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明音|入れ替わりフェイズ

ガラスは冷たかった。


水槽にぶつかった、というほどでもない。

ただ、手のひらが触れて、

そのまま、少し長く、離れなかっただけ。


水の音が、

急に遠くなる。


耳の奥で、

プールの底に沈んだときみたいな、

ぼんやりした感じが広がる。


——あれ?


目の前のちんあなごが、

少し、大きく見えた。


いや、違う。

わたしが、近づいている。


そう思った瞬間、

足の感覚が、なくなった。


立っているはずなのに、

立っていない。


代わりに、

体の下が、やわらかい。


さらさら、する。


砂。


呼吸しようとすると、

胸が動かない。


でも、苦しくない。


水が、

ちゃんと、そこにある。


——静かだ。


宿題も、

部活も、

明日のことも、

全部、遠くに流れていく。


ゆらゆら。


考えなくても、

体が揺れる。


わたしの口が、

勝手に、ひらく。


ぱかっと。


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