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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第3章

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第121話 夏の終わり


 真夏が終わり、徐々に気温が下がり始めた。

 最高気温は30度前後だったということもあり、特に過ごしにくいとかは感じなかったけど、更に過ごしやすい季節になるのは大歓迎。


 この世界は花粉がないため、春と秋が圧倒的に過ごしやすい。

 ただ、冬が迫ってくる感覚もあり、秋は少し寂しさも覚える。


「佐藤さん、収穫が終わりました。これで夏野菜は終わりですか?」

「はい。ここからは秋の作物に切り替えていきます」


 トマト、ナス、キュウリといった万能野菜の旬が終わり、にんじんやじゃがいも、ごぼう、さつまいもといった根菜が旬の季節になる。

 去年がそうだったように、スキルの畑なら冬以外のどんな季節でも好きな作物を育てられるが、普通の畑はしっかり守らないと露骨に育ちが悪くなってしまう。


「夏の野菜が来年まで食べられないと思うと、少し寂しく感じますね」

「買おうと思えばスキルで買えますし、そこまで気落ちしなくて大丈夫ですよ。それに秋の作物も美味しいですから」

「ですね! 秋の野菜も食べるのが楽しみです!」


 シーラさんが言った通り、スキルの畑はNP用の作物しか育てていないこともあり、夏野菜とはしばらくお別れ。

 ただ、スキルの畑をNP獲得のみに特化させたこともあり、この夏の期間で大量のNPを得ることができた。


 『夏らしいこと』で散財はしたものの、それでも現在の手持ちは85461NP。

 娯楽部屋に投資した分も回収できており、自由に使えるNPがたくさんある。


「それと、シーラさん。久しぶりに相談したいのですがよろしいでしょうか?」

「あっ、例の会議ですね。もちろん構いませんよ」

「ありがとうございます。それでは今日の夕食後にお願いします」


 シーラさんの許可も貰えたため、夕食後にNPを何に使うかの会議を行うことにした。

 貯まっていくNPを眺めるのも好きだけど、貯めたNPを何に使うかを相談するのも好き。

 私はワクワクしつつ、夜ご飯の準備を行うことにした。


 ――そして夕食後。

 プリンを用意し、シーラさんと向かい合うように座った。


「プリンはいつでも食べてくださいね」

「ありがとうございます! ……えーと、何に通貨を使用するかでしたっけ?」

「ええ。前回と同じように、スキルの強化に使用するか、従魔を増やすか、異世界のものを増やすかの3択ですね」

「前回は異世界の娯楽を増やしましたし、今回は従魔じゃないでしょうか? モージは非常に役立ってくれていますが、その分ルーアさんが不定期参加になってしまいましたからね」


 そうなのだ。

 モージが大活躍してくれているため、これまで通りの作業量をこなせているけど、如何せん休みが取れない。


 毎日の労働時間は8時間まで。

 そして週に一度は休みを設けているけど、人手が足りないこともあり、私は毎日畑に出ている。


 そして私についてくるように、シーラさんも畑に顔を出している。

 休むように言っているのだけど、私という一応上司に当たる人物が働いていたらそもそも休みづらいからね。


 そのことはブラック企業時代に経験しているため、私も休めるようにしたい。

 今回のルーアさんみたいに、自由に動いてほしいという気持ちもあるため、今回は従魔を購入して人手を増やすのがベストかもしれない。


「ですので、人手を増やすのがいいのではないかなと思います。畑を広げて、異世界野菜をもっと育てたいというのもありますが!」

「畑は広げませんが……シーラさんの言う通り、今回は従魔にしましょう」

「広げないのですか!? うぅ……残念」


 どうやらシーラさんは、休みが欲しいというよりも日本の作物をもっと増やしたいという考えだった様子。

 しょんぼりしているシーラさんに笑いつつ、いつものようにオススメの魔物を尋ねた。

 

「オススメの魔物ですか? そうですね……。上位種も従魔にできるのであれば、ハイシルフかドライアドがオススメです。キャットメイジのモージが大活躍してくれましたし、魔法系を扱える魔物がいいと思いました」

「ハイシルフにドライアドですか。少し調べてみます」


 ソイルシルフは選択肢に入っていたけど、ハイシルフは恐らくソイルシルフの上位種。

 オススメされた2種類の魔物を調べてみたけど……かなり良さそう。


 見た目は完全に人間みたいだし、値段も両方とも60000NPと購入できる額。

 魔物を仲間にできるのだから当たり前なんだけど、従魔はやはり値が張ってしまうなぁ。

 モージとアッシュが30000NPだったことを考えると、もう少し安めの魔物を2種類とも考えてしまうが、能力を考えたら間違いないはず。


「両方とも従魔にできそうです。どちらかを従魔にしてしまって問題ないですかね?」

「ええ、私は間違いないと思いますよ」

「それでは……ハイシルフにしたいと思います」


 ソイルシルフを従魔にしようと思っていたということもあり、私はその上位種であろうハイシルフを従魔にすることに決めた。

 時間を置いてしまうと、60000NP使うことを躊躇ってしまう可能性があるため、私は即座にポチることにしたのだった。



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