もう一人参加すれば?
卜全と、M 子と卜全の3人は、森林公園の展望台で話をしている。
卜「どうせなら、女二人の4人で行けばいいんじゃないか?
どうせなら、M子の友達で一緒に行けばいいよ。
外和はどう思う?」
外「いやあ、もう女性抜きでやろうぜ」
M子「私の友達に片岡さんて人いるけど、その子どう思う?
可愛いわよ」
卜「それは歓迎だな。俺の知り合いか?」
M「そうよ、配達所の事務員さんよ。」
卜「あ、それはいいわ。面識あるしな」
M「さっそく待ち合わせしようか?」
外「いやあ、俺は遠慮しとくわ」
卜「(囁き声でM子に)おい、この分じゃ、外和だけ抜けそうだな。」
M子「(ひそ声)男3人でやればどうだ?そんなに恥ずかしがらないよ」
卜「じゃ、俺、外和、もう一人、文学青年のTなら、外和気が合うんじゃないか?そして、私、M子、これで5人だろ?」
外「文学青年ってよく本読んでるのか?」
卜「そらそうさ。外和によく合うよ。残りの女性は俺が気に入ればいい」
M「あの人、知ってるけど、警察嫌いだから難しいんじゃないか?」
卜「いいよ、二人に酔わせて、話を盛り上げさせればいい」
外「俺、酒強いねんで」
M「私より強いん?」
卜「おいらなんか、酒弱くなったよ。車の運転は俺がするよ」
M「よし、Y岡さんは私が誘ってく」
外「じゃあ、俺も行くとするか?」
卜「いい展開になったな。」
面倒くさいが、卜はみんなを車に誘って乗っけた。
まず運転者である自分が、近所の外和を乗せて、
次に片岡さんを乗せた。M子は顔見知りなので、話が進んだ。次は越木岩のT。「あ、久しぶり」
この二人も実は顔見知りだった。
助手席はM子に座って、全員揃った。
卜「おなかすかない?」
外「コンソメパンチを持ってきたよ。みんなで食べよう」
M「夜食用に、なんか持ってきたよ」
片「まさか、片岡さんと僕(T)が知り合いだったとは知らなかったよ」
T「M子さんと同じ大学だったんだ。奇遇ですな」
鷲林寺を抜けると、周りが真っ暗の場所を通る。
トンネルの手前で、六甲山道を走っていく。
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次に乗ってきたので、卜、俺が、「さあ、ビール飲もうか?」って声をあげた。
外「だめだよ。おまえ運転しなきゃダメだろ」
M「お酒は私に任せてよ」
T「酒飲んで暗闇をクルマで走るなんて、怖いで。」
片「私もお酒あまり強くないのよ」
T「片岡さん、今日来られるなんて思わなかったですよ
外「女二人、男3人っていいな。」
M「六甲山頂上にはレストランがあるんだよ。でも11時ぐらいまでだと思うわよ」
T「外和さん、小説とか読む読むの?」
外「ええ、色々と読むタイプですわ」
T「村上春樹とかもどう?」
外「彼は言葉に詰まった。)たまに読んだりしますけど、時々、卜君といっしょに『風の歌を聴け』ごっことかしますよ。」
T「ごっこって何ですか?」
外「映画『風の歌を聴け』の名所をクルマや自転車で巡ってそこで話されるセリフを話すんですよ。面白いですよ」
M子「片岡さんは私より一つ上だったわね」
片「よく知ってるわね。M子さんはピアノ弾いてたわね。聴かせてほしいわ。」
M子「何の曲がいい?」
片「ラ・カンパネラ」
M子「それは難しいわ。でも練習しとこっと!」
卜「みんなで歌でも歌おうぜ。何がいい」
M「ビートルズ」
T「ビートルズの何がいい?」
M「イエスタデー」
僕らは歌った。