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素直じゃない!!


こんな学校にあんな巨大な会社の息子がねぇ、世界は広いもんだな。

…ん?これ紅空くんのじゃん。

「紅空くんこのプリント私の机に入ってたわよ」

「あぁ」

ーパシッ

「ね、ねぇ紅空くん?ありがとうぐらい言えないの?」

「あぁ」

…まったく素直じゃないんだから!

「樺夜〜、無駄だよ。紅空くんいつもあしらう感じだけど今日は無視だから」

たしかに毎日みんな紅空くんに質問攻めだった。

すると、

「樺夜さん少しいいか?」

え…?

「おぉっよかったじゃん。樺夜。紅空くんから話しかけてくるなんて、アタシら一回もないよ?」

「は、話しって?」

「君のお父さんから何か聞いてないか?」

「ううん、何も」

「そうか、ありがとう」

なんなのだろうお父様が、どうかしたのかな…って、ありがとう言えてるじゃん!

「と言うことは、樺夜でもないわけか…」

ん?

「何?何か言った?」

「いや、なんでも」


無数の星が輝く夜空、今夜は満月だ。

星が綺麗なほど夜空の闇が深く感じられる。

「お父様」

「…なんだ?」

「…いえ、なんでもありません」


あぁ今日も疲れたわ帰ったらすぐにお風呂に入ろっと。

「お嬢様、お帰りなさいませ」

「ただいま」

「お食事の用意が出来ております」

テーブルに並べられた食事を前に私はお父様を待っていた。

「ねぇ、聞いてよ!!一週間前に転校してきた子、本当に素直じゃないのよ!

『紅空くんプリント』『あぁ』本当に腹立つ!!」

「お、お嬢様、紅空とは?まさか」

「そ、ネットワーク天ノの息子」

私が全て語りきるとドアが勢いよく開いた。

「樺夜、ただいま」

「お帰りなさい、お父様」

「樺夜、喜びなさい。お前の婚約相手が決まったぞ!!」

え…今なんて

「お、お父様、今なんて…」

「心配しなくていいぞ。とても礼儀正しかったし、なによりかっこよかったぞ!」

「えぇ、樺夜が羨ましいぐらいでしたわ」

「ちょっと、お父様、お母様勝手に話しを進めないでください!!」

頭が追いつかない。

「さぁさぁ、乗った乗った」

「えぇ、車?どこに行くの?」

「会いに行くんだよ」

問答無用というように無理矢理車に押し込められた。

車の中で化粧やら着替えやらをやらされて少し疲れた。

「政略結婚ですか…」

相変わらずお父様はその日のテンションにまかせるんだから。

お父様はともかくお母様が認めた人か…どんな人だろう。

「そうだ、その相手って……」

「つきましたよ。お嬢様」

うわぁ、大きな家。私の家より大きいなんてここらにあったかな?

廊下を歩く。

「「「いらっしゃいませ、樺夜お嬢様」」」

つばを飲む

ドアをノックする。

『どうぞ』

ドアの裏にひろがる大きなロビー

「はじめまして、樺夜と申します。この度は…」

そこに立っていたのは…

「紅空…」

3話へ続く、

1話を読んでくださった方は改めて、はじめましての方ははじめまして。

あめのそらです!

早速ですが3話で詰まってます。この2話まではスムーズだったんですけど。ネタがないわけではないので頑張ってまとめます!!

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