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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第3章

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第120話 花火


 流しそうめんを食べた後は、娯楽部屋で涼みながら夜になるまで遊んで待った。

 辺りが暗くなってから、花火を持って外に再集合。


「佐藤さん、夜になにをやるのですか?」

「花火という遊びですね。色付きの火花を見るのですが、この世界にもありますかね?」

「私は聞いたことがありません」

「俺も聞いたことがねぇな! 色付きの火花を見るってのも、説明されたとてよく分かんねぇし!」


 どうやら、この世界に花火はないようだ。

 手持ち花火なら技術的には作れると思うけど、娯楽に火を使うという考えがないのかもしれない。


「とりあえず1人1本ずつ渡していきますね。先端部分に火をつけてください」


 私がそう指示を送ると、各々気をつけながら花火に火をつけた。

 ごく普通の手持ち花火なんだけど、人が多いからか非常に映えている。


「うわー! 綺麗ですね! 僕、火って怖くて苦手だったんですが、この花火ならずっと見ていられます!」

「本当にカラフルな火だね。夜だから余計に綺麗に見えるよ」

「本当に佐藤さんが用意するものはおもしれぇな」

「いっぱいありますので、火が消えたら次のを持っていってくださいね」


 花火も中々に好評。

 私も久しぶりに花火をやったけど、思っている何倍も楽しい。


 手持ち花火でわいわいやっているのを眺めながら、私は少し離れてロケット花火の準備を行う。

 花火といえば、やはり打ち上げ花火。


 本当はお花の様な綺麗な打ち上げ花火を見せてあげたかったけど、流石に玉の花火は打ち上げられないということでロケット花火と噴出花火を購入した。


「みなさん、少し気をつけてくださいね!」


 私はそう声をかけてから、まずはロケット花火から発射。

 激しい音を鳴らしながら、空高く飛ぶ火の玉に歓声があがった。


「すっごーい! 花火、好きです!」

「凄いです。本当に魔法みたいですね」

「確かに、綺麗な【ファイアボール】だな!」


 科学は確かに魔法かもしれない。

 打ち上がるロケット花火を見ながら、シーラさんの言葉に頷きつつ、噴出花火にも火をつけた。


「うわっ! また新しい花火! こっちは地に咲く火のお花みたいです!」

「ふふ、ジョエルは一番楽しそうだね」

「はい! すっごく楽しいです!」

「ジョエルの気持ち、よく分かるぜ。俺も花火を見ながら色々な発想が浮かんでくるからな」


 花火ではジョエル君が一番楽しんでくれている。

 年相応の姿だし、夏っぽいこととして花火をやってよかった。


 NPの都合上、多くは購入できなかったため、大きめの花火はこれで終了。

 後は手持ち花火と線香花火をやりながら、スイカを食べよう。


 私は急いで別荘に戻り、冷やしていたスイカを切り分けた。

 大皿に乗せて、みんなの下に戻って配った。


「お待たせしました。花火をやりながらスイカを食べましょう」

「なんというか……魔物の頭部みたいだ。佐藤が用意するものだから美味しいんだろうが」

「絶対に美味しいです! 私が断言致します!」


 何故かシーラさんが断言してくれたが、スイカは基本的に誰が食べても美味しい野菜。

 塩に関しては賛否がありそうなため、まずはシンプルなものを食べてもらう。


「緑と黒で中身が赤色と色合いは良くないかもしれませんが、シーラさんの言う通り美味しいと思いますよ」

「僕も佐藤さんを疑っていないので頂きます!」

「まずは私からいかせて頂きますね! ――あっまーい! やっぱり最高に美味しいです!」

「本当ですね! すっごく甘くて美味しいです!」


 シーラさんとジョエル君の反応を見てから、みんな一斉にスイカに手を伸ばした。

 みんなの反応も良く、この世界でもスイカを夏の風物詩にできたら嬉しい。


「スイカの種を少しだけ取っておいてください。植えてみたいと思いますので」

「植えたらスイカがなるんですか!?」

「まだ分かりませんが、試してみようと思っています。同じようにはいかないかもしれませんが、野菜なので育つとは思うんですよね」

「てか、これが野菜なのかよ! 野菜の範囲が広すぎる!」


 ロッゾさんの純粋な反応に思わず笑ってしまう。

 確かにカテゴライズが広すぎるとは私も思う。

 スイカやイチゴ、メロンなんかは完全に果物だもんなぁ。

 

「木から実るわけではないので、分類的には野菜なんですよ。とりあえず栽培に挑戦したいと思っているので、ご協力よろしくお願いします」

「分かりました! 私も全力でお手伝いさせて頂きます!」


 そこからは線香花火をやりながら、スイカを堪能するという至高の時間を過ごした。

 突発的に行ったことだったけど、流しそうめんも花火もスイカも非常に良かった。

 夏らしいことをやるという試みは、大成功といえる結果だったと思う。




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一日一話投稿のモチベーションとなりますので、この小説を読んで少しでも「続きが気になる」「面白い」と少しでも感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです <(_ _)>ペコ


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