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1分で読める物語

無人島

作者: ゆい

1分で読める物語

1話完結

毎週土日更新


第23話「無人島」

転勤先は無人島だった

転勤先は無人島

 

噂には聞いていたけど 

まさか自分が選ばれるとは


飛行機と

船と小舟を乗り継いで 

ようやく着いた 小さな楽園


意外に整備されている 

長い石段登っていくと


そこには魔法で作られた 

機械人形たちがいた


みんな持ち場を与えられ 

ただ黙々と作業中


彼らの管理をすることが 

どうやら俺の仕事らしい


不思議で真面目な 機械人形

日常会話が少しだけ


配属された人達は

どれくらいで本社に戻るの?


 移動ハ 全クアリマセン 


それはおかしい 

ここには

俺しかいないじゃないか


君たちのメンテナンスって 

どうすれば?


 動作停止ハ 

 廃棄ニナリマス 


魔法が尽きたら

新たに補充か


…無人島に来てはや2ヶ月

退屈だ


ミスをしない機械人形 

彼らの作業を 

眺めているだけ


畑管理の担当者 

夕方の収穫終えて 活動停止


ついに

動かなくなってしまった 

いつ補充が来るのだろう?


今日も夕陽が眩しいな


翌朝 

体の調子が 

何だかおかしい 


とても重くて 

動きづらい


鏡に映った 機械人形 

こちらをじっと見つめている


ああ そうか 

補充は俺のことだったのか


いつ魔法をかけられたのか 

この先 俺は 皆も 以前ハ


だカラ ココハ無人島 

今日モ作業ガ ハジマリマス

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― 新着の感想 ―
転勤で無人島に行くことになった、という冒頭から引きこまれました。 魔法でつくられた、機械人形。体の変調とともに主人公が真実に気付く瞬間の描写と、カタカナの使われ方がとても印象的です。読ませていただき…
計算されたストーリーですね。まさか主人公さんが機械人形と化してしまうとは、かなりダーク寄りなファンタジーでした。   
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