第七話,男に戻ってください近衛さん
さてさてその後零戦が竜たちをあっさり撃墜したのはいうまでもない。
でも問題はね、なんであいつらが現れたかと言う事とあの零戦誰がのっているかという事だ。
やがて空の彼方に消えてよくわからなくなったが。
「あらー、なんだったんだろう今の?」
アリサにもさっぱりわからないようである。
「…知るか」
もちろん俺も知らない。
誰か!まとめ役こい!
そう叫びたくなる状況だった。
その時俺の担任桑田が言った。
「とりあえず、今日はこれで終わりでいいや、じぉあ解散」
「ええええ!?」
正直驚いた、だが逆にそれは嬉しかった。
とりあえず俺はアリサと一緒に自宅へ帰った。
*近衛家*
「ただいまー」
しかし今の自分の声だってのにロリくさいな、っと俺は思っていた。
まあ別に関係のないことだがそんなことより俺の目の前にわけのわからない奴が立っていた。
「…爺ちゃんなんだそれ?」
「なんだってお前、飛行機乗りの服装じゃ」
「…はい?」
「なんだよお前、折角助けてあげたのに」
「…だってアリサ、じゃあ叫ぼうか」
「うん」
2人で同時に息を吸い込み…そして…
「「えええええええええ!!!?」」
「おかしいだろ!!あんた飛行機乗れたの!?」
「修行した」
「修行!?なんの修行!?」
「アリサちゃんでオナ…」
「「くたばれ!!」
俺とアリサは一緒にこの爺さんを殴った。
普通に訓練したといえばいいもののそんな下ネタを言おうとするからこうなる。
さてさて時は経過して1時間後、噂の自衛官2人がやってきた。
「お久しぶりです、古谷です、こっちは部下の本藤です」
「お久しぶりです」
そういえば俺は思った、本藤稔ってこの小説書いてる作者が書いてる別な小説にも登場するキャラだよなと。
まあそんなことは正直どうでもよかった。
この部屋には姉も妹も集まっていたし両親もいた。
シリアスな話をする準備は完璧だ。
「いよいよ決戦が近づいてまりました、もう敵はすぐそこです」
「…」
「しかし我々は第一撃を食らうまで行動できません、そこでいい事を考えました」
「いい事?いい事ってなんですか自衛隊さん?」
うちの姉が質問した、するととんでもない答えが帰ってきた。
「昭仁君に皇帝と戦ってもらう」
「…はい?」
「だから昭仁君に…」
「冗談はやめてくださいよ!第一俺今こんな体ですしだいたい国vs俺って絶対俺負けるじゃないですか!」
「そこで飛行戦艦の出番です」
飛行戦艦…なんだか名前からして昔の映画にでもでてきそうなものに聞こえる。
しかし案の定そうだった。
「硫黄島にこっそりしまってあります、これは旧日本海軍が秘密裏に開発していた…」
「待て待て待て待て!!!それってどこの海○軍艦だよ!!!」
皆元ネタわかったかな/そう海○軍艦というものだ。
確かにあれの轟○号は日本軍が秘密裏に開発していた超兵器だ。
っでもそんなもの実在するか?ってことは俺、近衛昭仁は言いたかった。
「だってあれ見て我々育ったんですよ?」
「「「そういう問題かい!」」」
一家でつっこんだ。
「んもぉ、大丈夫なのかしら?」
姉も呆れてたし。
「せっかくお姉ちゃ…お兄ちゃんが女の子になって…かわいいよぅ」
妹は変態だし。
「そのような作戦は無謀である!!」
爺さんは軍人になりきってるし。
「あらあなた、今日の晩御飯なににしようかしら?」
「んー、古谷さんもいるんだ、豪華で寿司でもとらないか?」
「あらぁ~、お客様もいるしいいかもねぇ」
両親は平和な会話をしていた。
(なにこの滅茶苦茶な家?)
俺も思わずそう思った。
「さて昭仁君、君にはまず男に戻ってもらわないといけない、そこで中国に行くんだ」
「えっ?でも学校が…」
「事故って瀕死の重傷負ったということにしましたから」
「えええ!?もう決定ですか!!」
「さあ!!中国へ!!」
「昭仁!チャンスよ!ここで戻れば…」
しかし考えてみろ?男に戻れるんだ。
アリサも言っている。
これはこれでいいかもしれないと思った。
(しかし中国かぁ…遠いなぁ…)
翌日、俺は中国にいた…
*島根県のどっか山*
「うん…確かに中国だよね…でもここ日本じゃないアリサ?」
「そうよ、誰も中華人民共和国とか中華民国とかいってないわよ?」
「あっ、なるほど…つまり新型インフルエンザになったということにしてここに来れば俺は男に戻れたんじゃないか!!」
「そうだよ?」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
こんな近くにあるとは思いもしなかったので俺はあんな状態になって頭をかきむしった。
御意見、御感想などお待ちしています。
まさかの中国地方…