プロローグ『何回目だっけ?』
先ほどまで談笑していた自称神が突然後ろを振り向く。
「やぁやぁ諸君、まずはこの小説を見てくれてありがとうね!これから君たちには私の実験に参加してもらおうと思ってるの~」
誰に話をしているのだろうか?ここには俺とこいつしかいないのに、、あたりを見渡す、ここは教室のような場所だ。だが窓から見える外の景色は宇宙空間のようで少し怖い、などと考えていると
「ふふん!君の考えていることは手に取るようにわかるよ?しゅん君、次に君はこういうだろう実験って何のことだ?とね☆」
「実験って何の、、あ、、、、」
たかが数時間俺が前世について話しただけだがこいつはもう俺のことを知った気でいるみたいだ。いや、知った気でいるというより神様だから俺の考えくらいは読めて当然なのか?
「そうだね!だから君がさっきから脳内で私のことをこいつと呼んでるのもわかってるよ(^▽^)/あ!そもそも名乗ってすらなかったか☆」
「私の名前はアルテマ!超天才美少女の神様だよ!死んで早々こんな可愛い子とお話ができちゃうなんて、一体前世でどれだけ徳を積めばいいんだろうね~。
私のことは気軽にアルちゃんって呼んでね☆あ、そうそうお腹空いたでしょ?出してあげるよ。」
「ぎゅるるるるr」」
本当によくしゃべる神様だなと思っていると、アルが指を鳴らす。
目の前に豪華な飯が出てきた。俺は誤解していたようだ、アルは配慮のできるとてもいいやつなのだ!
食べている途中でアルがニヤニヤしていたがまぁいいか
俺は神様の目にもとまらぬスピードで出てきたご飯をたいらげた。
「ご馳走様」
そろそろアルに実験の話をしてもらうとする。
「よしご飯食べ終わったみたいだから実験の説明でもしようかな!」
また心を読んだのだろう、しゃべる手間が省けたいいか~などと能天気なことと考えていると
空気が変わった。
明らかにおかしい、さっきまでの和やかな雰囲気はすでになくなり、不穏な空気が漂い始める。
さっきまでの彼女とは違う
数秒の沈黙の後、アルが口を開く。
「君たちは自分の考えや行動それらすべては自分の意志だと思いますか?」
君たちとはおそらく先ほど言っていた小説が云々の人たちだろう、たぶん俺も君たちの中に入っているのだろう。
「おまえは誰だ?」
そう問いかけてみたが返事は帰ってきそうにない
例を出しましょうか
あなたたち人間界では人の死は悲しいものであり、復讐の種となるらしいですね、ですが
人の死を喜び人は死ぬことで完成される、そんな考えのもと生まれ育てば、人の死に悲しみや怒りは湧かないのでは?
ふふっ、よくある話じゃないですか?
あ、!そうでしたそうでしたあなたたちはそれを可哀そうというんでしたねw
まぁそれはさておき、私が知りたいのは前者の人間と後者の人間の脳が一つになればどんな思考になるのでしょうか?
平常心を保っていられる?仮に父が死んだとき笑っていた自分を許せる?壊れてしまう?どっちが優先される?そんなことをした私を恨む?
「、、、、、」
君にはこれから二つの世界に行ってもらって私の理想の人間になってもらいまーす。パチパチパチ
え?うんうん お前は何を言っているんだ?気持ちが悪い?うざい?えへへ~
特別にどっちから行くか選ばしてあげるね!
1番目!天国で~死を弔う世界~!!
2番目!地獄で~死を尊ぶ世界~!!
は?本当に何を言っているんだこいつは、
意味がわからない、
頭沸いてんのか?
死を喜ぶ?
俺はさっき死んだばかりなんだぞ?
気持ちが悪い、もう意味がわからない、
頭の整理が追い付かない、
「理由なんてないよ?私がそうしたいからそうするの私は神様なんだよ?だから君なんだよ?」
なんで俺なんだ?
俺である理由は?
なんでそんな訳のわからないことをする必要があるんだ?
これを見ている奴らにすればいいじゃないか?
「面倒くさいしどっちでもいいよね!それじゃついてからのお楽しみ~」
そういえば何かを選べって、、、
「またね☆」
No,987345673、そしてこれを見ている皆さん
「神々の世界へようこそ」
初めて小説書くので温かい目で見てくださると光栄です。