世界はあなたを　祝福してる

そこはまるで

沖も陸もわからない

ただ　ただ　真っ暗な夜の海のようで

途方に暮れるあなたは　小舟に独(ひと)り

牙剥(きばむ)く世界は　容赦なく　

ついぞ先まで

荒れ狂う風に　激しい雨

あなたは波に　弄(もてあそ)ばれ

何とか舟にしがみつき

どうにか自分を保ったばかり

世界の全(すべ)てに　見限られ

救いのひとつも　届かずに

絶望だけを胸に抱(だ)き　いまはそっと　涙を落とす

人知れぬ場所へ進む勇気も

水底に赴(い)く度胸もなく

誰にも探されず　誰にも案じられず

たたずむだけだと　あなたは自分を責めるけど

でも　ね？　待って

あなたが見ている世界

寄(よ)る辺(べ)もなく真っ暗だけど

それって真実　ホントかな？

気づいて　そして　放(はな)たれて

だって　その海は

その海は　あなたそのもの　あなたの世界

あなたが支配者

あなたが制し、操ることのできる　心の海

さあ　命じて

雲よ　退き、　月を　星を　我が前に　と

ほら……

とても穏やかで　どこまでも果てない海が

みえた

すぐに朝陽が昇って　きっとたとえようなく　水面(みなも)は煌(きら)めく

傷ついた心は　海に預けて

貝に包んで　時経(た)てば

やがて　気高き真珠に変わる

昏(くら)い思いと哀しみも

そのまま海に沈めたら

マグマが溶(と)かして押し固め

いつか輝く石(ダイヤ)に変わる

あなたの命が　続くなら　空は広がり　海は繋(つな)がる

やがて無限の　未来へと

ね　気づいて？

苦しみに囚(とら)われる必要なんか　どこにもないのだと

あなたは　ただ　気づくだけで　いい

世界はあなたを　祝福してる

何者(なにもの)も　尊いあなたを侵(おか)すことなんて　出来ない

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お読みいただき、ありがとうございました。

本日は「一粒万倍日」だと教えていただき、なら言祝(ことほ)ぎが広がりますようにと、恥ずかしながら、こんな詩を投じてみました。(〃ノдノ)

ところで宣伝。昨日久々にエッセイ投稿しました。エッセイとしては2作目です。良かったらのぞいてやってください。『もしも「語学」を学ぶなら』https://ncode.syosetu.com/n1079hh/

さて。私の初投稿は11月ですが、「戦歴」の記録だと、初陣は10/28となっています。

1年間支えていただき、ありがとうございました！！　でも1周年はやっぱり11月だい(笑)　←何の準備もしてないから、執行猶予が欲しいだけ(笑)