ゼインお兄様とお買い物
次の日、領地に赴く前に王都で色々と買い物をしようと誘って下さったゼインお兄様と一緒に平民街に来ている。勿論貴族だって分からないように変装してだが……本当は2人っきりで見て回りたかったが公爵家の者としてそうも言ってられないので少し離れたところに護衛も2人連れている。
「でも良いのか?貴族街に行かなくて」
「あら、だってお兄様もお父様から聞いたでしょう?私は領地の開拓しに行くのよ、キラキラした宝石や動きにくいドレスは不要ですもの」
王都には貴族街・平民街に分かれており貴族街のお店には貴族が求める商品、お金持ちな商人でなければ一般の平民が購入出来ないような高級店ばかりが立ち並んでいる。一方、平民街では平民向けの雑貨店や市場、服飾店などがある。
お父様から頂いた領地に行っても屋敷で働いてくれている使用人以外は誰も住んでる人がいない。領地の屋敷にも元々食料を備蓄しているがある程度の食料とすぐ農業が出来るように野菜や果物と石材や木材を購入したいと思っている。何故種じゃないのかというと私の『生産スキル』を使えば野菜や果物も種に変えることが出来るし、普通に店頭に売っている種を使うよりはスキルを使った種の方が何故か成長も早いし実りが良いのだ。同じように農業用の道具も自分で作った方が店頭で売っている物より疲れにくい。理由は分からないが多分スキル特典だと思う。
「あ、お兄様!あそこ見たいです!野菜や果物が売ってますわ!!」
「ふふ、サラ慌てない慌てない。急いでも野菜は走って逃げないから落ち着きな」
市場を歩いていると八百屋を見つけてお兄様と繋いでいた手を引っ張ると、お父様と同じように子供扱いされた。貴族街と違って平民街では人口密度が桁違いでどこもかしこも人でいっぱいだ。屋敷を出る時に絶対に兄から離れないこと、歩く際は必ず兄と手を繋いで歩くようにとお父様からキツく言われたのだ。でも私はもう12歳で気持ちは大人だ。迷子になるわけ無いのに……きっとお父様もお兄様も私のことを小さな子供だと思っている。
「あらお嬢ちゃんお兄ちゃんとお使いかい?」
お店に到着し商品を見てるとお店のおかみさんが声を掛けてくれた。でもこの方もお兄様達みたいに子供扱いをする。
「あら、奥様。私はもう12歳ですのよ!子供じゃありませんわ!」
「あらそうなのかい?小柄だからもっと幼いかと思ったよ!にしてもお上品に喋るんだねぇ、どっか良いところのお家子かい?」
お忍びで来ているのにいつもの口調で話してしまったため、すぐに気づかれてしまった。
「あぁ、おかみさん違うよ……昨日お姫様の本を読んであげたから今日一日お姫様になりきってるんだ。まぁ、サラはいつでも俺のお姫様だけどな」
「そうだったのかい!そりゃこんな可愛らしかったらお姫様も当然だねぇ!」
バレてしまったと焦ったが直ぐにお兄様がフォローを入れてくれる。
「そんじゃお姫様、今日はなにをお求めですか?」
「えっと、野菜を一種類を十個と果物も一種類を十個ずつの個数で全種類欲しいですわ」
「一種類ずつ十個を全部購入するのかい?」
「はい、それでお願いしますわ」
私みたいな購入方法をする人が他にいないのかびっくりするおかみさん。びっくりするも全てを紙袋に入れてお会計はお兄様がしてくれた。
購入した量が多いがそれを全てマジックバックに入れる
「あら、お嬢ちゃん魔力があるのかい?魔力があればマジックバックも使えるし便利だよねぇ」
「えぇ、有り難く使わせていただいてますわ」
マジックバックとは所有するその人の魔力量で内容量も変わる。魔力量が多ければ多い人ほど入る量も増えるし沢山物を入れていても重くならない便利なバックだ。お値段も普通のバックに比べ少し高いが平民でも購入出来る金額になっており、ただ魔力がないと普通のバックと変わらない量しか入らない。
「良いお野菜が沢山買えて良かったですわ。ありがとうございます」
「あらあら、ほんと礼儀正しいお嬢様だ!良かったらまたきておくれ」
「はい、また来ますわ!ありがとうございます!」
「おかみさんありがとうございます、サラ行こうか」
「はい!お兄様!」
八百屋でお買い物を済ませて、次はお魚屋さんとお肉屋さんを目指す。
(´・ω・)手術痕が痛い。。。明日また病院なんだけど早く明日になん無いかしら。。。でもぽっこりお腹見られるの恥ずかしい。。。♡うへ