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“SOS” 最後に彼氏から受け取ったメールの内容。 

作者: 七瀬





“SOS” 最後に彼氏から受け取ったメールの内容。 




朝方4時頃、私の携帯が光った。

彼からメールが来たみたい!

でも? 私はここ最近、仕事が残業も続いていて体が疲れていたのか?

彼からのメールだと分かって、そのまままた寝てしまう。




・・・朝私が起きた時、彼からメールが来ていた事を思い出し、

携帯を見ると?

彼から、“SOS” と書かれており、私に助けてほしいとも書いてあった。

直ぐに私は、彼に電話をかけたのだけど?

彼の携帯は繋がらない!

私は嫌な予感がして、家をそのまま出て彼の家に向かう。

髪もぐしゃぐしゃですっぴんにパジャマのままタクシーを捕まえて、

彼の家に急いで行かないといけないと私の心がざわついていて、

彼に今すぐに会いたいと焦っていたの!




『お客さん! なんか急いでる?』

『えぇ!?』

『“パジャマだし、髪もボサボサで! 家族にでも何かあったの?”』

『か、彼氏が、何か遭ったみたいで、だから直ぐに会いたくて、』

『彼氏が? じゃあ、少し急ぐね!』

『ありがとうございます!』

『別にいいよ、彼氏! 無事ならいいね!』

『・・・はい、』





タクシーは彼の住むマンションの前で止まった!


『ありがとうございます!』

『直ぐに行った方がいいよ。』

『はい!』




私は彼氏から家の合鍵を渡されていたので、そのままオートロックを解除、

彼の部屋の前に着き、合鍵で部屋のドアを開けると?

私の目の前に見えたのは、“彼が首を吊って既に亡くなっていたところだった。”

私はそのまま足から崩れ落ちて、大きな声で“キャー――――アアア!”

マンションの住人が私の声を聞いて、部屋から出てきて私にどうしたんですか

と聞いてきたが、彼が首を吊って亡くなっている姿を見て、直ぐに警察に連絡

してくれたわ。



『・・・な、なんで、こんな事に!?』

『“305号室の住人の彼女さん?”』

『あぁ、はい、』

『俺、隣の306号室の者だけど? 彼、随分! 何かに悩んでたみたいで、

昨日の夜も、数人の男達が305号室に来て言い争ってたよ。

まさかだけど? 悪徳なサラ金業者からお金でも借りてたんじゃないの?』

『・・・そ、そんな、私は彼からそんな話聞いてなかったし、』

『まあ、もしそうなら? 彼女には絶対に言えないと思うけどね!』

『・・・・・・』

『まあ、警察に聞かれたら? 正直に話しておくよ。』

『あぁ、ありがとうございます。』

『別にいいよ、気にしないで!』

『・・・あぁ、はい、』





彼は何故? 私に何も話してくれる事なく亡くなってしまったのか?

何を悩んでいたのか?

何か弱みを誰かに握られていたのか?

もう彼が亡くなっているから、何も分からないのだけど......。

私は今日の朝方に彼からメールが来ている事に気づいていたのに、

私は疲れが溜まっていたから、またそのまま眠ってしまった事をずっと

後悔している!

もしあの時? 直ぐに彼のメールを見て私が彼に直ぐに会いに行っていたら?

彼は死ななくても良かったのかもれない。

私が彼を助けられていたかもしれない!

それなのに......。





・・・彼は遺書も残しておらず、私にも何も残す事なく亡くなっていた。

誰が彼をこんな目に遭わせたのか?

306号室の住人が言っていた、数人の男達は一体誰なのか?

“彼との関係は?”

誰が彼を殺したのよ! 彼は何に悩んでいたの!

でも? もう彼は戻ってこない。

あんなに元気だった彼とは、もう二度と会えないのよ!




でももし? 私の願いが叶うなら、彼を私に返してほしい!

もう一度! 彼の笑顔を私は見たい!

彼とまた会いたい! 彼とまた、、、。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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