表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

第二話,いきなり自衛隊が絡んできた

「…というわけで宜しくお願いします」

ここは俺の家、前の話を読んでくれればわかるがめんどくさいことにこのアリサというお姫様を俺の家で匿うことになってしまったんだ。

「お兄ちゃんやるねぇ~」


「うるせマセガキ」

普通母親が冷やかしをいれそうな場面なのだが俺の家の場合は妹なんだ。

父母はあんまりおどろきはしなかった、がなんか家の「自称」帝国軍人がすごい格好してきたんだ。

ピシッ!

「元大日本帝国海軍中尉!近衛重義であります!」

俺もこの爺さんによく戦争の話をされて学校には軍田がいて無駄に詳しくなったからなんとなくだがわかる。撃ちの爺さんは今大日本帝国海軍の士官服をきている。

っがプロローグで行ったとおりこの人終戦時子供だったので戦後どこかで仕入れたものだと思う。

…ってか異国のお姫様にそのジョーク通じるのか?

「ああ!知ってます!船乗りさんですよね!」

知ってたー!!!!!

「ワシ零戦乗りだったから正確には飛行機のりじゃ!」

そう、うちの爺さん「自称」特攻隊員、鶴〇浩二も真っ青なぐらい自称好きな人なんだ。

「爺やから教わりました。なんでも体当たりが得意なんですよね?」


「ありゃぁ!!!体当たりかい!?」

重義爺さんは倒れた。

「それにしても昭仁、あんたよくこんなかわいい子釣ったね」


「なんだよ姉さん、釣ったわけじゃないぞ?」


「う~ん、乳は並ね」


「なにいやらしい目でみてんだ?そういう目で見ても許されるのはいおりまでだぞ」


「ひどいお兄ちゃん!」

やれやれ収集がつかない状態になってしまった。

まあそんなわけで時が過ぎて夜。ある問題が発生した。

「そういえばアリサちゃんの寝る部屋がないわね」

その時いおり(あ、忘れてたけど俺の妹ね)が俺の目の前に現れた。

「お兄ちゃんの部屋はダメ!狼に変化するわよ!」


「それはお前だろ!」


「じゃあいっそ昭仁の部屋で寝れば?」


「はぁ!?姉さんどういう事だ!?」


「あんたの彼女でしょ?」


「ちゃうわい!」


「あの…結局私はどの部屋で寝れば?」


「昭仁の部屋ね」


「おいぃ!!」

結局俺の部屋でアリサは寝る事になった。

ってかいいのかこれ?

「あの…今日はいろいろとありがとうございます」


「話の成り行きからしてそうしたほうがいいのかなと思って」


「でもなんであの時私の身柄を敵に渡そうとしたのですか?」


「いや、俺自慢じゃないけど喧嘩弱いし。正直犬相手でも勝つ自信がなかった」


「自慢じゃない」


「うるせ、寝るぞ」









*翌日*

オッス!オラ昭仁!いっとくけどあはんでうふんな事はまったくやっていないからな。

さて今日起きて最初に思った事はこのお姫様の寝相が悪い事だ。

「ひっでぇ寝相だなオイ…」


「う…う~ん……ル…ルソォォォォォォ!!!!!」


「なにぃぃぃぃぃ!?」


「あ、夢だったわ」

どんな夢だ一体!?


とりあえず飯食って着替えて俺は学校へ行こうとしたが玄関にはへんな奴がいた。

「だ…誰だお前?」

筋肉質な男だ。

「私ノ名前ハあーのるど・しゅばぁるつえねっかるデース!」

どこかで聞いたような名前だ。ってかこいつももしかして帝国の刺客?

だとしたら今回はやばいかもしれない。こんなマッチョな奴に勝てるほど俺は強くない。

「サーテ!オ姫様ヲ渡シテモライマショーカ!」

しかもセリフ読みづら!

「抵抗スルナラバ」

その時あーのるどという男の後ろから武装した兵士みたいなのがわらわらと集まってきて俺たちに銃を向けてきた。

「な、なによこいつら?」

姉さん逃げたほうがいいと思うぞ…

「ゴ覧ノトーリ兵士ガイマース、僕達ニ逆ラウトヒドイ目ニアイマスヨー!」

見ればわかる。しかしどうしよう。うちの爺さんは頼れないし親父も体力ないし妹はマセガキなだけだしいや俺の家の奴総合的に常人並。こりゃやばいかもしれない。

「お前たち!!!」


「ゲッ!?あれはジャパニーズ軍隊!逃ゲマスヨー!!」

するとあーのるどらは逃げた。なんだったんだ?

