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俺が金だ



「誰だ…」

1、2、3、4、 7人か…

「勘違いしないでくれ、反抗はしない」

手を上げる。最悪だ…こんな奴等に手を上げる日が来るなんて…。

「ほう、てことは金は持って来たんだろな?」

「……あぁ金ならある。だが現金は持って来ていない」

男は顔を歪ませナイフを構える。

「あぁん!?どういう意味だ!?ふざけてんならガキでもぶっ殺すぞ!?」

俺は息を飲む


「俺が金だ」


「紅空様」

「どうした?」

「善次郎様からお電話です」

「お父様から?」

俺は今までの電話の内容を思い出す。

『樺夜さんとは上手くいっているか?』

『もう樺夜さんとキスぐらいはした頃だろう?紅空』

どうもいい予感がしなかった。

「ほおっておけ」

「かしこまりました」

学園祭俺は出し物なんてしたことないしする気もない。が、少しだけ興味はあった。

「いらっしゃいませ〜」

手芸部が出している編み物屋だ。

…しかし、春に手袋やらマフラーを売るのはどうかと思う。

ふと目に止まったのは、

「ハンカチか…」

俺の声に反応した生徒が俺を見る。

だが、俺は気にせず考え込む。

丁寧に編まれたハンカチは周りのものより明らかに目立っていた。

だが、どう見ても女の子専用のデザインだっだ。

「…………はぁ、まぁたまにはいいか」

ハンカチを手に取る。

「買います」

「あ…は、はい!」

「なぁ、あいつ天ノだよな…」

「あぁ、本物だ。 でも、なんで女物のハンカチなんかを…」

「彼女でもいるんじゃねぇの?」

「んなわけねぇだろ」

失礼だ

彼女か…間違ってはないが合ってもいないな…。

その後は特にしたいこともなかったのでぶらぶらしていた。途中科学部が電気の実験をしていた。人が多かったのであまり見えなかったが。あの歓声からして大成功したのだろう見えなかったが。

そうこうしてる内に午前が過ぎカフェやレストラン系が繁盛してきた時間帯になっていた。俺も食事出来るところを探していた。

「メ、メイドカフェ!?」

よく先生に認めてもらえたな…。

「おっ紅空!どうだ?寄って来なよ」

「いや…俺は…」

「なんでだよ、本当は入ったことないんだろ?メイドカフェ」

「そりゃ」

「じゃ、興味あるよな?」

「おぉ………おぉ?」

「じゃ、入った入った!お客様1人入りまーす!!」

悪質だな…この客引き

俺は適当にコーヒーを注文する。品揃えは…悪くない。

「ねぇ、紅空くん樺夜がどうして休んでいるか知ってる?」

樺夜が休み…?

「いや…知らない…」

「そう…ごめんね。それじゃ、ごゆっくり」

コーヒーを口に注ぐ。うん…うまい。


それから、学園祭が終盤に差し掛かった頃、体育館から大きな声援が聞こえてきた。ダンスやら劇などの出し物をやっている。

俺も見てくるか…

「紅空様!紅空様!!」

大声で俺の名前を呼びながら走る使用人はこちらに向かってくる。あいつには羞恥心というのもがないのか…?

「どうした?いや、その前に大声で俺の名前を叫びながら来るのはやめてくれないか?俺と周りの人に迷惑だろ」

「申し訳ありません」

「で?何があったんだ?」

「はい、善次郎様からのお電話のことでして…」

「お父様からまた電話が?」

「はい、先程ありました。失礼ながらそのお電話に出させていただいたところ……」

「…樺夜が…行方不明?」

「いえ、正確にいうと誘拐です」

どっちみちダメだと思うが…

「わかった。もう一度お父様に電話する」

「お前は車を用意していてくれ」

「かしこまりました」

プルルル…プル…

『もしもし。紅空か?』

「お父様、話しは聞きました。俺に出来ることはありませんか?」

『そうだな…では今から樺夜さんがいる所の周辺の地図を送る。紅空、お前が行け」

……… は?

「し……しかし、俺では状況を悪化しかねま…」

「お前が行け。状況を悪化させてもいい。仲間を呼ばれようと気にするな…。そのかわり、樺夜さんは何があっても守りぬけ」


「本当にコイツで良かったのか?」

「当たり前だ!!情報は確かだ」

「だが、金はまだ来ねぇぞ?」

「見捨てられたんじゃねぇの?宣戦布告とか言って殺しちまうか?」

『おい!!ガキなんだ!?何のようだ!?』

『見張りに用はないのけ』

…紅空くんの声……

― ガチャ…

「誰だ…」

なに?何が起きてるの?

「勘違いしないでくれ、抵抗はしない」

なんで紅空くんの声がするの…?

『金ならある。』

…え?

『だが現金は持って来てない』

『あぁん!?どういう意味だ!?ふざけてんならガキでもぶっ殺すぞ!?』

だ…だめ。逃げて!!


俺は逃げないよ…


「俺が金だ」

5話へ続く、

どうもあめのそらです。

今回も大したネタは入れていません。

3話は自分でもビックリするぐらい間違った方向に行ってしまってどうしようかと思いました。

せめて十話は行きたい…

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