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ゆるクエ  作者: おでん信用金庫
Season4 聖都動乱の章(アンダーワールド編)
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#50 最終戦③[invisible forces]



マリア「おまえかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!!!!!!!!」


シャドウ「!?」


シャドウ「な、なんだ突然、大声を出して・・・」


マリア「・・・もう1つだけ、お聞きしてもよろしくて?」


シャドウ「っ、なんだよ?」


マリア「毒を撒(ま)き散らしたのは、上からの命令ですの?」


シャドウ「いいや、俺の独断だけど」


マリア「あなたの意思・・・ということですわね?」


シャドウ「そうだよ。さっき言っただろ、『怒られた』って。コントロール調整がまだだから、余計なことすんなって厳重に注意されちまってよぉ。だから今回は色んな所に撒き散らさないように・・・」


マリア「じゃあ殺しますわ」


シャドウ「!」


シャドウ「これは驚いた。君もそういう下品で強気なことを言えるんだね」


シャドウ「ってあれ・・・いない?」



実況「なんとぉぉぉ今度はケーネ選手が消えてしまったぁぁぁぁ!!!先ほどのシャドウ選手へのお返しなのかぁぁぁぁ!?」



シャドウ(俺の真似事か、人間風情が)


シャドウ(それにしてもあの女、突然人が変わったような気がするんだが・・・)


マリア「ウカツですわよ」


シャドウ「くっ、後ろか!?」


シャドウ「・・・いない!?」


シャドウ(あいつ・・・俺のことをおちょくってんのか、こざかしい・・・!)


シャドウ(・・・と同時に、なんなんだこの全身にまとわりつく恐怖感は。・・・恐怖だと、俺があの女に恐怖を抱いているとでもいうのか?)


マリア「怯えてますの?」


シャドウ「!?」


シャドウ(また声だけ・・・!)


シャドウ「クソアマがぁぁぁぁぁぁ、さっさと出てきやがれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


マリア「はい」


シャドウ「はっ!」


マリア「出てきて差し上げましたわよ」



実況「おお、ケーネ選手がシャドウ選手の目の前に戻ってきました!一体どこに行っていたのでしょうか!?」



シャドウ「なかなか速い動きじゃねぇか、女ぁ」


マリア「そういうあなたは遅いんですのね」


シャドウ「あ、何がだよ」


マリア「痛覚」


シャドウ「あ・・・?」


シャドウ「・・・え、こ、これはっ」


マリア「やっと気付きました?自分の右目が無いことに」


シャドウ「・・・ぅぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



実況「な、なななななんとぉぉぉぉケーネ選手っ、いつの間にかチャンピオン・シャドウの右目を抉(えぐ)り取っていたぁぁぁぁぁ!!!」


観客「ひぃっ・・・!」



ユイ「ネロ見えたか、マリアの動き?」


ネロ「いいや、全く見えなかった。何が起きたのか」


ユイ「右目を抉るなんて、あいつにそんな残酷なこと・・・」


カズ「・・・」


カズ(自我があるから、恐らく暴走はしちゃあいない・・・)


カズ(となると、あれが覚醒なのか・・・イザ姉?)



シャドウ「はぁ・・・はぁ・・・てめぇよくも・・・!」


マリア「お返しですわ。目には目を、右目には右目を」


シャドウ「もういいめんどくせぇ、バラ撒いてやる・・・バラ撒いてやらぁぁぁ!!!」


マリア「毒ガスを、ですの?」


シャドウ「あぁそうだよ、凶魔(きょうま)だって正体がバレたところで構わねぇ!!!ここにいる奴ら全員ぶッ殺してやらぁぁぁぁぁ!!!!!」


マリア「じゃあもう、終わりですわね―――」


シャドウ「そうだなぁ終わりにしてやるよ・・・全員感染して死ぬんだよぉぉぉぉ!!!」


マリア「―――あなたの命が」


シャドウ「食らえっ、クソ人げ・・・」



[マリアの攻撃:頭割り]



シャドウ「・・・〇×△□っっっっ!!!?」



[マリアの拳がシャドウの頭に炸裂!頭蓋骨を粉砕した!]