それよりジャパニーズ軍隊ってなんだ?…と思ったら自衛隊の人達だった。どうやら乙武装のようだ。

「陸上自衛隊特殊活動科2佐!古谷真一!」


「同じく3佐!本藤稔!」

あれ?特殊活動科なんてのあったっけ?

とにかく2人が自衛官であることは間違いなさそうだ。

「我々は北部方面隊所属だったのですが上の命令で鹿屋に派遣された者です」


「そちらがパンドラッチェ王国のお姫様ですね?」


「え?そうらしいですが…あの私これから学校なので抜け出してもよろしいですか?」


「…帰ってきてからお話しましょう」

これは早く帰ったほうがよさそうだと俺は悟った。

とりあえず今日は授業が終わった後猛ダッシュで家に帰った。

やはりリビングにある椅子には自衛官2人がかけていた。だからといって座る場所がないというわけじゃないんだけど。

「さて、アリサ姫と関係があるみたいなのでお話します。まず自衛隊の特殊活動科なのですが1ヶ月前に新設された科目なんです」


「1ヶ月前?」


「はい、クリームチョ帝国との決戦に備えてです」


「「けっ…決戦!?」」

家の人はみんな一斉におどろいた。まさか自衛官から決戦という言葉がでてくるとは思わなかった。

「はい、我々自衛隊は今まで専守防衛。一撃食らうまで戦闘禁止というのを厳守し続けてきました。ところがアリサ姫が友好国である日本に亡命されたという情報を手にいれたクリームチョ帝国が1ヶ月前宣戦布告してきました。ところが専守防衛である以上我々は第一撃を食らうまで行動は許されないのです。まちがいなく被害がでるでしょうがその被害を日本を、国民を守る自衛隊として最小限にすべく新設されたものなのです」


「なるほど、ところでクリームチョ帝国という国はどこにあるのですか?」


「クリームチョ帝国は浮遊大陸よ」


「「浮遊大陸!?」」

まっさか某ラノベのイギリスっぽい国じゃあるまいしと思ったが現実に浮遊大陸にある国があるとは思わなかった。だってそんなものは常識的に考えてありえない。

ところがこの自衛官たちはやたらと真面目に語っている。アリサも真剣だ。

「信じられないでしょうが姫殿下のおっしゃる通りあの国は浮遊大陸にあります、周期として64年に一回日本本土上空を通過します」


「なんでそんな半端なんですか…」


「原因はわかりませんがその国と日本はかつてから険悪でした。現に太平洋戦争でB-29を迎撃にいった日本機の半数はクリームチョ帝国の戦闘機に撃墜されました。それで戦後アメリカはクリームチョ帝国を連合軍の一員と見て戦後しばらくはかわいがっていたのですが…60年代あたりからアメリカでもどうかという強大な国力を手に入れたのです」

なんで俺らが今まで知らなかったのか不思議なくらいすごい国だ。

「そう、今年が64年目、来るんですよ帝国が」


「すくなくとも我々は撃退できないにしても日米安保に基づいてアメリカが到着するまで持ちこたえなければいけないのと同時にお姫様を守らなくてはいけないのです」


「なるほど、っで我々にどうしろというのですか?」

ちなみに今喋ったのは親父、俊彦だ。ごく普通の会社員。

「とりあえずアリサ姫には、貴方達の家に住んでもらい普通の人のように生活しているのが一番安全かと思います。もちろんなにかあった場合は我々がすぐに駆けつけます」

そんな甘くていいのかと俺は思ったが今は対ク戦略を必死で練り国、そして国民を守ろうとしている自衛隊を信じるしかない、と俺は思った。


*んで、その日の夜*

「ああぁ!!!とんでもない事にまきこまれた…」


「ごめんなさい…」


「いいよ、お前のせいじゃねえ…」

しかし普通国が保護しないか?なんで俺がこいつを?

まさか国家レベルで俺を利用しようとしてるんじゃないか?まあそんな事考えててもしょうがないか。

それより今日のあーのるどって奴結局どうしたんだろう?


一方あーのるどは…

「…ここ、どこっすか?」


「ガァァ!!!」


「きゃああ!!お熊ぁぁ!!!!!!!」

バクバクガツガツムシャムシャ…


北海道、日高山脈で遭難してヒグマに食われてたとか…


-完-


まだ続く!



ご意見、ご感想お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