大きい。


 ということで、ドラゴンの姿になって帰っていったクリカラさんとティアさんを見送り、私はホッと一息ついた。

 本当に急な来訪だったけど、上手いこと対応できたと思う。


「父上と母上に気に入られるとは、佐藤は凄いのじゃ!」

「気に入ってくれた――でいいんですかね? とにかく色々と疲れました」

「父上は我儘じゃからな! 佐藤、わらわのために頑張ってくれてありがとう!」

「ヤトさんのためではありませんよ。私がヤトさんに遊びに来てほしいので頑張っただけです。それに、勝手に緊張していただけで、ヤトさんのご両親は良い方でしたからね」

「ティア様と倶利伽羅様を良い方と言えるのは、流石は佐藤さんですね。私は半殺しにされるのではと戦々恐々としておりましたが、まさか友好的な関係を築かれるとは恐れ入りました」


 アシュロスさんがそんなことを思っていたことに怖くなってきたが、粗相をしていたとしても半殺しにはされなかったと思う。

 クリカラさんもそこまで怖い方ではなかったしね。


「うぬ。わらわもじゃ! 母上は怒らせると何をするか分からないからの!」

「ええ。この間も倶利伽羅様が怒らせてしまって、本当に大変でしたからね」

「……え? もしかして、本当に怖いのってティアさんなんですか?」

「はい、そうですよ。普段は温厚な方ですが、怒らせてしまうと非常に怖い方です」

「怒った母上は怖いのじゃ! わらわも一度怒らせてしまったことがあるのじゃが、その時のことを夢に見るからの!」


 クリカラさんの手綱を握っているとは思っていたけど、物理的な面でもティアさんの方が上だったのか。

 ティアさんだけは絶対に怒らせないようにしなくてはいけない。


「くれぐれも怒らせないように気をつけます」

「滅多なことでは怒らないので大丈夫ですよ。佐藤さんは気に入られていましたからね」

「それならいいのですが……少し不安になってきました」

「大丈夫じゃ! とにかく、これでわらわもここに通いやすくなった! 来る頻度が上がると思うが、よろしく頼むぞ!」

「大歓迎です。お手伝いの方もよろしくお願いしますね」

「うぬ! 畑仕事は楽しいから好きじゃ! 新参者には負けないからの!」


 そう言って、ヤトさんが睨んだのはゴブリン部隊。

 勝手にライバル視しているようだけど、確かに仕事の早さでいったら互角。

 流石にシレイには劣ってしまうけど、他のゴブリンには是非負けないように頑張ってもらいたい。


「私のライバルはヘレナさんですね。あの方の魔法は凄いですので、負けないように働かせて頂きます」


 対するアシュロスさんのライバルはヘレナのようだ。

 ヘレナは魔法を扱えるため、圧倒的に不利に思えるけど、アシュロスさんの働きっぷりは凄まじいからなぁ。


 こちらも良いライバルになってくれそうな気配がある。

 まぁ農作業でのライバルはいまいちピンとは来ないけど、楽しくやってくれればそれでいい。


 一難去り、平和な日常をまた送ることができるようになって良かった。

 クリカラさんやティアさんとは今後も友好的な関係を築きつつ、ここを更に発展できるように頑張っていこうと思う。



※作者からのお願い


一日一話投稿のモチベーションとなりますので、この小説を読んで少しでも「続きが気になる」「面白い」と少しでも感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです <(_ _)>ペコ


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