シャドウ「ば、かなっ・・・!」


マリア「まだ死んでいませんのね・・・」



実況「シャドウ選手、頭部をケーネ選手に殴られダウンンンンンっっっっ!!!!ものすごい鈍い音がしましたが、シャドウ選手は立ち上がれるのかっ!?チャンピオンの座を守ることができるのかぁぁぁぁぁ!!!?」



シャドウ「・・・」


審判「カウント・・・ワーーーーンッッッ!!!」


マリア「失礼(シャドウの頭を踏みつける)」


審判「あっ、ちょっと待って」


マリア「え?」


審判「いや今カウント中だから相手選手に触らないで・・・」


マリア「いやいやいやいやいやいやいやいや」


マリア「関係ありませんけれど?」


マリア「えいっ」


審判「ちょっ・・・!」


マリア「えいっ、えいっ」


審判「やめなさいってば!多分シャドウ選手は起き上がれない、君のカウント勝ちで終わるんだ!これ以上やったら死んでしまうぞ!」


マリア「は?」


マリア「何を仰っているのです、こいつは殺さないといけませんのよ?」


マリア「ほらっ、死ねっ、ほらっ・・・!」



実況「・・・な、なんということでしょう。ケーネ選手が、ダウン中のシャドウ選手の頭を躊躇無く踏みつけ始めました・・・!」



観客「う、うわぁ・・・」



実況「観客席からは歓声が消え、悲鳴が木霊(こだま)しています。ヴァルキリーケーネたその凄惨な行為に、観客たちも引いているのでしょうか・・・!?」



シャドウ「ぐぇっ・・・ぇっ・・・」


マリア「おかしいですわねぇぇぇぇぇ、まだ息がありますわよこいつ―――」


マリア「さっさとくたばりなさいよっ!!!死ね、死ねっっっ!!!!!」



ネロ「う、うわぁ、マリア殿が・・・マリア殿がぁ~!」


ユイ「あいつは・・・マリアじゃない!!」


カズ「自我がねぇ・・・やはり暴走している!!」


カズ「マリアぁぁぁ!!!もういいもうやめろ!!!!目を覚ませ!!!」



マリア「あぁぁぁぁっっっ、首を切断すれば死ぬ?死ぬのかって聞いてんだよお前にっっっ!!!!」



ユイ「まずい、あいつ聞こえていないぞ」


ネロ「カズ殿・・・マリア殿はどうなってしまうのだ・・・!?」


カズ「・・・このままだと、あいつは戻ってこれなくなる」


ネロ「えっ?」


カズ「あいつの心は、修羅に墜ちてしまう―――」




マリア「死ね死ね死ね死ね・・・死ねっ!!!!」


実況「・・・な、なんとも凄惨な光景が続いております。審判も制止することができず、立ちすくんでおります。これが・・・可憐な乙女・ケーネ選手の本性なのでしょうか?」


実況「実況する者として恥ずべき発言ですが・・・なんとも見るに堪(た)えない光景です・・・!」




ネロ「・・・カズ殿、暴走を止めるには気絶させるしかないのだったな!?」


カズ「あ、あぁそうだが・・・」


ネロ「じゃあそうさせてもらおう・・・!」


ユイ「なに、まさかお前マリアを爆発させるつもりじゃ・・・」



ネロ「『ハングリー・サーヴァント』!!!」



ユイ「は、こんな時に何を訳のわからんことを・・・」


カズ「・・・っ!」


ユイ「おいカズ、もうリングに入ってマリアを気絶させたほうがいいんじゃねぇのか?マフィアに追われたら追われたで倒せばいいだけだし・・・」


カズ「・・・」


ユイ「おい、聞いてんのかカズ!?」


カズ「・・・いや、いい。何もしなくて」


ユイ「はぁ、何言ってんだ!マリアを見捨てるのか!?」


カズ「見捨てるつもりはない。ただ、何もする必要がないんだ・・・!」


ユイ「ど、どういうことだ?」


マリア「うっ・・・!」



実況「やややっ、一体どうしたのでしょう!?ケーネ選手が突然倒れ込んでしまいました!!」



ユイ「っ、なんだと!?」


カズ「・・・」


ユイ「おいカズ、あいつもしかして、修羅に飲まれちまったんじゃ・・・!?」


カズ「いいや大丈夫、気絶してるだけだ」


ユイ「は、なんでお前にそんなことがわかる・・・!?」


カズ「・・・」


ユイ「おい、なんとか言えよ!」


カズ「・・・」



カズ(ユイは気付いていない・・・、ネロのかけ声であいつの背後から透明人間みたいなのが現れて、マリアのもとに飛んでいき、彼女に手套(しゅとう)を食らわせたのを・・・!)


カズ(『ハングリー・サーヴァント』・・・、透明人間の名前か・・・?)



ユイ「おいカズ聞いてんのか!黙ってたらわかんねぇだろうが!!」


カズ「わかんねぇのはこっちだよ・・・」


ユイ「・・・?」


カズ(俺がいねぇところで強くなりすぎだろ、こいつら・・・)


皆様、よいお年を

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