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第一話,この娘はお姫様、どこの国の?

さてさてプロローグを終えたところで1話に行こうか。

っでどうしかっていうとご覧の通りこいつが死体のように寝ていたんだ。

まったくほまれさんかこいつは。あ、譽さんってのはこの公園の砂場で生活しているホームレスだ。

「ん?…譽さん…また砂場で寝てるぞ…」


「あの人も大変よね、1年前まで幸せそうに暮らしてたのに去年の12月にリストラされてから…」

そう、譽さんは家族もいて幸せそうだったが不況の波にやられてリストラされ今はホームレス生活を余儀なくされているんだ。まったく俺もあと数年したら社会人だから人事じゃないぜ。

あ、この子の事忘れてた。

「あの、貴女はなんでここで寝てたの?」


「えっ?う~ん、眠かったから」


「ええっと…家はどちら?」

まさか譽さんと同族じゃないだろうな、でも顔色もいいし服装からして裕福そうだ。

「パンドラッチェ城」


「パンドラッチェ城?おい御手洗さんそんな城あったっけ?」


「さ…さぁ?すくなくとも中学の時習わなかったし入試にも出なかったよね?」


「…と…とりあえず名前は?」


「アリサ・パンドラッチェ。パンドラッチェ王国の王様の娘です」


「えええ!?それってつまりお姫様という事か!?」


「姫?う~ん多分そうだと思います」

こ、こいつは驚きだ。一国の王の娘とは…だが問題が一つだけある。

「「パンドラッチェ王国ってどこ?」」

思わず春奈と同じ事を同時に言ってしまった。

「南太平洋に浮かぶ小島です」


「えええええ!!!」

そんな国があったのか!!?…とつっこみたくなったが常識的に考えたらあるわけないので俺はこの女の子の事をちょっとかわいそうな人だと思った。

「あの…助けてください!!」


「いや、まずなんで助けてほしいか教えてくれ…」


「実は王国は隣のクリームチョ帝国との戦争に負けて私は追われているんです」

なるほど、確かに負けた国の人は命を狙われたりするかもしれないが…そもそもクリームチョ帝国がどこだと思ったうえ今の時代に帝国って…しかも他国に侵攻しといてアメリカが黙ってないぞ…

「だから友好国である日本に逃れたんです」


「え?日本と友好国だったの!?」

春奈、話に真面目にならなくてもいいと思うぞ…と俺は思った。

「はい…でも…奴らはきているんです」


「そうかい」

俺は半分呆れていた。

「そういえば皆さん名前は?」


「俺は近衛昭仁、こっちは御手洗い春奈だ」


「だから御手洗みたらいだっての!」


「貴様らー!!!」

その時、ものすごい声が後ろからきこえたのでまさかと思って振り向いたら。

「ぐ…軍田先輩…」


「なんじゃあ近衛、自分はもう貴様と同級生だ。タメでいいぞ」


「そ…そうっすか」


「ところで貴様ら、その英国人のような娘は誰だ」


「始めまして、私アリサ・パンドラッチェと申します」

あ、まずい。軍田がキレる。

「なにぃぃぃ!!?鬼畜米英!英国人も攘夷の対象だ!!」

軍田、そいつ英国人じゃないと思うぞ。

「あの…私パンドラッチェ王国って、南太平洋のほうの国の人なんですけど…」


「なにぃ!!!?それは失礼した!!!共にアジアを新たに興そうではないか!!」

…というわけで俺は軍田をぶっ飛ばした。

バゴーン!!!

「あああれぇぇぇぇぇぇ!!!」


「軍田先輩も相変わらずね」


「いや、あいつはまたいつ腹切るかわからんぞ?」

その時、俺の後ろからまたへんな気配がした。

もしかして軍田がもう復活して俺に復讐しようというのでは、と思って後ろを振り向いてみると。

「見つけたぞ!アリサ!」


「いやああ!!出たぁぁ!!帝国の人よ!!」


「ひ…人か?これ?」

そう、顔はイケメンで髪は金髪ロンゲ。アニメとかゲームに出てきそうな男だが体はなぜか柴犬だ。

ってか外国人(?)なのになんで柴犬なんだ?

「紹介が遅れたな。私の名前はロバート・イケメン・イヌだ。よろしく頼む」

ロバート以外は普通の名前じゃねええ!!!!!

「さて諸君、アリサを引き渡してくれないかな?」

え~っと。めんどくさい事に巻き込まれたくないので…

「どうぞ」


「ちょっと近衛君!!」


「しょうがないだろ!?こういう時は素直に見柄引き渡したほうが安全だっつーの!」


「ッハッハッハ、君たちは賢いようだね」

その時アリサが俺を殴ってきた。

「アホッ!助けてよ!」


「ああ゛あ゛もうこういう時は!!!」

俺は携帯を出しとある場所へ連絡した。

「もしもし鹿屋保健所ですか?野良犬を発見しました。ええ、ええ、あ、はいわかりました」

ピッ

「え?なにしたの近衛君?」


「犬だろこいつ」


「私は人間だ」

このロバートというやつは犬である事を否定したが体を見たらそうは思えないので。

「「「犬だろ」」」

春奈とアリサ、3人一緒にロバートに叫んでやった。

「とりあえず。こういうわけわかんない生命体は保健所に任せるのが一番だ」


「近衛君…貴方頭いいわね!」


「その発想はなかったわ!」

2人に褒められたが普通に考えてそうしないか?

まあそれより保健所の人が来るまでこのロバートという犬(?)をどうするかだ。

「お前ら!よくも私を怒らせてくれたな!保健所なんてナメた場所へつれていこうなんて、私は許さんぞぉ!!!」

その時俺の目が近くの店にいった。

「あ、ちょっと近衛君どこいくの!?」

数十分後-

俺はドッグフードと皿を買って出てきた。

ザラザラザラ…

「ほら名犬ロバート。食え」


「馬鹿!私は人間だ!犬の飯なんて…」

バクバクバク…

「「「食ってんじゃねーか!!!」」」

バキィ!!!

「ヒィーン!!」

3人でロバートをぶん殴った。

「どうやら…私を本格的に怒らせたようだな…後悔するがよい………ぶおおおおおお!!!!!!」











*10分後*

「では、またなにかありましたら呼んでください」


「あ、は~い」

バタン…

車は走って行った。ロバートを乗せて。

その時アリサが俺に訊いてきた。

「あの…あれでよかったのですか?」


「これでいいのだ、うん」


「あの…近衛君でしたっけ?」


「そうだけど」


「貴方なら頼れそうです。私を貴方の家に匿ってください」


「おうそうかそうか、お安い御用…っえ?」

そのとき、俺は事の重大さに気がついた。


-完-

続く…

ご意見、ご感想お待ちしています。

結局ロバートがどれぐらいの実力なのか自分で書いててわかりません(笑)

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